快晴の北岳 最高の景色と最高の仲間

11/4夜発~11/6  H竜、H谷川、Y城、菊T

 

全国的に晴天の中、計画の越後駒ケ岳方面だけが天気が悪い。転進を余儀なくされ、どこへ行こうかとみんなで検討。北岳があがった。転進先の方がハード? H竜さん、H谷川さんのリハビリ山行も兼ねルートは広河原から北岳山荘を目指す事になった。既に肩の小屋は営業終了している為、唯一営業している北岳山荘に小屋泊の予定にした。小屋へ確認すると山頂は12本アイゼン、ピッケルが必要で雪山初心者では厳しいと言われた。この時期心配なのは水が取れるかどうか。状況が行ってみないとわからないが小屋なら問題ない。H竜さんと相談してそう決めた。はずなのに・・・。集合場所でいきなり「とどかなかったら肩の小屋の冬季小屋に泊まる事にするよ。水さえ取れれば問題ないから」とH竜さん。

「え~? 何でこのタイミングで言う?? 準備してないよ!」

 

11/4(土)

気を取り直し、前泊用のマットとシュラフカバーを小さめザックに無理やり押し込み出発。芦安から始発バスに乗り込もうと並んでいたが「座れるからトイレ行ってきたら?」とH竜さん。その言葉を信用した私とH谷川さんはトイレへ。帰ってくると代表でバス券を購入しに行ったY城さんが一人でみんなのザックをバスに詰め込み2席だけ確保。「H竜さん、全然座れないじゃん~、満杯だよ!」それでも、もう1席奇跡的に空けてもらえて私も座る事ができた。荷物の移動や席の確保で一番大変だったY城さんが立ちんぼ。次の夜叉神登山口で座れ、何とか全員1時間立たずに広河原まで到着できた。

滅多に無いくらいの青空の元、沢沿いの道を上がる。既に所々凍っていて注意しながら進む。例年より暖かいせいか登山道に水が流れている箇所が多く、上の方まで続いていた。珍しくH竜さんがバテバテ。半年のブランクは大きい。八本歯のコルから北岳山荘方面へのトラバースが厳しいと聞いていたので私達は肩の小屋経由で北岳を超えて行く計画。大樺沢から肩の小屋を目指すが少しずつ雪が出てきた。下山してきた青年に上部の状況を聞いてみると山頂付近は雪は多いがそこまで厳しくはないし肩の小屋付近も雪はかなりあるので水の確保は問題ないと聞けた。その時点でみんな肩の小屋冬季小屋泊に変更決定にスイッチON。特にH竜さん(笑)。歩きにくいので私は途中チェーンアイゼンを装着した。北岳がどんどん近づいてきて青空に映える。本当に雲一つ無い。素晴らしい景色にテンションも上がる。H竜さんは息が上がる。(笑)

肩の小屋まで辿り着くと冬季小屋の中に。かなり広いが下段は小屋の諸々が収納されていて上段が開いていた。ただ天井が低い。私達は下段奥に陣取り必要なものを持って北岳の山頂を目指すため身支度を整える。ここからは本格? 雪山。アイゼンを10本に変え、フリース、オーバーシェル、ネックウォーマー、オーバー手袋も装着して出発。アイゼントレする前に本番になってしまった。天気で暖かく、風も弱い。快調に進み山頂へ到着。

広河原へのバスも山小屋も最後の営業とあって山頂は人が多い。一眼レフを持った青年に記念写真をお願いした。「良い写真が取れました?今日は青空で最高でしょう?」と聞いたら「雲が少しあった方が写真としては良いです」との回答。そんなものかと話をしていたら重いからと立派な柿を頂いた。しばらく景色を堪能し、時間も3時になったので下山開始。途中肩の小屋手前で雪を取って帰る。

冬季小屋は極寒で、少し頭が痛くなった。Y城さんのアイディアでツエルトをカーテンのように仕切り小部屋風な仕上がり。早速水作り開始。テントと違ってなかなか空気が暖まらない。予備のコンロも出してコーヒーを作る。温かいものを体に入れて少し横になったら大分回復した。夕飯はきりたんぽ鍋。ごぼうもセリも入るボリューム鍋。鍋をつつくと体も温まりホッとする。冬季小屋には他に外国人の大パーティと2人パーティ、私達を入れて全部で3組? 宴会も8時前にはお開きにして8時就寝。トイレの時に見た星空がきれいだった。寝るときはツエルトを掛けて寝た。ホカロンも貼って夜中に暑くて腕を出す。出すと寒くて寝袋へ戻す。冬季小屋はかなり寒い。こぼした水が朝凍っていた。でも、着込んだせいで朝までぐっすり眠れた。

 

11/5(日)

朝5時起床。小屋の奥だとテントのように顔を出して朝日を拝むというわけにいかず足に根が生え結局朝焼けは見ず。H谷川さんに朝焼けとってもきれいだったよ、と言われ後悔した。勿体なかったな~。Y城さんの朝ごはん、きのこの味噌汁とイワシの甘露煮、ごはん、漬物と昨日の柿、鍋の残りを頂いてお腹いっぱい。下山だけなのでまったりした。まったりしすぎて出発が8時過ぎ(笑)。下山は右俣ルートで御池小屋を目指す。御池小屋の冬季小屋を覗き、良い感じなのを確認して名残惜しくもあっという間に下山。

12時45分のバスは既に満席で交渉を試みるも乗せてもらえず、結局次のバスになってしまった。なんと次は2時30分。

1時間半以上あるので、荷物の整理やトイレをすませコーヒーを沸かして2杯も飲んだ。行動食の残りを食べたりしていたらあっという間に1時間以上経ちバスがやってきた。思ったより待った感じもなくゆったり出来た。昨日も今日も雲一つない青空でこんなにコンディションの良い2日間は本当に珍しい。最高の景色と最高の仲間で本当に楽しく笑いの絶えない山行だった。      (記 菊T)