北欧 ラップランドの山旅 その1

2018年6月29日

メンバー:O野、K端、S田と、W部、S田み、I田、A部

6月29日(金) 成田からフィンランド・ロヴァニエミ迄

8時、全員成田に揃う。ユーロ、スウェーデンクローネ、ノルウェイクローネに換金、ザックをW部さん提供のビニール袋に入れ、預けて搭乗。K端さんがウェブチェックインしてくれていたのですべて順調。

10時間の飛行でフィンランドの首都ヘルシンキに現地時間15時過ぎ到着(時差マイナス6時間)。2食の機内食もワインとともに完食。5時間余り待ち時間があってその間に、1000円以上もする(物価が高い)サンドイッチの夕食を済ませた。

21時過ぎ、乗継便に搭乗。窓側席だったので、外が見え、雲が切れると下が見える。林と湖だけ、人家はない。人家が見えたら目的地ロヴァニエミだった。外は昼間のように明るい。

荷物を受け取り、23時頃、レンタカーを受け取る。9人乗りVWだ。でかい。左ハンドル、右側通行、恐る恐る運転する。レンタカー職員が先導してくれ、ホテルまでは無事着いた。

事故を起こしたのはその後。駐車場の縁石に右前輪とバンパーを擦ってしまった。右ハンドルの習慣で、右前方に注意が行かなかったのだ。

皆に励まされ、ホテルにチェックイン、部屋に入ったものの、今後の運転が気になり、ベッドに横になっても殆ど眠れなかった。

6月30日(土) ロヴァニエミからスウェーデン・アビスコ迄

擦った前輪が気になり、5時過ぎ確認に行った。ホイールキャップだけで他の損傷はない。ホッとする。

眠れなかったが、緊張のせいか疲労感はない。朝食も普通に食べて、8時30分頃全員車に乗った。

カーナビをセットしようとしたが、どうもうまくいかない。ナビはついていないみたい。で、空港のレンタカー事務所に行く。職員はいない。指定された電話番号に電話し、K端さんとS田みさんが交渉。職員が来て、酷く頼りないカーナビをセットし、10時に出発となった。

町を外れると、交通量は激減する。フィンランドの国土面積は日本の9割、人口は埼玉県より150万も少ない550万。他の2国もあまり変わらない。それでも、中央分離帯の無い片側1車線道路を100キロ近い時速で対向車と行きかう。慣れない車、ハンドル、通行帯で一瞬も気を抜けない。どうしても右に寄りすぎる。助手席のS田とさんの世話になる。

途中、ガソリンスタンドで、ガスボンベを買い、国境の町ペロへ向け森と湖の間をひた走る。同じ風景がずっと続く。4~5頭のトナカイの群れに会った。ペロを越えるとスウェーデンに入る。検問は一切ない。

トルネ川に沿った道を進む。パヤラという町のスーパーで、食材や、昼食を買う。日本のコンビニとスーパーの中間くらいの規模。トイレを探したが見つからず、トイレ難民のまま再出発。運転をA部さんに変わってもらう。

運転を変わってもらっても、緊張は解けず、「右に寄り過ぎ」、「危ない」と大声を上げてしまう。A部さんには失礼だったと思う。ごめんなさい。ヴィッタンギでどうにかトイレにありつきホッとしたら道を間違えた。

また運転席に戻り、鉄鋼の町キルナに入る。交差点はロータリ。不安だったが車が少なく助かった。

アビスコ国立公園には17時30分着。500㎞以上の移動が無事終わった。ツーリストステーションでキャンプの受付を済ませ、エスパーステント2張りを設営。現地のビールで乾杯、石狩鍋をおなか一杯食べた。8年前の泉州労山の記録を見て心配していた蚊の襲来は心配ほどではなかった。翌日の現地の人によると、今年は例外的に蚊の発生が少ないとのことで、ラッキーだった。外はいつまでも明るい。天気は良い。明日を楽しみに、夜はぐっすりと眠った。

(O野)

 

7月1日(日) 今日はアビスコのキャンプ場から王様の散歩道と呼ばれる全長440kmのほんの一部を歩き、その後ニューラ山(1169メートル)に登る予定である。

浅い眠りの白夜の夜を過ごし朝食後七時に出発。今日も青空が広がる素晴らしい好天気。こんなに朝早く起きて行動するのは、私達のグループだけのようで、他のテントはとても静かである。鉄道線路の下をくぐり散歩道の入口へ到着する。入り口門には「kingsleden」と書かれてある。

トレイルはアビスコ川沿いに比較的平坦な歩きやすい道が続いている。歩道脇には黄色のつぼみのようなお花がいっぱい咲いている。皆さん興奮して写真を撮りまくる。二時間ほどのんびりゆっくりおしゃべりしながら歩き、ニューラ山登山が気になり途中で引き返す。王様の散歩道のすばらしさはこの先のトレイルにあるようである。トレイル途中にはマウンテンホテルやキャンプ場があり、スウェーデン人は2~3週間かけて歩くらしい。

ニューラ山は冬にはオーロラ観光やクロスカントリースキーで有名な山で、リフトも設置され、素敵な山小屋もある。麓にはあまり太くない落葉樹が茂り、中間は苔や背の低い草で覆われ、頂上付近は大小の石でなっている。登山道からの眺めはいつも360度の風景が見渡せる。

