官の倉山~臼入山・地図読み山行 くもの巣だらけの三人娘

   山行実施日;2010.10.02
参加メンバー;hama、Ma.S、To.S

今回の山行リーダーは私近くてお手軽コースとして、官の倉山から臼入山の縦走するコースを計画した。「臼入山」とはあまり聞いたことがなく不安はあったが、埼玉の奥武蔵の山はどこも歩かれているから、ルートはあるというMa.Sさんの言葉を信じ出発。東武竹沢駅から、のんびり里道を行く。稲刈りが終わった田んぼのあぜ道や、野原には燃え上がるような彼岸花が美しい。「官の倉山」までは順調。標準タイムを少しばかり縮め、我々三人娘は偉かったとほめたたえた。

さて、官の倉山山頂で臼入山はどちらの方角かな?三人は首をつっこむように、ガイドブックや地図を広げ、コンパスを出し、思案する。どうやら元来た登山道までもどることがわかり、コンパスをふる。広い鞍部の官の倉峠、左は安戸方面、右は竹沢方面、臼入山は正面に進む。ここからは下山するまでまったく人に合わなかった。道は確かにしっかりついていたが、時々その道が細くなったり、藪道になったり。一番嫌だったのはとにかく、クモの巣だらけ。足元に注意しながらストックや棒きれでクモの巣を払いのけたりで、実に忙しい。「ギャーギャー、ワッ!」クモの巣だらけになってしまった三人娘。「臼入山にいってみたい」といったこの私、「まずいことを言ってしまった」反省しきり。できれば戻りたいと内心思ったが、先頭のMa.Sさんはどんどん進む。322mのピークに到着。「烏森山」と小さな木の名札がついていた。地図通りだったのでちょっとひと安心だが、まったく展望のない薄暗いピークだ。早々に出発。「臼入山」はこちら、と、小さな案内版があったので、進む方向は間違っていないことを確認した。薄暗いクモの巣だらけの登山道をさらに進むと、なぜか、りっぱな竹の密集している所にでた。こんな高い所に竹林があるなんて、なんでだろう。これは春来たらタケノコ取り放題。りっぱな竹林に感心しながら歩いていくと、急に回りが明るくなって、真新しいガードレールと非舗装の車道にでてしまった。三人とも狐につままれた思いで、茫然と立ち尽くす。この車道はタイヤの後はまったくない。それどころか、広い車道なのに、草がボウボウ。ガードレールだけが、ピカピカ光っている。草むらをよく見ると、登山道らしきものを見つけ、やれやれ。またまた、クモの巣だらけの薄暗い竹藪の中を高度をあげながら進み、竹藪も終わり、細い藪をさらに登っていくと、登山道の真ん中にサッカーボールほどの大きさの真っ白い物体を発見。「何、?」先頭を歩いていた私はもう、腰を抜かすほど驚き、気持ちが悪くて前へ進めなくなった。三人は恐る恐る近づく。大人の頭ほどもあるような真っ白い物体にはメロンのような模様までついている。動き出す様子もないので三人は奇妙な物体を取り囲むようにカメラにおさめた。誰も通らないので、お化けきのこになってしまったのか?。恐ろしいことが起こらないうちに直ちにその場を立ち去る。

その後、登山道がY字型に分れ、どちらに進んでよいか分からなくなった。左側の道は道幅も広く、太い杉の木二本に白と黄色のテープがついていた。右側の道は細く藪っぽい。三人の足が止まってしまった。ガイドブックを読み直したり、地図を広げてもよくわからない。左側の道の白と黄色のテープが我々を呼んでいる。ところが私の首からぶら下げているコンパスは右側の藪道の方角を指している。混乱しているこの私。Ma.Sさんの「コンパスを信用しよう」の言葉に従う。細い藪こぎのような登山道を進むと、だんだん道もよくなり、ぐんぐん高度を上げ、山頂にやっとたどり着いた。コンパスは偉い!。太い木に「421.1m臼入山」と書かれ、その下に小さく「本当の臼入山は北東1.5m先、ここは、『細窪山』と、あり、りっぱな三等三角点があった。本当の臼入山はまださらに奥山なのかと、思うと、ちょっとがっかり。「ここを臼入山としよう」と三人できめた。山頂は雑木林に囲まれた静かすぎる場所。枝越しに空や遠くの山が見えてそれほど暗い感じのするところではありません。帰りは「奥沢バス停』に向かって下山。相変わらずクモの巣だらけの登山道に泣かされた。しかしもう行き先がはっきりしているので、もう不安感はなかった。神社についてやっと解放されたような気分になった。バス停でお互いの体を見ると、三人ともクモの巣がびっしり張られていた。

Ma.Sさんは大宮労山に入会して今年で十七年、To.Sさんは十五~六年やはりこの二人はさすがベテラン。今日の山のようにあまり人が入らない山は地図読みと長年の山の勘が必要だ。二人とも実に落ち着いていた。この二人にすっかり感心した一日だった。(hama記)