初めての初級雪山訓練

2020年1月4~5日

雪山での技術訓練というものをこれまで受けたことがなく、参加することが決まってから楽しみにしていました。訓練内容を読み返してみたり、赤沢山の地形図を眺めてはルートや山容を想像して楽しんだり。事前の情報では積雪が少ないとのことで少し心配していましたが、いざ現地に着いてみると多くはないものの訓練可能な量であり、予定通り行うことができると聞いて内心ほっとしました。

雪原となった駐車場でのビーコン訓練

リーダーのK杉さんをはじめとした経験豊富な皆さんから教えていただく訓練はどれも本当に勉強になりました。ビーコンを使った雪崩時の救出方法等のような初めて行うものはもちろんのこと、ツボ足やワカン、キックステップ等の基本技術についても適切なアドバイスをいただきながら練習ができました。肩絡みやスノーバー、ピッケルを使った支点確保も実際に試したことで、その強度や懸かる荷重の方向性による危険性等について身をもって知ることができましたし、ラッセルでは技術と体力の違いでしょうか、スピードの違いを実感しました。

また、夜のテントでも山の話を中心に楽しい話をたくさん聞かせていただき、皆さん心底山が好きなことが伝わってきましたし、自分ももっと色んな山に登ってみたいと思いました。愉快な話で盛り上がりつつも、話題が会の在り方について移るとそれぞれが真剣に意見をぶつけ合っていたのがとても印象的で、「こういう方たちが集まって大宮労山という組織が続いてきたんだ」「自分はいまその培われてきた技術や経験を享受しているのだから、しっかり学ばないと」と話を聞きながら漠然と考えたりしていました。

天候や帰りの時間等により赤沢山は変更となりましたが、メインの訓練自体は予定通りに終えることができ2日間の日程は怪我もなく無事終了し(初日早々S木さんの歯が抜けるアクシデントはありましたが)、心配だった帰省ラッシュにも巻き込まれることなく、あっという間に埼玉に到着することができました(楽しかった雪山から一気に現実に戻されました)。年末年始の休暇の最終日を締めくくる、そして今年はいろんな山に登りたいと思える新年最初にふさわしい山行となりました。皆さんどうもありがとうございました。

埋め込んだピッケルを使った肩絡み

記:T葉

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