恒例 今年の連休も 新潟の山で花巡り

2016年5月4日~6日

5月4日「刈羽黒姫山」 四日は雨の中の出発だったが、 谷川のトンネルを越え、六日町 に近づくと雨も上がってきた。 予定通り、柏崎インターで降り、 刈羽黒姫山の登山口に向かう。 去年は雪が多くて全く歯が立た なかった山が、今年は登山口に は全く雪がない。 カタクリやスミレの花を見な がら整備された登山道を登る。 誰にも会わない静かな山歩きだ ったが、ブヨに追いかけられた のには困った。この時期にブヨ の大群に出会ったのは初めてだ った。結局、眼のふちやほほな ど4ヶ所も刺されてしまった。 山頂に着くと天気もすっかり 回復し、去年登った、米山、八 石山などが望めた。山頂には古 い石の祠が二つ静かな佇まいを 見せていた。眼下には水が張ら れ、きれいに手入れされた棚田 や田園風景が新緑の中に広がっ て、キラキラ光って見えた。 山頂下にきれいに手入れされ た避難小屋があったので、ブヨ を避けるため使わしていただく。 新潟の山は、山頂に避難小屋の ある山が多く、有り難いことで す。下る途中の尾根からは日本 海の彼方に佐渡ヶ島も見えた。 KTさんは今晩の天ぷらの材 料の、ヨモギ、アザミ、アケビ の新芽、野みつばなど、沢山摘 みながら下る。 下山後、明日登る越後白山の 登山口、五泉市の慈光寺駐車場 に向かう。ここは四年まえ徳重 さんがリーダーで雪の中テント を張った場所だ。今回もきれい なトイレ付き駐車場は、私たち 一組だった。山菜の天ぷら、牛 丼、サラダなど食べほうだい、 飲み放題の贅沢なひと時。こん な豪華な山での食事は初めてだ。 ↓ 刈羽黒姫山 5月5日「越後白山」 5時起床、夜中に雨が降った が朝には止んでいてほっとする。 新しいゴアのテント、ブルーシ ート、銀マットも余分に持って いき、隙間なくしっかりいれた ので雨の中でも快適だった。 失敗をして少しずつテントの使 い方も上手になっている?そ れともエスパースの新しいテン トのおかげ? 恒例 今年の連休も 新潟の山で花巡り K原塚 天然記念物になっている、大 杉の並木道の、慈光寺の境内を 抜けて行くと、登山口になる。 登山口からいきなり300㍍の 急登が始まる。呼吸を整えゆっ くり登る。 尾根に出たところは、白山神 社の祠あとで、ここからは緩や かな登りがつづく。明るい尾根 には、タムシバの白、三つ葉つ つじの淡いピンクなど新緑の中、 息をのむ美しさだった。800 メートルくらいからは, イワウ チワの群落が、次々と咲きだし た。山頂近くなって、残雪の上 を歩けたのも気分がよかった。 山頂は広く、一角に、二階の 立派な避難小屋が立っていた。 前回の雪山では、山頂はおろか 避難小屋、周りの灌木も雪の中 だった。 風が強く、寒かったので避難 小屋で休憩する。すでに小屋の 中はほぼ満員の状態だった。 山頂から田村線を下るが右手 の奥にうっすらと雪の飯豊が望 めた。 尾根は少しずつ色の違うイハ ウチワの群落がつづいていた。 下山して次に向かう用意をして いると、地元の登山者がコシア ブラ、根曲竹を沢山持ってきて くれた。大宮ナンバーの車だっ たので持ってきてくれたようだ。 毎回新潟の山では、地元の方が 沢山登っていて、「埼玉から来ま した。」というと、親切にしても らっている。 おととし登った、長岡市の鋸 山の登山口に向かう。ナビがほ かのルートを紹介する。よく見 ると登山口の手前で、国道が通 行止めになっている。迂回ルー トで長岡市東山、山本山を目指 している。時間もおそくなった のでここの公園のすみでテント を張らしていただく。 今夜もいただいた山菜の天ぷ ら、ポトフなどの豪華な食事と ビールがならぶ。O知さんは、 初めて食べる山菜の天ぷらのお いしさに、大感激だ。 暗くなると、眼下に長岡の夜 景が広がった。真上には満天の 星空が広がった。星にも詳しい KTさんによる星巡りの楽しい ひと時を過ごした。 ↑ 越後白山の林 5月6日「長岡鋸山」 朝食後、迂回ルートで鋸山登 山口に向かう。 登山口の手前で、国道の土砂 崩れで通行止め、臨時の駐車場 ができていた。山本山の公園で テントを張ったのは正解だった。 しばらく歩いて登山口につく。 鋸山は低山なので、雪解けの花 はすっかり終わっていた。カタ クリの葉は枯れかかって緑も濃 く初夏の雰囲気だった。S々木 さんは地元の方に山菜のミズの 大きいのが生えているところ教 えてもらって、家族のお土産に する。 今年の新潟は極端に雪が少な く、浅草岳、守門岳、越後三山 も初夏の山のようで谷筋や山頂 に雪が残っているぐらいだった。 今年で三回目の新潟の春山だが それぞれ思い出の多い、良い山 ばかりだった。 今回、天気に悩んだりもした が 、 行 く 方 向 で 最 後 ま で 粘 っ て 結 果 オ ー ラ イ だ っ た 。 ま だ 登 れ る 山 が あ る と 思 う の で 今 か ら 準 備 を し て み た い 。 会 員 の 皆 さ ん 、 新 潟 の 山 の 情 報 が あ っ た ら 教 え て く だ さ い 。 是 非 一 緒 に 行 き ま し ょ う 。 (記 K原塚)
メ ン バ ー K T さ ん S 々 木 さ ん O 知 さ ん

