『 富 士 山 3,776m 』 滑降

山行実施日;2012.05.11-13
参加メンバー;Ma.A、他

5/11(金)14:00頃自宅出発。静岡県裾野市日本ランドすぐ北側の水ヶ塚公園へ友人と2人で向かう。ここは大駐車場、売店、トイレ、あずまや有りでキャンプ地には最適。今晩はここで仮眠。今日からここ数日天気が良い。よって土日のいずれかに山頂を目指す。


避難小屋

水ヶ塚公園には17時前着。公園一部改修作業車のみで他の車は無い。テントを張るのはまだ明るく早い時間よって行動食追加のため街へ下りる事に。その途中御殿場市在住の知人からの携帯だ、結果は家へ泊れという一寸躊躇するが2人でお世話になる事に。

5/12(土) 知人宅をゆっくり出て『ふじあざみライン』を走行し須走り口登山道へ向かう。新五合目(須走り口)1,959mの駐車場に車をデポしここから徒歩30分弱の非難小屋へ進む今日はここに泊る。当然自炊だ。


12日(土)の午後は雲が舞っていた

他の山スキークラブの面々と御一緒だ。不要な荷を小屋に置き昼過ぎ小屋裏から2,500mまで登る。途中1ヶ所雪が切れていた。上部は快適なザラメ雪、下方は十分に水分を含んだ悪雪だったがまあ満足。16:30小屋に戻る。

5/13(日)3:30起床5:00出発だったが。天気快晴、樹林帯なので無風。5時過ぎて出発。小屋からスキー板を着け須走り口登山道を登行する。背中から陽を浴びまもなく森林限界を抜け快晴と無風の登山日和だ。地図上で2,450mここらが五合目らしい。天気が良いため山頂の小屋の一部らしき構築物が目視できる。ただ淡々と登るのみ。先には単独、また2人組と思われる登山者が遠くに目視できる。振り返ると遠く下方に7~8人のスキーヤーの一群が、山中湖もその先もろもろそして相模湾までも目視出来素晴らしい登山日和だ。我々は淡々と我慢の連続、ただ登るのみ。

あーあッ、誰かが大きな叫びを。顔を上げると少し遠くにスキーヤーが滑落中。身体が飛んで廻ってスキー板も飛んで暫く呆然と注視した。ザラメ状の雪質に達した頃にスピードも落ち停止した。5分ほど経っただろうか身体が動き暫くして立ちあがった。どの辺から滑落したのか怪我の程は不明だが富士山はコケてはいけない、どこでもアイスバーンの滑り台だ。ザラメ状の雪質から上部はクラストその上はアイスバーンだ。スキー板から歩行アイゼンに変え更に登行。山頂12:40着。

ボーダー、スキーヤー、登山者など等。ガイドによる登山者4人はハーネスを着け最後尾のガイドがお客さんの下降スピードに合わせロープを繰り出して行く支点は人工構築物だった。我々も記念写真を撮り下降準備。今は天候晴れ弱風だが時間の経過とともにが風が強くなると下降時のバランスも崩れクラスト部分もアイスバーンに代り危険増大するばかり。天候異変前に急ぎ下降開始13:30。

山頂外輪山からアイスバーンの急斜面を3度4度と大斜滑降で下降する。更にスピードを制ししながら大きなターンを絶対コケてはいけない緊張の連続だ。徐々に緊張も解けなお下降、足も下降の疲労で休みたいところだが安全地帯ザラメ状に入ってから立ち休み。振り返ると雪面が陽の光で鏡のように光っているきれいな富士山だ。更に小さく大きくターンして気持ち良くどんどん下降。前日滑った谷筋に入る一ヶ所板を脱ぎまた少々腐れ雪を下降した。スキー板を担ぎ小屋まで5分ほど14:40無事非難小屋着。さあ帰り支度と簡単に清掃し新五合目(須走り口)1,959m駐車場に。そして立寄り温泉入浴後往路を帰宅21:00。友人は今日我が家に泊り翌日帰宅。楽しい富士山滑降だった。

今季の山スキーも終了です。

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