上越 獅子ヶ鼻山 諦めていた日本の秘峰

2018年3月12日

獅子ヶ鼻山は白水社の日本の秘峰に選ばれた山で、手前の鹿俣山の東側にある藪山で残雪期に登られている。鹿俣山は二〇一四年八月に日帰りで登ったが獅子ヶ鼻山への藪は灌木藪で、藪好きの自分でもとても突破できそうになかった。その頃の玉原へのバスは土日祝日のみで、終点のセンターハウスまでは五月はじめからの運行になっていた。その所為で足のない当方としてはすっかり諦めていた。が、会員のお誘いで「行く、行く」と、参加を決める。

始発電車で大宮へ、車で関越道から沼田ICで降りて玉原スキー場へ向かう。八時三十分にリフトが動き出す。準備をして二台のリフトを乗り継いで稜線間近まで楽々と上る。天気予報通り天気は徐々に回復しているが風が強い。ワカンで歩き始める。それほど潜らないで結構歩きやすい。稜線に出ると北からの風が容赦なく吹きつけてくる。寒い! 顔面とストックを握っている手が冷たく痛い! 鹿俣山を過ぎると山頂までの長い尾根に、すさまじいまでの雪庇が望める。剣ヶ峰山、獅子ヶ鼻山、武尊山が勢いよく流れている雲の切れ目に望める。雪庇を避けて稜線を少し下がった北側を進むのでもろに風が当たる。岩稜地帯になって北側の凍っている急な斜面をワカンの刃を効かせながら、どうにかトラバースで通過する。山頂直下はかなり傾斜がきつくてハの字で頑張って登る。約二時間で登れた。が、山頂に到着するも風が強くて寒いので山の写真だけ撮ってすぐさま下山を開始する。

トラバース地点を考えてワカンからアイゼンに変えて寒い中で装着する。アイゼンだと急な下りでも安心して歩ける。トラバース帯も難なく下れた。一七二〇mピーク付近の南側が広くて緩やかな場所があり、風も避けられて本日最初の休憩とする。

鹿俣山まで戻り南西尾根を下ることにする。急な斜面を慎重に下る。その後は緩やかな尾根をのんびりと歩く。ぶなの樹林帯は新緑、紅葉時に訪れてみたくなる。別荘入り口から車道歩きになってセンターハウスに戻る。お疲れ様でした。

記:I﨑