瑞牆山・乾徳山 早すぎる雷雨!  二日続けての大暴れ!

山行実施日;2011.08.06-07
参加メンバー;Yo.T、Ry.K

瑞牆山
まずまずの天気である。台風の影響はまだ心配するほどではなさそうではあるが、夕方の雷が多少気に掛かる。しかし15時ごろにはほぼ下山する予定なのであまり心配することもなさそうだ。

大宮を出発、高速も順調に流れ須玉ICから一般道に入る。途中コンビニによる予定であったが入りそびれてしまい、国道からラジュウムラインに進んでしまった。「コンビニは何処かにあるだろう」と期待したが、増富温泉に着いてもどこにも無い。しかたなくお土産屋?にて菓子パンを購入する。瑞牆山荘前を左折し、みずがき山自然公園に到着する。ここはキャンプ場が併設され、管理棟には売店、食堂、トイレがあった(食堂は本日休み)。車は100台近く止められそうだ。

準備をしている間「ブンブン」と耳元にいやな羽音が聞こえる。大きな「ハチかアブ?」3㎝ほどあるマルマルと肥えた奴だ。「うるさい」、気が気ではない。先週「ハチ」に刺され、軟こうとアナフィラキシーに対する錠剤「プレドニン」を病院から処方され持ってきているが、やはり刺されないほうが良いに決まっている。後日「ブレドニン」を調べて見ると、副作用や持病により悪化させる事があり処方には注意がいるようだ。だけど、どのように注意するかが分からない!ともかく準備を終え、当初の予定より30分ほど早く出発する。
初めは舗装された林道を歩くが、道標がなく取りつきに迷ってしまった。この間のロスは数分。やがて、未舗装の小川山林道についた、道標も整いだし歩き出してから30分ほどで林道とも離れ、登山道に入る。

このコースは、瑞牆山の西側斜面を登り、深い樹林帯であることもあり、不動沢沿いに徒渉するので暑い夏でも快適に歩けるものと期待してプランニングした。樹木は、太陽の光が当らないせいか、苔の衣をすっぽりと被っている。
登り始めて直ぐに沢音が心地よく聞こえ始め、不動沢を左右に見ながらの登りとなる。不動沢の水量はさほど多くはない。不動滝まではハイキングコースで危険個所もないが、ここからは急登となる。
沢の徒渉は倒木を利用しての橋がかけられているが、「手すり注意」の看板が随所にある。確かに手すり自体は丈夫なく鎖で施されているが、これを固定する柱が貧弱で体重を掛ける事は難しいだろう。
やがて手すりのない倒木だけの橋が出てきた、これには苔が付着し非常に滑りやすそう!この上を手すりなしで歩くには難しそうだ、幸い沢の水量が少ないので、沢を渡って直接対岸によじ登り徒渉した。降雨の後や水量の多い時は手こずりそうだ。

やがて山頂に登頂し小休止、「疲れた」全体にガスって展望が望めない。不動沢を登ってくる時は、下山する夫婦?1組しか会わなかったが、山頂は大渋滞、子供から高齢者、若いカップルやグループ等様々。
昼食のラーメンを準備し、食べ始めると大粒の雨が大地をたたき始めた。Tは行動食だったので直ぐに後方の樹林帯に避難したが、私は慌ててラーメンをかき込んだ。間髪を入れずに「ガラガラ・ドカーン」落雷!11:30「なんでこんなに早く雷が!」食器を拭く暇もなくザックに押し込み、樹林帯に逃げ込んだ。樹林帯の恩恵はほとんどなく、大粒の雨が容赦なく落ちてくる。ずぶ濡れ!
雨具を整え直ぐに下山を始めるが、豪雨のため山道は直ぐに川と変わり非常に歩きにくい。子供や高齢者が前で下山をてこずり大渋滞!! 登山道がやがて広くなったので手こずる人たちを追い抜かし下山を急いだ。
この間も休みなく落雷が続いている。驚いたことにこの状況でも山頂を目指す登山者が多いこと。しかも若い者だけでなく子供から高齢者までもが山頂を目指している。大丈夫だろうか?やがて雨もやんだが、相変らず落雷は続いている。
富士見小屋からは、林道経由で自然公園に向かう予定であったが、富士見小屋であったグループと瑞牆山荘に向かう途中でバッタリとかち合せてしまった。
林道からの登山道を見逃したことに気付く。しかたなく、瑞牆山荘経由で何にも面白くもない、林道歩きを強いられ自然公園へと向かった。
身体はぬれ鼠で気持ち悪い。直ぐに増富温泉で人心地。ゆっくりと時間も忘れて入浴。雷雨も止み小雨に変わった。

8月6日 晴れ・曇り・雷雨
大宮(5:30)~みずがき山自然公園(8:20/8:40)・・・不動滝(10:00/10:10)・・・瑞牆山(11:15/11:40)・・・雷雨(11:30)… 天鳥川(12:40)・・・富士見平小屋(13:10)・・・瑞牆山(13:45)・・・自然公園(14:15)

次の目的地乾徳山の登山口「徳和」へと一般道経由で向かう。途中のスーパーにて食料を調達し、後は寝場所を確保するのみ。当初は「徳和の公園」か「青年キャンプ場」を考えていたが、付近を周回してもそれらしき場所が見当たらなかった。しかたなく前宮神社から100mほど上流に車が10台ほど駐車可能な場所にテントを設営することにした。ここは昭文社の地図に記載はない。河川沿いであり、川のせせらぎ(うるさい)が心地よい場所で宴会となる。

下山道は単調な下りである。ほぼ平たんと成り出したところでTが「鹿だ」10頭ほどが木の樹皮を食べている。これだけ多い群れを見たのは初めてだ、逃げ出す様子は無いが、我々を監視しているようだ。1頭が立ち止り見据えている。少し恐怖感がある。写真を撮って早々に立ち去る。今度は右側にも別の鹿が現れた。鹿の多い山だ!

