上越・三岩山 早春の嵐の合間に

山行実施日;2012.03.10-11
参加メンバー;Sh.S、G2

今年の週末は天気が悪い。労山の計画に乗り、土曜発で行ける山ということで谷川周辺の阿能川岳の同行することにしたが、天気の悪さで前日に労山は延期とした。しかし、我々に次の週はなく、とりあえず行くことにする。雲の様子を伺いながら日本海側がいいかと巻機山にしたが、出発前の様子だと、ぎりぎり日曜日は太平洋側がよいようだ。難しい選択なので現地で判断することにする。

3月10日(土)西大宮に7時に集合するとかなりの雨。関越はスキー渋滞で水上に着いたのは12時で、雨は小降りだった。とりあえず仏岩トンネルまで行ってみる。まずは出鼻をくじかれたという感じだ。仏岩トンネルに上がると、みぞれっぽい雪。濡れそうだが、樹林帯だし、今日の天気はあれてくる予報がったので、それならばと、登ることにした。尾根に出ることには、湿った雪で体がかなり濡れたものの、その後雪はやみ雲が切れてきた。そのまま夕方には晴れていい天気となる。16時早々に、荷物を下ろし鍋クウシ山手前の鞍部を幕場とする。テントを張って、宴会テーブルを作り乾杯。夕食は、ジェルのゆずぽんで食べた豚しゃぶと水餃子はおいしかった。酒が進み、気持ちよすぎだ。当たりは、淡い斜陽が優しくブナの木の影を雪面に延ばしていく。枝についた雪が溶けかかり、ほのかなオレンジ色の光にキラキラ輝き、春の訪れを味わわせてくれた。陽が落ちてくると寒さを感じ、その後はテントに入り、白菜たっぷりとにら、えりんぎを入れた鍋にしてうどんでしめた。くじけそうだった気持ちはすっかり回復。来てよかった。今年の週末は天気が悪いし、とりあえず行ってみないと山は始まらない。登りたいという気持ちがチャンスを物にするということだ。明日の天気は昼から寒気が入って崩れてくるようなので、10時までの行動で12時には幕場に戻って下山することにした。夜は月夜で雪が照らされかなり明るく、気持ちが良い。

3月11日(日)4-6時で出発。とても暖かく、快晴とまでは行かないが、上空は雲がなくて最高だ。私は家を出るとき玄関にワカンと忘れてきてしまったので、ズボ足のまま。アッチャー。それでも先週の暖かさと今回の雪で固い層があるようで膝上まではもぐらず、まあ快適と言える。SちゃんとNちゃんのワカンの跡を追うことが多かったので、ほとんどすねぐらいまでのラッセルですんだ。天子山から三岩山の間は狭くなって緊張する場面もあったが、ずぼ足のままで通過。2人もわかんとストックで進む。真白な万太郎が見え始めて眺めが最高だ。われわれの上空は晴れているが、周りは雲に囲まれ、特に北側は黒い雲が迫っている。太平洋側も荒れた感じだ。穏やかな三岩山のピークに出ると、ゆるやかな尾根の先に阿能川岳が見える。万太郎や谷川などは、すでに雪が流れ込んでいるようで、雪に覆われた姿を見せ隠れしている。すでに時間は10時を過ぎていた。前に進みたいところだが、一休みをして引き上げる。幕場に戻り撤収すると急いで下る。鉄塔を過ぎた当たりで冷えた風が吹き始める。トンネルの道路が見え始めたところで尾根を拾って一気に下った。樹林帯だったが、ほとんど斜面で雪が深くて緩い。ずぼ足の私には辛いものがあった。どうにか駐車場に着いたところで、かなり湿った雪が降り出す。この雪に濡れたらかなり厳しかっただろう。絶妙なタイミングで楽しめた最高の山行となった。帰りは途中にある仏岩温泉「鈴森の湯」に浸かって体を温めた。新しい温泉でとても気持ちがよかった。そして、駅前で食事をし、渋滞の関越で目をこすりながら帰埼した。

ルート:仏岩トンネル~天子山~三岩山(ピストン)

日 程;3/10(土)7:00西大宮-12:00仏岩トンネル~16:10鞍部付近BP
3/11(日)6:15BP~9:40~10:15/10:45三岩山~12:45/13:11幕場~14:40仏岩トンネル -21:10-仏森の湯-水上駅前-帰埼;西大宮

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