千葉 / 人骨山 峰岡浅間 怖い伝説の山と 一等三角点の山

2019年1月3日~5日

2019年の初登りは「大崩、津森山」と「人骨山」だ。この「大崩と津森山」は、八年前にS古よさんリーダーで登っている。千葉県の山は久しぶりでとても嬉しい。八年前、「人骨山」というのが近くにあるのを知ったが、何の資料もないので、その時はパスした山だった。今回、この山の計画があるのを知る。「人骨山」(?)あばら骨のような登山道かな? どうしてこんな奇妙な名前なのか、名前を聞いただけでも、怖くて、登りたくなくなる。どうやら、昔からの怖い伝説があるようだ。人喰い鬼伝説。老人を置き去りにする姥捨て山伝説、里見八犬伝の犬伝説。日本の貧しく、飢饉に苦しむ山村で、こっそり行われていた姥捨て山伝説が当たっているかもしれない。

我々が訪れた1月3日は「をくづれ水仙郷祭り」がおこなわれていた。水仙がちょうど見頃で、村中、山中、水仙の良い香りでむせ返るようだ。「津森山」で、地元の80歳になるおじいさんが急斜面で、山頂からの見晴らしをよくするために、木を切っていた。地下足袋を履き、腰もしっかり真っ直ぐで、いかにもキン肉マン、とてもお元気なお爺さん。「人骨山」は、どの山ですか、と、尋ねると、あの山だと教えてくださった。山頂が枯れ木で覆われている山。他の山とは違った寂しげな雰囲気のある山。やはり不気味な感じがする。さて、元気なお爺さんと一緒に下山したが、とても足の早いお爺さん、すぐに森の中に消えてしまった。「人骨山」は手持ちの地形図には掲載されていないが、「人骨山」への山道はしっかりした道標がつけられていた。そしてその道標は、おしゃれ(?)に、ローマ字で「Mt. Hitohone ようこそ」と。こういう道標見たことない。まるで、レストランの案内のようだ。どういう事? やはり不気味だ。

登山道は最初、とても歩きやすい。こんなに歩きやすかったら、捨てられたばあちゃんも、戻って来てしまう事でしょう。K子ばあちゃんではすぐ帰ってきてしまうね」と、皆、笑う。山の斜面にびっしりと水仙が、これまた見事です。ばあちゃんを慰めるために植えたのか。そのうち急斜面に変わり、ズルズルと滑りやすい。「これでは、Y子ばあちゃんは谷底に落ちる」と、緊張がはしる。そんな想像をしながら、ロープにつかまったり、木々をつかんだりしながら、ワイワイガヤガヤ、賑やかに這い上がると、明るく暖かい山頂に飛び出した。実に見晴らしがいい。真っ白な富士山、雪の南アルプス、富山、千葉県の最高峰の愛宕山の山頂にある自衛隊のレーダーサイトの丸いドーム。そして、なんと、麓の村の民家がよく見えるではないか。これでは、ご飯を作る家々の煙や一家団欒をしている所や、畑で働く家族を見たに違いない。姥捨てされたばあちゃんはどんな気持ちで村や家族を見ていたのだろうか。どうして、ばあちゃんだけ捨てられたのでしょうね。じいちゃんは? じいちゃんは年寄りになっても優しくかわいいと、皆はいう。そうかあ、ばあちゃんはやっぱりうるさく、鬼みたいだから嫌われてしまうのか、いや、女の方が長生きだから、とか、楽しいお喋りをしながら、昼食を取った。

津森山から見た枯れ木は桜の大木だった。太い古い見事な桜の木が沢山植えられていた。桜が咲いたら見事でしょうね。村の人達の熱い思いの詰まった桜の山です。桜の咲くころ、この山にまた、来たい。「やっと、平和になった。」と、満開の桜を見て、この村の人たちは喜んでいる事でしょう。

 

1月5日は「峰岡浅間」に登る。この山は一等三角点の山なので、とても楽しみにしていた。簡単に登り終わるという判断で、空身でもいいと思ったが、それでも、山の支度で出発した。「サテライト鴨川」のそばの白滝不動尊の駐車場に車を止めた。

最初から古い急な苔むした細い階段です。昔の人は足が小さかったのでしょう、奥行きがあまりない、足のかかとまで全部入りません。おまけに、急で手摺がついてましたが、その手摺は苔むして、誰もさわってないらしい。でも、あまりの急な階段にどうしても触らずには、いられません。上に上がると立派な古い奥の院がありました。登山道はその後ろにありましたが、藪山みたい、崖をよじ登る、急登で滑りやすく、岩、木々をつかみ、よじ登る、殆ど、登られていない。それでも、古い木の鳥居には、お正月のお飾りがキチンとついてます。立派です。地元の方々が大切にしている神社なのですね。途中、古い石の祠の中に、天狗の面が、三体ありました。ずんぐりむっくり、目が大きい、そして、鼻は高くなく、とんがっていませんが、団子鼻で、親しみやすいお顔です。まるで、ブルドックの犬の顔のよう。こんな愉快な天狗の顔を見たのは初めてです。この山が急に楽しくなりました。峰岡浅間の山頂にもお正月のお飾りが立派につけられていました。一等三角点は神社の後ろに草ボウボウの中にありました。確かに立派な三角点でした。周りの木々は伸び放題、全く見晴らしもないので、手を合わせ、下山。登山者一人とすれ違いました。「かんあおい」の地味なお花発見。

参加者:リーダーK塚、TK、S木ま、H田よ、H田と、W部

記:H田よ