私達もリフトを利用した。リフト料金は片道19スウェーデンクローネ、往復24スウェーデンクローネ、二人乗りで乗車時には係員が乗りやすいように動きを止めてくれる。

リフト下の斜面にも登山道があり、お花が一面に咲いている。リフトを下車して、頂上目指して歩き始める。花を踏まないように真っすぐ登っていけば良いと登り始めたが、しっかりした登山道もあった。1時間半ほどで到着した山頂からはトゥーネ湖、大きく氷河で削られた形が印象的なラップポルテン、どこまでも続く雪山、渓谷が眺められた。これが北欧の山々で今自分がその中にいるんだ、いつまでも眺めていたい気持ちになる。

昼食後は二グループに分かれて下山した。K端さん、I田さんグループはニューラ山を下山するコース、私はS田とさん、A部さん、W部さんと一緒にO野さんリーダーのニューラ山を反時計回りにぐるっと回って下山するコースに参加した。バリエーションルートだが、何しろ視界を遮るものがないので方向だけ確認して歩きやすいルートを探す。先頭のO野さんは時々額に手をかざして遠くを仰ぎ見ている。かすかな踏み跡を探しているようだ。雪はほとんど残っていない。地に這うような苔類が厚く積もっている湿地帯と岩稜帯が続く。時々ずぼっと靴がくるぶし上まで入ってしまうような湿地である。山全体に小さな流れが沢山あり、小川となり渓谷へと落ちてゆく。水の豊富な地域であり、地球の自然の循環に気づかされる。時々コロコロの丸い糞が沢山見られ、乾燥した地面に穴が開いている。マーモットのものらしいが、実際に姿は見る機会はなかった。

途中老年の男性とその息子さん、お孫さんの登山者に出会った。息子さんの背中には一歳に満たない男の子が蚊に刺されないように網で覆ったベビーキャリアに乗せられていた。彼らはスウェーデン人で氷河のほうから歩いてきたと言っている。「途中の湧き水はとってもとってもおいしいよ。今年は蚊の発生が非常に少なくて君たちはとてもラッキーだよ。」と身振り手振りで話しかけてくれる。息子さんも「蚊が多いと全身蚊に刺され真っ黒になるほどだよ」とも教えてくれた。とても素朴な人たちのように見えた。W部さんは男の子のお母さんはどこにいるんだろうと気にされていた。

湿地帯を過ぎ、2メートル高さの落葉樹の林を過ぎると王様の散歩道近くに続くトレイルが見えてきた。ここからキャンプ場までは6キロメートル,キャンプ場近くの鉄道線路が見えた時には、6時までには帰れそうでほっとした。朝から夕方まで、いつまでも明るい太陽が頭上に輝く全長15キロメートルの北欧トレッキングを楽しんだ。

大宮労山に入会したおかげで素敵な海外登山の機会に恵まれとてもうれしい。

(S田み) 

・行程 7時キャンプ場出発 7時30分王様の散歩道出発 11時リフト乗車 12時30分ニューラ山山頂 17時30分キャンプ場到着

※もう一つのグループは下山途中、きれいな大池ほとりでまったり、雪解けの川のほとりでまったり、あちこち寄り道後リフトで下山しました。

 

7月2日(月)快晴

今日は移動日、スキッテネルべへ向かって走行中。周りの雪山の景色が絵葉書のようにきれい。車を停めて、みんな撮影に夢中。また少し走ると、湖面に映る雪山景色。1人1人の記念撮影もしていただいた。

「この調子だと予定が未定。」とつぶやきながら、ガソリン給油となった。「高いなあ・・・」

昼食は、海の近くのレストランでサーモンソテーとボイルのエビなどをいただきました。

土地の人たちは、太陽を浴びているのかほとんどの人が外テーブル

で寛いでいる感じでした。

そのあとは食糧の買い出し。

(W部)

・行程 アビスコ・テント⇒ 美しい山波・湖を見ながらドライブ ⇒ トロムソ(昼食・スーパー買い物)⇒スキッテネルベ

 

7月3日(火) 5:00起床、お弁当のサンドイッチを作ってもらい、キャンプ場を出発、海岸線を東に向かう。

登山口の駐車場に着くなり、蚊の来襲に合い早速虫よけを塗る。7:45出発。スキールートと道を分ける道標を夏道に選択し、約4km先の山小屋のあるトロルバスヴに向かう。氷河が削ったカールの底の平坦地、低い灌木の中、時々花が足元に咲く。こまめに赤いペンキが塗られ、湿地には木が敷き詰められ整備されていた。無数のせせらぎと出会い、さわやかな風が吹き抜ける。花や湖水や山の美しさに目を奪われたが、無意識のうちにこの大気の清らかさに感動していたのかもしれない。

突然、灌木帯から湿原に出た。広い中央に小さく山小屋が見える。リビングにはストーブを中心にテーブルが配置され、キャンドルが置かれている。窓を覗くと両側に2段ベッドを配置した部屋が並び、角の一部屋はドアが開けてありストーブも用意されていた。地元のトレッキング地図には山の間を巡る道は表示されているが、山頂を目指す道は見当たらない。山頂に興味はないようだ。帰路、少し右に回り込む道を歩いてみた。車道に出る手前のベンチで昼食タイム。

→トロムソへ向かう途中の風景

トロムソのスーパーでトナカイの肉、サーモン、野菜等を仕入れ、今日の終点地キルピスヤルヴィに向かった。トナカイの肉は解凍に時間がかかるので、サーモンのグリルと残りのトマトソースを使って野菜のトマト煮込み、ズッキーニのソテーとなった。料理の上手なメンバーがいるとそれだけで山行が何倍にも楽しくなる。W部さん、S田みさん、ありがとう。

(A部)

7/3       7:06 キャンプ場 → 7:30 登山口P → 7:45 P出発 → 10:00トロルバスヴ → 12:20登山口P → 12:35キャンプ場出発 → 17:35キルピスヤルヴィ ラップランドホテル着 → 22:30就寝。