発端丈山・葛城山・達磨山・金冠山 ハプニングが次々と・・・

山行実施日;2010.01.10-11
参加メンバー;Yo.S、hama、To.F、To.S、Ma.S、Lantana

 以前にも書いたと思うが今登り残した山を拾っては登っている。その一つが茨城県の加波山で、1月10日に予定を入れた。ところがその後、hamaさんから連絡があり、伊豆の達磨山、発端丈山、葛城山に行かないかとの誘いがあり、ユースホステルも取れた、とのこと。
達磨山と言えば、2007年10月に伊豆山稜縦走で目指した山だった。二日目、達磨山を目指す日であるが雲がどんより垂れ下がり、お目当ての富士山はまったく姿を見せない。そして船原峠に着いたころ雨も降りだしてきて、縦走はここで打ち切った。そんな経緯があったし、発端丈山と葛城山も中学卒業までこの近くに住んでいながら登ってない山だからこのhamaさんの計画に乗らない手はない。二つ返事で参加をお願いした。そうしたら私がリーダーで、計画書を作れということだ。仕方なく引き受けた。
伊豆への入り口の三島、沼津まではJRの便はよくなったとはいえなにしろ遠い。中に入るとバスの本数は極端に少ない。そのうえ費用は安くしなければならないし計画書作りには難渋したが、参加者の意見も取り入れて最終的に次のような計画を立てた。

 第一日
大宮=(JR在来線)=沼津―(バス)―三津浜・・・発端丈山・・・葛城山・・・城山・・・大仁駅=修善寺駅―(バス)―ユースホステル(泊)

 第二日
ユースホステル―(バス)―修善寺―(バス)―船原峠・・・達磨山・・・金冠山・・・戸田峠―修善寺=大宮

 発端丈山、葛城山、達磨山、金冠山はいずれも富士山の展望にはここより勝るところはない、というところだ。みんなそれを楽しみに参加した。
山行が計画書通りに行かないのはよくあることだ。しかし、今回ほどハプニングがつぎからつぎへと起こったのは珍しいのではないか。皆さんの報告をお読みあれ。(Yo.S記)

1月10日(日)新年はやはり富士山。これが今回の山行の目的。とても暖かい晴れ。発端丈山、葛城山では「ちょっとご機嫌の悪い富士山」が、それでも当たり前のように、りっぱにあった。
そして、翌日の1月11日、前日まで天気がよかったのに、今日は、どんより重たい雲がたれこめている。アーアー、これじゃあ富士山が見えっこない。タクシーの運ちゃんに「夕べ、しっかりお祈りしてなかったでしょ。」と、言われちゃった。もうがっかり。富士山はあきらめた。
「つまんないなー」と思いながら、ダラダラ登る。登山道はまるでスキーのゲレンデのような芝生の穏やかな斜面。春の山菜「わらび」が生えたまま干からびている。この斜面は春、わらび取りができますね。スキーゲレンデのような斜面がどこまでも続いています。雪が降ったら、本当に楽しいスキー場になっちゃうような場所。とても歩きやすい。これなら小さい子供づれでも安心です。我が家も春には、孫が生まれます。夫と共に、孫と手をつないで、キャッキャはしゃぎながら、登る夢をみながら、歩く。「早く大きくなってくれないかな」なんて、まだ生まれてもいないのに、楽しい想像をして、溜息をつき、ふと顔を上げ、灰色の空を恨めしそうに見上げる。すると、右側の林の枝越しに、墨絵のような「富士山」が、ポッカリ空に浮かんでいるではないか。心臓が止まりそう。「みんな、アレ、見て!」と叫ぶ。騒いでいる私にみんな何が起きたのかと、びっくりしている。それからは大騒ぎ。心が躍る。林がまだ続き木の枝が邪魔をして、展望がなくなった。「お願い、山頂に着くまで、消えないで」と、あせる。
走り登る。山頂到着。「あった!」雲海の上にちゃんと薄墨のような富士山がりっぱにお座りして、我々をみているではないか。ヤッター。諦めていただけに涙がでそうになった。うれしい。そして遠く、雪で真白な南アルプスが連なって、雲海の上に浮かんでいる。不思議な景色だ。そして、沼津アルプスが恐竜のように横たわって、よくめだつ。記念写真を取り、Yo.Sさんに「さあ、行くよ。」と言われた時は、悲しかった。いつまでも、ここにいたかった。「ありがとう」と、富士山に心からお礼を言った。
ピカピカの富士山もいいけど、ふわっと、空に浮かびあがっている墨絵のような富士山もいい。有名な画家にこんな富士山を描いた作品をどこかで、見たような気がするが、思いだせない。この山を、誰が名づけたのだろうか。《金冠山》金の冠の山。確かに納得。
そして、修善寺駅の駅弁{あじ寿司}超うまい。(hama記)

