高山蝶が舞う 池の平湿原と高峰山へ

山行実施日;2013年8月21日
参加メンバー;To.F、Ma.S、Ma.I、Ka.T

あっちこっちでゲリラ豪雨の被害が出ている。「今日も秋雨前線が南下しその影響で・・・」と送り迎えのFYさんが話をしていた。豪雨になりはしないか?山行目的のひとつであるマツムシソウなどの花に来る『ベニヒカゲ(紅日陰)』(浅間山、アルプス、北海道などに住む本州では準絶滅危惧種の高山蝶)は見られるだろうか?不安である。

碓井峠を越えると埼玉より良くなっていた。が、山の頂上付近はまだ雲の中。池の平駐車場への林道走行時に飛行中の『アサギマダラ(浅黄斑)』を二頭見かける、天気もさほど悪化していない、蝶の期待が膨らむ。

池の平の駐車場は平日にもかかわらず夏休みの為か混み合っている。今年から土・日もシャトルバスへの乗り換えは不要となっている。駐車場脇の花にはセセリチョウ(英語ではバタフライではなくスキッパーズ:スキップするもの、蛾のようだが蝶の仲間)の『オオチャバネセセリ(大茶翅?)』が盛んに吸蜜している。

見晴岳までの歩き初め、ベニヒカゲはチラチラとしかいなかったが、登るに従い沢山舞うようになって来る。なかなか花には止まってくれず、止まっても直ぐに飛びさってしまう。

登山道で吸水しているベニヒカゲも多い。吸水理由、♂が多いという理由は不明だがミネラル補給と書いてある本もある。獣糞にも群がっている、ベニヒカゲに限らずエネルギー源を求めて獣糞に集まる蝶は多い。汚いと思うのは人間の論理のようだ!図鑑でも見たこともない白黒斑の蝶らしきものも飛んでいる。

花にも止まっていたので写真を撮り後で調べると『ヒョウモンエダシャク(豹紋枝尺)』らしい。蝶と蛾の違いの一つに『昼活動、蛾は夜活動』と言うがこの蛾のように日中、花に来る蛾もいるのでややこしい。蛾も蝶を区別しない国も多い、フランスでは蝶も蛾も『パピヨン』である。

『キベリタテハ(黄縁立翅)』、『クジャクチョウ(孔雀蝶)』も各二頭ほど見かけたがすぐ飛び去って私しか確認できなかったようだ。以前、同時期に篭ノ登山~水ノ塔山に来たときには沢山のクジャクチョウがマツムシソウに群がり近くで写真も撮れたのだが・・・残念!

湿原の木道には踏みそうになるくらいベニヒカゲも多くなり汗を求めてかズボンやザックにも群がってくる。こんなに多く観られるとは良い意味での大誤算である。

高峰温泉近くの駐車場に移動し高峰山に向かう。展望はあったものの高峰山登山道には花は少なかった。こちらは見込み違いだった

【見られた花や実】
◎花盛り
花錨、撫子、野薊、吾亦紅、岩茵陣、秋之麒麟草、梅鉢草、松虫草、伊吹麝香草、小鬼百合、風露
☆まだ蕾
蝦夷竜胆
○花盛りを過ぎのもの
姫沙参、釣鐘人参、柳蘭、大葉擬宝珠、九階草、丸葉岳蕗
×花は終わり実の着いていたもの
菖蒲、日光黄菅、白山石楠花と東石楠花(花や葉の違いをSMさんに教えていただいたがもうこんがらがってしまった)

念願の高山蝶を間近にはじめて見ることが出来、写真も撮れた。その上、雨具は着けたもののほんの僅かの雨で済んだ。 高峰温泉で汗を流しさっぱりした。その温泉宿のパンフレットの地図には高峰山の脇に花の百名山「ヒメシャジン」、黒斑山には「ヤナギラン」と書かれている。   (Ka.T記)


松虫草に紅日蔭   大茶翅?  豹紋枝尺・蛾