乾徳山

すがすがしい朝だが川の音がやかましい、このためかあまり寝られなかった。
朝食を済ませ下流の公園のトイレまで歩いた。往復20分早朝の足慣らしには良いがスリッパで歩いたために足の指が擦り切れ沁みる!。テントを撤収して登山準備を進める。

昨日は11:30に雷雨があった。今日は大丈夫だろうな?一抹の不安。
ここからは林道を暫く歩き登山口に取りつく。天気は良好で強い日が射して来た。暑苦しい、少し日が陰ることを期待する。贅沢?
下山する時分かったが、登山口付近にも車を駐車することが出来そうだ。

登山口からは深い樹林帯の登りである。足の切り傷と昨日の下山が利いているのか?あまり調子は良くない。
Tは海外帰りで昨日今日と1カ月ぶりの登山であり、非常にはりきっている。「調子が出てきた、機械的に足が動く」登るのが早くついて行くのがきつい!顎を出しながらの登りとなる。
水の音が聞こえ始めた、最初の水場「銀晶水」に着く。水量は少ないが冷たくおいしい水だ。休息もそこそこに上り始める。深い樹林帯と風が無いために蒸し暑い山行と成った。樹林帯が開け明るい陽射しと共に次の水場「錦晶水」に着く。ここは水量が豊富で美味な水だ。人心地。
……嫌な音が聞こえる!またアブだ。纏わりついてくる。「背中に止まったり頭に止まったりいい加減にしろ」。と言いたいところだがが、言えないのが忌々しい。確かハチは、危険が迫ったりしたときに、仲間に知らせる臭気を発し、集団で敵に立ち向かうと記憶している。追い払うことも出来ず、ましては殺すことなどできない。ただただいなくなることを待ち望むのみ。Tは「Kさん、ハチがトラウマになってる」と嬉しそうに笑っている。
ここで、初めての登山者に会う、相棒がトイレに行き見失ったとのことでけっこう長い時間探していたようだ。
ここから国師ケ原までは明るい林道となり十字路に着く、右は大平高原、左は下り専用路。ここを直進し月見岩を過ぎるころから岩場の急登となる。
足が重い、瑞牆で駆け下りたのが効いているのか?足が上がりにくい。Tは相変わらず調子良さそうだ。やがて山頂までの鎖場に到着した。ほぼ垂直に切り立った10mほどの岩「天狗岩」が眼前に現れた。手がかり箇所はほとんど無いが、丈夫そうな太い鎖があるので登るのには問題はない。山頂までの迂回路もあり雨など滑る時はそちらに向かうのが賢明だろう。

山頂は狭い岩場で、日影がない、「暑い」視界もパッとしない。あまり長居する気もなく下山に向かう。北側の頂きには3人の登山者が休息していた。我々はそのまま下山を続ける。
すぐに「黒金山」の尾根に直進するのと「国師ヶ原」へと下山する分岐となり「下山道」に向かう。深い樹林帯の急坂で、非常に滑りやすい。Tは「前に来た時は天狗岩を下る人で大渋滞だった。だから下山道を作ったのか」。

下山道は単調な下りである。ほぼ平たんと成り出したところでTが「鹿だ」10頭ほどが木の樹皮を食べている。これだけ多い群れを見たのは初めてだ、逃げ出す様子は無いが、我々を監視しているようだ。1頭が立ち止り見据えている。少し恐怖感がある。写真を撮って早々に立ち去る。今度は右側にも別の鹿が現れた。鹿の多い山だ!

高原ヒュッテが左手に見えてきた、ガラスは割れているがけっこう広い。直ぐに国師ヶ原の分岐に着き、錦晶水で小休止する。またもやお友達に再開「ブンブン」と歓迎してくれる。
水場を過ぎ明るい樹林帯に入ると「ザー」…「雨」?全く雨粒が落ちてこない。凄いものだ。直ぐに雷雨に変わり、昨日同様慌てて下山を急ぐ事に。
やはりずぶ濡れ、温泉に急ぐ。国道を少し入った「笛吹きの湯」を拝借する。露天と内湯があるが、雷雨が激しく露天は敬遠する。しばらく待つと小雨となったので露天ぶろに入るが、ほどなく激しい雷雨が始まり出した。店の方に天候について伺うと「ここ1週間ばかしりは午前中に雷雨が激しいですよ」「普通は午後からなんですが」激しい雷雨の中、雁坂峠を越えて大宮に

(起床5:00)・・・ 徳和(6:05)・・・銀晶水(6:40)・・・錦晶水(7:30)・・・国師ヶ原・月見岩(8:00)・・・乾徳山(9:00)・・・
下山道・国師ヶ原・・・銀晶水(11:00)…雷雨(11:15)…徳和(12:15)

 

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