パキスタンK7、K1展望トレッキング 三度目の挑戦の ゴンドコロ・ラ

山行実施日;2011年.06.24-07.11
参加メンバー;Te.I

パキスタンのバルトロ氷河へは四度出かけたが、バルトロ氷河からゴンドコロ・ラを越えてフーシェ谷へ歩きたく思っていた。そのチャンスは二度あったが、共に氷河のクレバスが大きくなって達成できなかった。この度フーシェ谷からゴンドコロ・ラへ登り、バルトロ氷河を展望するツアーがあり、長年の望みを達成したくて参加する。

フーシェ谷は2005年にK7BCへの写真トレックで訪れている。今回のもう一つの楽しみはバルトロ氷河側からとは違った姿のマッシャーブルム(K1)を眺めることだった。

催行最低参加者四名で出発する。添乗員は6年前にマナスル山群トレックで一緒だったA氏で、お酒を仕入れに出かけて、居酒屋で試しのみのロキシーをたらふく飲んで、酔っぱらって帰り参加者からひどい叱責を共に味わった仲、楽しいお酒を飲むのが楽しみ。

スカルドへの飛行機も順調に飛び、予備日はお花が沢山咲いているデオサイ高原に高度順化を兼ねて出かける。トレキングも順調に進むが、天気が今一で、毎日小雨が降る。
気にしていたK1もスッキリとはその姿を現さない。トレッキング5日目、ゴンドコロ・ラへのアタック基地のフスパンへ向けてゴンドコロ氷河に降り立ち、アップダウンのモレーンを繰り返し、その後クレバスの多い氷河上を注意しながら歩きやっと到着する。標高4680mのフスパンは高山植物が咲き乱れている。午後から雪が降り出す。翌日は休養日、ドイツ隊が峠を越えて降りてきた。一名が落石で転倒、あばら骨を複雑骨折で重傷、翌日6名のポーターに担がれて下山していった。7日目のハイキャンプ予定日も朝から雪、お昼頃に現地のレスキュー隊、スタッフで協議した結果、このまま天候が不順だと峠の状態は危険と判断して、安全第一にアタックは中止して明日から下山することになった。少々残念だが天気には勝てないから仕方ない。

不思議なもので下山を決めてから天気は回復してきた。が、約一日好天が続かないと峠の状態は安全な状態にならないとのこと。下山を決めてからは写真撮影に本腰を入れて撮り出す。下山開始日の8日目は朝から快晴、キャンプ地の裏山へカメラ機材を背負って登り返す。三脚をのせて約17㎏は重く息が切れる。その後の下山途中もみんなから遅れながら写真を撮り続けた。9日目のダルツァンパでのK1の朝焼けを快晴の中で撮れた。サイチョウへの下山途中からも又違った姿のK1を眺められた。サイチョウからのK7は今一天気が良くなくて不満に終わった。

フーシェまでは清楚な感じのバラを十分眺めながらののんびりトレック。我が家にもフーシェバラの木がある。種を持ち帰り発芽して5年になるが未だ花は着かない。元気にトレッキングを終えてスカルドでお土産あさり。

翌日のフライトは中止、またかー。10時半退屈なドライブが始まる。約10時間でチラス着。ベシャムまで行きたかったのだが、夜間走行は危険とのことで仕方ない。翌日、国際線フライトは22時20分、このままKKHハイウエーを走ると間に合わない。近道の迂回路、バブサル峠を越えてイスラマバードへ向かう。無事イスラマバードへ18時前に到着する。スーパーで買い物、夕食を済ませて空港へ向かう。お疲れ様でした。

禁酒国パキスタン、酒好きの自分を含めた参加者達は密かにダッフルバックに好きな(アルコール度の強い)酒を忍ばせていた。トレッキング中は飲まなかったが、始めと終わりにはしっかりと楽しく酔えた。また現地の酒(フンザパニ)もけっこういける。パキスタンカレーも好評でチャパティーと良くあって、ご飯よりも美味しく食べられた。
三度目の挑戦でもゴンドコロ・ラに立てなかったが、ライラピークや違ったK1に会えてそれなりに満足して帰国した。


ライラピーク


マッシャーブルム(K1)


 フーシェバラ

 

 

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