荒島岳 話しかける人たちが皆やさしい

山行実施日;2010.06-07
参加メンバー;Yu.O

行程;5月6日:大宮00:01-(車中泊)-荒島岳登山口・・・荒島岳・・・登山口18:15-福井駅22:00
5月7日:(夜行バス)-新宿6:22-大宮

深夜12時01分大宮発の急行能登、金沢行きに乗った。早朝6時37分に金沢駅に着き、そこから特急サンダーバード六号に乗って福井駅で降りる。福井駅から越美北線で越前大野駅に到着。登山口まで15分くらいタクシーに乗る。   登山口ではバスで来たツアー客と出会った。 ガイドの方がツアー客に樹木の説明をしていた脇を通り抜け歩き出した。地図によると「このあたりまで林道が延びている」と記載されていたので、林道のつきあたりまで歩いたら登山道に出くわすのだろうと思い、軽快な足取りで林道を歩く。
つきあたった。しかし登山道らしきものはない。悩み、もときた道へと引き返す。来る時には気が付かなかったが、二股に林道が分かれた道があった。二股の此方かしらと、もう片方の林道を歩いてみた。
が、山とは反対側で下へ下へと向かう。地図を何度見ても、林道の突き当りから山、のようである。
標識を見落としたに違いない、下ばかり見て歩いているからと反省することしきり。 そういえば先日、東光寺のお坊さんも「下ばかり見て歩かないで、周りをよく見ながら歩かないとダメですよ」と言っていたっけと思い出す。顔を上向け慎重に標識を探しつつ、歩いてきた道を戻ってみた。
あった!!小さめの標識に「中出登山口」と書かれた標識があった。でも変。何故、地図には林道の突き当たりと書き、それも林道から直線状に登山道があるような書き方になっているのか。事実は幅広い林道はずっと奥まで延びていて、その途中、脇道に右折する形で登山道がある。
などと考えるものの、とりあえずは一時間以上ロスした時間をどうにかしなくちゃと急ぎ足で歩き出した。それにしてもどこの山でも見かける木に結んでいる赤いリボンだの、 岩に印してある黄色い文字などがまるでないので、登山道は一本道で間違えようもないとは思うものの、少々不安になる。
途中黒い手袋を拾う。多分来た時にすぐ出合ったツアー客の内の誰かのだろう、バスが発着所に停まっていたので、 往復するだろうからどこかで出会うに違いないと思い、拾って手に持って歩いた。
最近は登山することも少なくなり、またジョキングもしなくなったので、登るにつれ、体力の無さから少々しんどくなってきた。急な坂では五十歩歩いて休み、また五十歩歩いて・・・・なんてこともした。 杖を持って来れば良かったと悔やんだり。
小荒島岳に着くと、すぐ目の前の荒島岳が迫力ある眺め。遠くに白山だろうか、殆ど雪に覆われた山が見える。空は真っ青、雲が遠くに少しある程度。 見晴らしは良いけれど凄い風。ここで昼ご飯を食べ、リュックの上に寝転んで青空を見たり。 が、風の凄さでゆっくりしていられない。歩き出す。
荒島岳に向かう途中でツアー客達と出会った。手袋の話をすると、中の一人が「私のかも」と言い、渡せてホッとした。「お気をつけて」と言葉を交わし、頂上へと向かう。近づくにつれ、雪が多くなる。 端っこを歩き、藪の葉を手に握り、滑らないようにし慎重に登る。
頂上は神社の祠があり、ところどころ雪が積もっていて閑散とした感じ。神社にはいつものように「何事もなく無事に下山できますように」と安全祈願。
下山時は16時。勝原(かどはら)駅に18時45分の電車に乗れるように着くこと。なので急ぐ。あまり急ぎすぎて、ズボンのベルトに着けていた熊避けスプレーを落とした。取りに戻る時間的余裕は無いので、下山時に会ったこれから頂上へ登るという若い子に、「頂上近くで熊よけスプレーを落としました。もし拾ったら差し上げます。まだ未使用なのでどうぞ」と声をかけた。ありがとうと言われ、「お気をつけて」と別れる。
シャクナゲ平で右側に曲がり、勝原駅方面へ急ぐ。時折ある標識で確認する以外は、殆ど印がない登山道だ。
沢に出た。沢を渡る途中、何か変だと思い地図を見る。沢の右側に登山道があるように記されている。交差はしていない。道を引き返し、登山道を探す。あった、道らしきものが。道幅もある。ここを歩いていると右側の林の中に、赤い印のリボンが2つ、木についていた。登山道は此方のはずなのに、何故林の中に印が?? きっと風に吹かれて印のリボンが飛んでしまったのかと思うが、下山時間の余裕がなく、せっせと歩く。
木の根っこが縦横に出て歩きにくい。急ぎ足で歩いていると、平らな広がりのあるところに出た。スキーリフト終着点の跡地のようだ。リフトの機械が倒れて無残。 そこから石ころゴロゴロの登山道になる。 歩きにくい。足がワラウ。
そういえば、尾瀬の至仏山もこんなところがあったなと考えながら、この道通らなくちゃ帰れないんだからと自分を慰めつつ、励ましつつ。電車の時間を気にしつつ歩いていると、ようやくスキーリフトの出発点の跡地らしきところに出くわす。ここからコンクリートの坂道だ。左側が草地になっていて、此方の方が歩きやすいので斜めに歩行。車道に出る。
勝原駅に18時15分に到着。45分の電車に乗ると一人だったが、越前大野駅から乗ってきた若い子は、行きの電車でも一緒だった子だ。
福井の名産ってなに? 何がおいしい?と聞くと、ソースかつ丼だと。福井には卵でとじたカツ丼がないとか。私はカニ飯などをすすめられるかと思ったが、折角の彼女のおススメに素直に従い、 駅近くのお店でソースかつ丼を食べた。 かつをソースの液体にくぐらせているのね。お店の人も感じよく親切だったし、良かった良かった。
その後、あらかじめ買っておいた22時福井発の夜行バスに乗車し、あくる日6時22分に新宿に着く。 天気も良く、登山道もまずまずで、何よりも話しかける人たち皆が不思議なほどにやさしい、という印象の山行でした。