日本一雨の多いところ大台ケ原は霧の中

山行実施日;2013年11月2日~4日
参加メンバー;Mi.M、Ma.S、Ki.K

大宮労山では毎年文化の日の前後の連休を利用して、西の方の山に紅葉を求めて行っていました。

今年はいつも計画を立ててくれていた、徳重さんが亡くなって、「どうしようか?」と思っていたところ、M下さんが[ 大台ケ原に行かない?] と誘ってくれました。

大台ケ原は去年徳重さんが計画してくれた、奈良と三重の県境にある台高山脈の明神平の南に当たります。M下さんに切符の手配から山行計画、入山手続きまでしてもらってS々木さんと三人で行って来ました。

11月2日大宮を夜行バスで出発し早朝に京都につき、阪神急行に乗り継いで、大和上市に9時過ぎに着きました。 早速バスに乗って進むと、吉野川に沿って見覚えのある特徴のある町並みが現れました。

更に大台ケ原ドライブウエーを登っていき、高度1000メートルくらいになると薄日が射し、熊野の峰々が望まれ、私が大宮労山に入って初めてのぼった、大峰の彌山も望むことが出来、感慨深いものがありました。

この辺りは紅葉も丁度良く、このままいいお天気になってくれればと思いましたが、11時近く、大台ケ原に着く頃には厚い雲に覆われてしまいました。

雨が降らないのを幸いと思って、早速に大台ケ原の最高峰の日出ヶ岳を目指して歩き始めました。明るいモミの林を過ぎるとあっというまに稜線に出て、尾根を左に曲がると、良く整備された木の階段が現れ、10分も登ると山頂の展望台に着きました。

山頂は雲に覆われ何も見えないが沢山の登山者で埋め尽くされ、晴れていれば、熊野灘や遥か富士山まで見えるそうです。分岐に戻り尾根を南に、正木が原に向かうとトウヒなどはみんな立ち枯れて、森林の衰退が進行していました。50年以上まえの伊勢湾台風などの影響でもあるそうです。

小雨混じりのガスの中、きょうのメーンの大蛇グラに向かってしばらく歩くと大蛇グラの分岐につき、ここから左に折れ、鎖や鉄梯子を頼りによじ登りながら先端の大蛇の背中のような岩峰まで行きました。

ガスっていて展望はなかったのですが、足元は切り立ってスリル満点でした。

一周コースのさいごは200メートルの石楠花のトンネルの下りで、ここからは道も悪くなって、石でゴロゴロの急なくだりとなり登山者も少なくなりました。

鞍部の沢のつり橋を渡って今度は200メートル登り返すと振り出しに戻って、大台ケ原の駐車場でした。この後、西大台は利用調整地区で立ち入りの人数制限をしており、事前の許可とレクチャーが必要であるとのことで、ビジターセンターによってレクチャーを受け、長かった一日が終わりました。

レクチャーのあとはここで唯一の宿である、心・湯冶館に行き、夕食にアマゴの塩焼きやいのししの焼肉など山の幸を美味しくいただき、明日に備えて早々に眠りにつきました。

翌日は厚い雲におおわれ小雨の中の出発になりましたが、ブナやモミの森の中はしっとりと気持ちよく、コケは水滴をつけて清々しかったです。

東大台とは対照的でほとんど人の手は加わっていないので、登山道も狭く、踏み跡程度のところもありましたが、それがかえって新鮮でこの山の魅力をかもし出していると思いました。

何度も沢の渡渉をくりかえしながら中間点に差し掛かると、監視員の方に声をかけていただき、大台や大峰の自然について、更にはオオヤマ蓮華、オオヤマ子桜など詳しく教えていただき写真まで撮ってもらいました。

その後展望台に案内してもらっていると、雲の切れ間から薄日がさして、昨日登った大蛇グラの岩峰や谷に光るもみじの紅葉も見られ幸運でした。

西大台は山に登るというより広い台地を探索しながら、ゆっくり自然と一体になって歩くところだと思いました。沢ではアマゴを探し、いろいろのコケやキノコもじっくり見ながらコースを一周しました。

大台ケ原は雨の多い所ならではの特別の景色も多く、たくさんの沢、コケ、木々など、今まで見たことのないものが数知れずありました。

人とのふれあい、土地の食べ物、地方ごとのただ住まいなど、思い出に残る文化の日にふさわしい、楽しい山旅になりました。       (Ki.K記)