夢のネパールサミット(パート2)

2017年10月8日

1O/6㈮晴  今日からトレッキング開始。チャーメ(2670m)からアッパーピサン(3300m)へ向かう。8時10分小さいザックを背負い出発。ゆっくり景色を眺めながら歩く。ポーター達は30キロ以上の荷物を背負っている。途中リンゴ園でジュースを飲みリンゴを食し休憩。しばらくするとスラブが目に入り、その大きさにびっくり。

12時50分次の町で昼食。1時間半かける。15時45分アッパーピサン着。目の前にアンナプルナⅡ峰がドーン! すごーい‼

ロッジにシャワーがあり汗を流す。

10/7㈯晴  4時半起床。聳え立つアンナプルナⅡ峰の写真撮影に夢中になる。

トレッキング中のアンナプルナⅡ峰(撮影 I﨑)

8時出発。今日はナワール(3660m)まで。15時到着。いつも夕食は18時30分からで、就寝は20時。

10/8㈰晴  順応日。8時15分ガイドと女性のポーターラムちゃんと5名で、近くの山に4160mまで登る。4000m位で頭が重くなる。

馬に乗って峠を越えていく男性、川で洗濯する女性、ヤク・牛・羊・ヤギが近くにいてのどか。アンナプルナⅢ峰も見えてきた。12時40分ロッジに戻りあとはのんびり過ごす。靴下や手  ぬぐい、ハンカチを洗濯する。夕食後、葛根湯を服用。

10/9㈪晴 今日はヤクカルカ(3930m)まで。11時に到着しテントを設営。他に2パーティー滞在。午後はのんびり過ごす。ポーターの一人が風邪で体調を崩し下山。

10/10㈫晴 今日はBC(4400m)まで。登りがずっと続き、それぞれゆっくり登る。息がすぐ上がるので呼吸法で整える。11時昼食を摂り、T脇さんと合流し歩き出す。12時50分BC着。テント設営。高度障害なのか日に当たり過ぎたのか、顔がカーと熱く頭が痛い。ハンカチを濡らしおでこを冷やす。次の日まで痛みは続いた。

湯たんぽをもらったので寒くはないが、テントの中は濡らしたハンカチが凍る。ダウンパンツとダウンを着ても朝と夜は寒い。

10/11㈬晴  順応日。

後頭部が痛く体がだるい。朝食後、高山病の薬ダイアモックスを服用。

8時30分安全に登頂できるようにお祈りが始まる。5色の旗タルチョを張りヒバに火を点け、米・トウモロコシの粉・酒・梨・ポップコーンをお供えし、ロープ・ピッケル・アイゼン・ハーネス・靴などの登山用品を並べる。ポーターの一人がお経を唱え、皆のおでこにトウモロコシの粉を付けてくれる。梨とポップコーンを食べて30分ほどで終了。

BCにてお祈り

ハーネスを残し、他の登山用品はハイキャンプまでポーター4人で上げてくれ、下りは走って降りて来た。早い!

9時30分高度順応の為、ガイド・クライミングサポーター・ラムちゃんと6人で200mほど登り、おしゃべりしながらのんびりする。

BCに戻り、午後はハーネスを着けユマールとフリクションノットでの登下降の練習をする。ロープは岩にもやい結びでセットをしていた。

頭痛も和らぎ改めて景色のすばらしさに目を奪われる。アンナプルナⅣ・Ⅲ峰、Ⅰ峰は少し、ガンガプルナ、チュルー イースト、チュルー ファー イースト、ピサンピークが見渡せる。登る予定のチュルー ファー イーストに3人パーティーが確認できた。

夜は満天の星空。うわースゴイ! こんなの初めて。

10/12㈭晴 ハイキャンプ(5300m)まで上がる。

私たちがBCを出発する前に、ガイドとクライミングサポーターはチュルー ファー イーストにフィックスを張りに行ってくれた。100mロープを3ヵ所。ありがとう。

必要な荷物はポーターが上げてくれ、ガイド・クライミングサポーター・キッチンボーイのみ滞在。

登る雪稜が迫り、いよいよだという緊張感とワクワク感でいっぱいになる。早くに就寝。

10/13㈮曇り 3時15分出発。ヘッデンを点けガレ場を登る。息が上がりゆっくり歩く。5時15分コル着。準備をして5時55分アタック開始。ガイド、T脇さん、H川、I崎さん、クライミングサポーターの順でアンザイレンして登り始める。雪は適度に堅くアイゼンが良く効く。傾斜が急になり設置されたフィックスロープにユマールで登る。緩やかになりユマールを外し高度を上げる。二度目の急坂で再度ユマーリング。ゆっくり登るが苦しい。

緩やかになり前ピークに9時42分到着。記念撮影をしアンザイレンでさらに本峰へ向けて登り、10時25分狭い本峰(6059m)に登頂。ヤッター! 全員が登頂できるように配慮をしてくれたガイドに感謝‼

記念撮影をし寒いのですぐ下山開始。ATCガイドで下降するがロープが長く流れない。スリングでのフリクションノットに切り替える。コルまで下り、さらにハイキャンプで軽い食事をしてBCまで下る。17時45分着。長い1日だった。全員怪我無く、無事登頂できて本当に良かった。温かく迎えてくれたポーター達にも感謝‼

10/14㈯晴 夜降った雪でチュルー ファー イーストも雪景色。のんびりと朝食をいただき、気持ちよく下界に下る。途中のヤクカルカで、昼食としてI崎さんが用意してくれた五目寿司がとても美味しかった。

トレッキングとジープ、バスでの移動で10/17㈫無事カトマンズに帰着。その間手作りケーキでお祝いをしてくれるサプライズあり、皆にチップを渡しながらお礼の握手ありと終わってしまうさみしさを感じる。

帰着後、お風呂でさっぱり。食堂に出掛け、打ち上げのビールが美味しい!

10/18㈬晴 ガイドに案内してもらいお土産を購入。日本食とトンバ(粟を発酵させた酒でお湯を注いで飲む)を楽しむ。

10/19㈭晴  最後の日はT脇さんと二人マウンテンフライト(190$)を楽しむ。5時20分ホテルに車で迎えに来てくれ空港に向かう。6時30分フライトが10分遅れで飛び立つ。小型の飛行機で18人の乗客ほとんどが窓側に座る。エベレスト・ローツェ・マカルーの8000m級の山が眼下に広がり圧巻! 操縦室の見学もでき、シャンペンで乾杯もあり貴重な体験だった。

待っててくれたガイドのフルバさんに観光案内をお願いし、ヒンドゥー教寺院パシュパティナートと仏教寺院スヤンプナートを見学する。お祭りが始まりにぎわっている。

ホテルに戻り、帰国の飛行機の時間までI崎さんの部屋でゆっくりさせてもらう。

23時15分カトマンズを飛び立ち、20日19時過ぎ帰宅。夢のネパール19日間はアッという間に終わってしまった。また挑戦したいと思う。

記:H川

BCよりのチュル ファー イースト

ポーターの荷

アタック翌日BCでの食事

 

返信を残す