奥只見・未丈ヶ岳~毛猛山

久しぶりの雪歩き、厳しい灌木藪尾根

五月二日~四日

奥只見の毛猛山へは二〇〇八年五月に会山行で只見線側から出かけている。が、藪が相当出ていて時間切れで、太朗助山手前で引き返している。今回は南側の奥只見ダムから未丈ヶ岳を越えて長い雪尾根を縦走して毛猛山へと歩くコースである。参加者は当初六名だったが体調不調などで四名になった。前夜発、川越駅に集合して関越道で小出ICを出て、近くの「道の駅」で仮眠する。小出駅へ移動して準備を始める。同時に下山時の足として下山予定場所の浅草岳登山口に車をデポする為にH谷川さんとY城さんが出かける。九時一七分に小出駅から奥只見丸山スキー場への無料送迎バスを利用して登山口へ向かう。奥只見は新緑でまぶしいほど、花々が咲き乱れて桜も綺麗に咲いている。重いザックを背負ってスキーリフトを二本乗り継いで標高差約五四〇を一気に上がる。スキー客を横目に見ながら地形図で方向を確認しながら、前方の尾根へ向かって歩き始める。久しぶりの雪歩きで思うように足が動かない。急斜面の雪壁を一歩一歩登って一二五〇mの尾根に上がる。尾根上は所々で残雪が割れて灌木藪が出ている。一二二五mピークへは厳しい灌木藪尾根を下る。灌木を両手でかき分けながら、灌木に乗っかるも足が上がらなくてふらつき、枝の跳ね返りを気にしながら進む。疲れる。両側が切れ落ちた雪の尾根を一歩一歩集中して歩く。登り返して一二二五mピークに着く。前方に一二八八m峰が望める。遠いなあ、長大な尾根の右に未丈ヶ岳も望める。左に向きを変えて大きく下る。登り返しも辛い。すばらしい雪山の景色を眺める余裕はない。急な雪壁を上りきって一二八八mピーク、前方に一三八〇mピークが望める。が、山頂直下の雪が大きく割れていて藪が出ている。雪庇も有り左に大きくトラバースするか、藪を突進するか、それにしても藪から割れ目を登り越せるか、不安がよぎる。またもや残雪の切れた下り、灌木の藪を越える。ほんとに疲れて一二七〇m付近で休憩する。

前方の一三八〇mピークを眺めながらどう登るのだろうと考える。先行していた二人組が登り始めた。割れ目の手前に近づき左のスノーブリッジを一人ずつ慎重にゆっくりと渡り終え、左上部の急な雪の斜面を登って行った。我々も登れそうだ!どうするか皆で相談する。未丈ヶ岳から先はたぶん雪が少なく残雪の割れ目、藪がどれだけあるか、さらに下山地の尾根はすでに雪がほとんど無いようで、猛烈な藪歩きが考えられる。さらに途中で引き返した場合でも、割れ目が大きくなって安全に戻れるだろうか、などなど。目の前のピークは越えられるだろうが、安全第一で引き返すことにした。一二八八mピーク手前の鞍部まで戻りテントを設営する。どちらを眺めても山しかない雪の尾根で宴会を始める。翌日も良い天気で明ける。越後駒ヶ岳、中の岳が朝日を浴びて鮮やかに色づく。昨日先行した二人組が慎重に渡ったスノーブリッジが壊れていた。頑張って越えていたら引き帰れなかったかもしれない。帰りも藪漕ぎが待っていた。一二五〇m尾根に藪漕ぎで登り、尾根を通らず左斜面を下る。スキー場に戻り、リフトを使って一気に下る。小出駅への無料送迎バスの時間まで約四時間もある。長谷川さん、結城さんはスキーを楽しんだようだ。残りの二人はビールを飲んでしっかりと昼寝をする。小出駅で待っている間にデポした車を回収していただいた。ご苦労様でした。敗退したこともあり温泉にも寄らずにそのまま帰ることにした。お疲れ様でした。