ロルワーリン山群 写真トレック

山行実施日;2012年10月18日~11月8日
参加メンバー;Te.I

メラ・ピークトレックからカトマンズに帰り一息入れてから出かける。この山群を歩くのは初めてで、参考にしている「ヒマラヤ名峰辞典」を読みあさってきた。今回特に行きたいところは「マンルン・ラ(5616m)」と「テシ・ラプチャ(5755m)」で、ザイル、ピッケル、アイゼンなどの登攀道具が必要とのこと。メラ・ピークで使用した装備を持っていく。が、ハーネスはテープシュリンゲで代用した。

カトマンズから専用車で一日走りシンガティに着く。二日目は路線バスも走っている車道を一日歩きジャガットで泊まる。三日目も車道を半日歩きタマ・コシ・コーラを渡ってやっとトレッキング道に入る。標高差500mの急坂を登ってシミガオンに着く。やっと白い山が望めるようになった。四日目は尾根を下り樹林帯の中をロルワーリン・コーラに沿ってトラバース気味に歩く。五日目も谷をさらに進みベディングに到着する。村の背後に氷河を従えたチェキゴ(6257m)が望める。翌日は休養日で、スタッフはマンルン・ラへ行くための準備をする。午前中にさらに奥の村・「ナ」近くまで出かけ、姿の変わったチェキゴやバモンゴ(6400m)、カン・ナチュゴ(6735m)、チョプツェ(6689m)を眺める。

七日目、マンルン・ラへ向けて出発する。一度谷の奥に20分位進み左に尾根を目がけて分け入る。暫くして上部カルカへ続く踏み跡に合流、その後はかなりしっかりした踏み跡を頼りにグングン高度を上げる。眼下にベディングの町並みを眺めながらカルカを三ヶ所通過する。その上部はガラ場で大小沢山の岩がゴロゴロした登りに変わる。スラブ状の岩が現れ標高4750m付近で地面を整地してテントを設営しハイキャンプとする。夕方からは小雪が降ってきたが夜半には止んだ。

八日目5時40分、マンルン・ラへ向けてスラブ状の岩を登り始める。当然登山道も踏み跡も無く、所々に小石を積み上げたケルンが有るだけで、ルートを探しながら進む。上部の崖から落ちてきた大小さまざまな石がゴロゴロしている処は非常に歩きづらい。落石にも注意がいる。右に左にトラバースしながら峠の方向を目指して登る。やっと氷河の舌端に到着、此処でアイゼンを装着する。氷河は彼方此方にクレバスが口を開けている。ガイドとアンザイレンしてコンテで氷河を進む。、クレバスを避けながら迂回を重ねる。また、30~40度の雪壁はアイゼンを効かせてキックステップで登る。峠への最後の雪壁ではクレバスが長く続いていて迂回が出来ず、ガイドがピッケル二本を使って強引にクレバスを飛び越えて壁を登る。悪戦苦闘の末にやっと峠に到着、標高差約1000mを7時間もかかった。

予定では午前中の早い時間に到着する筈が、12時を回ってしまった。峠からのチベット側の展望はすっかり陽が頭上に上がり、写真撮影としての時間は過ぎてしまった。が、遠くチョー・オユーも眺められ写真を撮って下山を開始する。下りもコンテで慎重に下っていく。懸垂下降も何度か行う。約3時間でテント場に帰り着く。長く非常に疲れた一日だった。峠の側に聳えるチェキゴの夕日に染まった姿が強く印象に残った。

翌日はトラバースしながら最奥の村「ナ」へ下る。背後にチェキゴ、バモンゴ、カン・ナチュゴが大きく望める。午後はゆっくり休みながら昨日の疲れをとる。

十日目、今回のもう一つの峠へ向けて出発する。ロルワーリン谷をさらに奥へ進みモレーンを登って最奥の氷河湖ロルパ湖に出る。左にチョプツェ、湖の奥にピクフェラゴ(6729m、6666m)が望める。モレーンに沿ってさらに奥に進み湖の側にあるカブーで泊。モレーンを上がって夕焼けを撮る。夕方から雪が降り出しかなり積もってしまった。夜半には止んだが翌日は白一色になってしまい停滞日とになる。

十二日目、所々に残っている雪を踏みしめてさらに奥へ進む。大きく高巻きした後モレーンに下りて氷河(モレーン)の中を進む。春に歩いたランタン谷を思い出す。アップダウンを繰り返して右岸に渡り、ピクフェラゴが目前に迫ってくるテシ・ラプチャBCに辿り着く。目の前のピクフェラゴが準ワイド(55mm)レンズで入りきらない。大小の岩がゴロゴロして決してテント場とは言えない処。先着順にテントスペースを争って確保している。他のグループも到着して賑やかなキャンプサイトとなった。

十三日目、テシ・ラプチャを越える日。岩陵の順番待ちを避けるために早朝に出発する。ガレた岩陵にガイドがフィックスロープをセットして順次登り始める。登り切ると広い雪原がまっていた。テンギ・ラギ・タウ(6943m)を正面に見ながら峠の登り口まで緩やかな登りを進む。登り口でアイゼンを装着する。標高差250mの急坂をゆっくりと登る。標高が5500mを越えていて息遣いが荒くなる。後ろにはトラムバオ氷河越しにリトル・タカルゴ、タカルゴ、パパが望める。なだらかな峠に到着、右にパルチャモがなだらかな山容を見せている。パルチャモの右側(西側)はセラックとクレバスの巣で、登山ルートは正面の尾根を忠実に登るらしい。かなり厳しい雪壁があり、約200mのザイルが必要とのこと。納得する。(登れそうな気がする)

峠のテント場はテンギ・ラギ・タウの崖直下に数張りのスペースがある。崖からの落石で幾度も事故があったそうで、今回も下山時に別のグループで怪我人が出てヘリで救出されたらしい。メラ・ピークトレッキングで眺めたクスム・カングルの夕焼け、パルチャモの朝焼けを撮る。下山時も崖からの落石で注意が必要、壁の雪が溶けきれないうちに通過しなければ、と、早朝にテント場を出発する。ガレた崖を注意しながら下る。その後も落石で埋まった急な下りが続きとにかく歩きづらく疲れた。下るに従ってパルチャモの姿も変わり東側も急峻で登れそうにない。やっとなだらかになって昼食。その後はのんびりとトレッキング道を歩く。

写真もほぼ撮り終えてターメ、ナムチェ、パクディンと歩いてルクラ着。カトマンズへのフライトも順調に飛び、メラ・ピークから始めた今回の長いトレッキングも無事終了した。カトマンズでは一人「トンパ」を飲みながら来年の計画を考えていた。

パルチャモ(6187m) テシ・ラプチャにて

日程;10月18日~11月8日
カトマンズ-Singati(T泊)・・・Jagat(T泊)・・・Simigoan(T泊)・・・
Telche Kharka(T泊)・・・Beding(T2泊)・・・Menlung La High Camp(T2泊)
・・・Na(T泊)・・・Kabug(T2泊)・・・Noisy Knob Camp(T泊)・・・
Parchamo BC(T泊)・・・Thyangbo Kharka(T泊)・・・Thme(T泊)・・・Phakding(L泊)
・・・Lukla(L泊)-カトマンズ(H3泊)-(機泊)-成田-南与野

 

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