5月4日 北上尾6時発 高柳町磯之辺
刈羽黒姫山 登山口11時発 山頂 13時ピストン 14時半下山口 (3時間半)
越後白山 駐車場発7時10分 山頂 11時15分 下山 15時15分(8時間)
長岡 鋸山 臨時駐車場 10時 紅葉の休憩所12時 臨時駐車場 1時(3時間)

GW の新潟 の山々 天には 星 、 地には 花
↓ 越 後 白 山 登 山 口 ↑ 越 後 白 山 ♪ 「ミスターロンリー 」 の メロディーとともに 、 きらめく ・・・・・ 星座 の物語 も 聞 こ えてくる 夜 の静寂 (しじま ) の 、 な んと饒舌なことでしょうか 。 ・・・・・ という城達也氏のナレーショ ンの 入 るFM東京 の 「ジェッ トストリーム 」という洋楽 の インストラメンタルの番組 を 良 く 聴いていた 。 今まで 『 し じま 』という言葉 も 『 間 』 位 のイメージで 捉えていた 。 今回 、辞書 で 改めて 調べる と 「しじま 」 は漢字 で 「静寂 」 とあった。『静寂 』 と 『饒舌 』 の矛盾 、それは最近読んだ 芭 蕉 の解説本 ( NHK 10 分 0 で名著 奥 の細道 )にあった 句 『 閑さや 岩にしみ 入 る 蝉 の 声 』 を 思 い 出させる 。 その 本には 『荒海 や 佐渡 に 横たふ 天 の 川 』 もある 。 その佐渡 は 見えないものの 弥彦角田山塊 の上空 の夕焼 け も 終わると 、長岡市内 の夜景 が 始まり 、木星 と 思われる 一 番星から 始まり星々 が 覆って くる 。季節柄 か 天 の 川 は確認 できない 。それでも 「田舎暮 らしの盆踊りの 帰りに 見 た 星 空 、槍沢小屋 の早朝 に 見 た 星 空 、家族 の海水浴帰りの伊豆 山中 の星空 」以来 に 観 る越後 長岡 の夜空 は静寂であり星々 は饒舌であった 。 長岡八方台 、五頭山麓うら らの 里 、 粟 ヶ岳県民休養地 、 黒姫山登山道 (磯之辺)、 ド ンデン高原 、枝折峠等々 が 【にいがた観光ナビ 】という サイトで県内 の星空名所 が 紹 介されている 。恵那山 や富士 見台 の 麓 の阿智村 は日本 で 一 番暗 い 村 を逆手 に 取った日本 一星 の綺麗 な 村 で人気 を 博 し ていると放映していた 。 皆 、 山 や山里 で私達山 に 勤しむ 者 には馴染 み 深 い場所 が 殆んど である 。 サンテグジュペリは 『 星 の 王子様 』 の 中 で 『 心 で 見ないとよく 見えない 。 大事なことは 見えない 』 という言葉 を 使っている ( ら しい)。 真 っ暗闇のど 真 ん 中 で大事なものを 見つけられた らこの 上ないことと 思 う 。 観 天望気 で昼間 の 空 は 観るが 、 夜 の 空もまた 楽しみのひとつ になった 。(記 TK)

新潟の花と蝶 雪椿(ユキツバキ)

岐阜蝶(ギフチョウ)

猩々袴(ショウジョウバカマ)

 

岩団扇(イワウチワ)

虫狩と雪国三葉躑躅 (ムシカリとユキグニミツバツツジ)

田虫葉(タムシバ)

菫(スミレ)類

孔雀蝶(クジャクチョウ) 日本産亜種名Geisha芸者

【メンバー】K 原塚、S々木 (雅)、O 知、TK

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