今回の山は、数年前天城峠~船原峠を歩いたものの、伽藍山と達磨山には行きはぐれ、いつかは行きたいと思っていた山でした。
急な日程で、あわててYHを予約しました。前に行った時の記憶がよみがえり、風景が前と変わらず、なつかしい思いがしました。天気が曇りで、今日は富士山が見えるかしらと心配していたら、Yo.Sさんが「奇跡が起こり絶対見られるよ。」と言いました。そうかしら~と登っていたら、金冠山で本当に水墨画のような素晴らしい富士山を見ることができました。ラッキー!。(To.S記)

夕食後のくつろぎタイムで、突然YHの主人に「誰か英語のできる人はいませんか?」と聞かれました。何事かと思ったら、どうやら外国人からの連絡があり、それの応対に困っていたようです。私の英語力ではとてもとても…と思ったのですが、みんなの「がんばって!」の声に、電話に出ることにしました。
それはドイツ人からの電話で、YHに泊まりたいので予約したいとの用件でした。主人の言うままに、人数や名前、泊まる日、YHに泊まった経験、部屋の希望などを確認し、電話を切りました。
「すごいですね!」との主人の一言。ちっともすごくありません、ひどいブロークンイングリッシュで恥ずかしい…。でも、私のつたない英語力でも役に立ったみたいで、ホッとしました。もっともっと勉強しなくっちゃあ、とあらためて思いました。ちょっとドキドキしましたが、あ~面白かった。(Lantana記)

今回の山行で印象に残ったこと。
1、富士山と海
朝の淡いオレンジ色の光を浴びて雲海に輝く富士。日本に生まれてよかったと思う。そしてやっぱり一度は登ってみなくては。今年こそ頑張るぞ~。海とセットでね。

2、三度目のユースホステル
60歳になって初体験のYH泊。1泊目、北海道。2泊目福島。そして今回伊豆。
3泊目にしてこれぞユースホステル?!。 いろいろな体験ができて楽しみ。それぞれ個性があって話がつきな  い。今度はどこかなあ。

3、修善寺駅のあじ寿司
前回食べて忘れられない味となった。鰺が絶品。すし飯にごま・塩漬けの桜葉・針生姜・わさび。なんともおいしい。すし好きの私にはたまらない。修善寺に行ったら絶対おすすめ。
2010年の初山行。伊豆の山々を富士山を眺めながらのんびり歩いて最高。今年もあせらずゆっくりと。よろしくお願いします。(Ma.S記)
1月10日、この日、自分にとっては今年初めての新春登山。富士山の眺望では伊豆随一見晴らしの良い稜線をたどるコース。初めての1泊2日コースに参加させていただきました。
ここの地域はみかんの産地でもあるようですが、人手不足を感じるミカン山です。当日、発端丈山の山頂は風もなく、小春日和を感じさせる良い天気。私たちを歓迎してくれているようです。葛城山は、452㍍と、高い山ではありませんが、意外と急登でした。展望抜群で塩の香りまでしてきました。城山峠からの下山は豪快な岩壁むき出しで、標高差はどのくらいだろうと、見ているこっちのほうが、気が遠くなりそうな恐怖感でした。
今夜の宿はユースホステルということですが、修善寺温泉の一角なので、期待をし、16時半頃到着。もちろん温泉かと思ったが、そうではありませんでした。「近くにすばらしい温泉がありますよ」と、案内がありました。「行きは下りで五分、帰りは登り坂で十分ぐらいです。」といわれ、「それじゃ、湯ざめする。」といって、あきらめた。内風呂にしようということになった。受付の人に、「お湯かげんを見てください」といわれて、一人、洗面器をもって、湯船の底のお湯をくみ上げ、「まー、いいのかな?」と思っていたら、Yo.Sさんがきた。二人で湯船の中に入ったら、湯船の底は冷たい水だった。大慌てで二人は吹き出し口のお湯を流し込んだ。
あげくのはては、『飲酒禁止』。肩ががっくり落ちた。
自分達が寝る部屋のエアコンを三〇度にしても温まらない。そのうち、キイキイ空回り、よく泣くエアコンだ。下山後、三島駅で、初めておいしいビールにありつけた。こんなにビールって、おいしかったかな。(To.F記)

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