山梨・神奈川県境菰釣山( こもつるし)読図学習山行

2015年11月15日

仲間の暖かさを感じる

大きいピンクの沢山の葉が 少し黄色を含んで、昨夜来の 雨で輝きを増し、覗きかけた 青空から浮かび出ている。菰 釣山へ上がる道志川と三ケ瀬 川の間の尾根、1055mの 三角点から少し登ったところ で出会った紅葉だ。メンバー 全員が思わず「きれい!」と 声を上げた。 埼玉県勤労者山岳連盟中部 ブロックの読図学習山行、地 形図上、登山道のない尾根経 由で菰釣山を目指した。一行 は3山岳会8人。 地元を6: 30前後に出て、道 の駅「どうし」に9: 00集合。 9: 20歩き出した。読図が目的 だから、地図とコンパスで、 丁寧に現在地を確認しながら 進む。三ケ瀬川に沿った林道 を少し歩いた地点で尾根に取 り付いた。杉の植林の中、踏 み跡もないところを、めいめ い、歩きやすそうなところを 拾って登りだす。やがて、尾 根状の地形がはっきりしてき て、獣の踏み跡が確認できる。 1055m の三角点あたりか らは、人の踏み跡になった。 歩き易くなって、気楽になっ たところで、冒頭に記した樹 に出会った。そこで、昼食。 そこからも、踏み跡を頼り にすることなく、地形と地図 を照合させながら進む。やが て、急登になった。笹や木を つかんで体を持ち上げる。メ ンバーは経験豊か(高齢とも 言う)な山岳会員だから「オ モシレー」などとはしゃいで いる。標高差 50m程登り切っ たら、登山道に出て、東海自 然歩道へ導く標識があった。 今日初めての標識だ。さらに 30分余り進んで、 13: 40頂 上に着いた。 ひっそりした頂上を想像し ていた。古い丹沢のガイドブ ックに、「丹沢山塊でもっとも 登山者の訪れが少ない山域は 菰釣山である」とあるくらい だから。ところが、まず目に 入ったのが、頂上に似合わな い人工物の気象観測装置。結 構大きな容積で、一角を占領 している。さらに戴けないの が、工事を知らせる板。2m 四方以上ありそう。大きいテ ーブルも2つ。がっかりを通 り越して、幻滅する。救いは、 霧の切れ間から大きく高く姿 を現した富士。 山行中、他パーティの人に は一人も会わなかった。だか ら、一つの山で、「寂しい山に、 黙って登る」時間もとれたし、 一方、仲間と楽しく語りなが ら登る時間もとれた。古くか らの仲間は、そんな私の我儘 を自然体で受け入れてくれ、 仲間の温かさを感じる山行で もあった。 下山は、落ち葉の敷き詰め られた、三ケ瀬川沿いの少し 歩きにくい登山道を下った。 山行終了 16: 00。 なお、頂上から東に 30分ほ ど歩いたところにある避難小 屋は、機会があったら、ぜひ 一晩お世話になりたいと思う くらい、きれいに整備されて いた。 山梨・神奈川県境菰 こも 釣 つるし 山読図学習山行 仲間の暖かさを感じ O る 野和夫

メンバー大宮労山:(L) O野、G籐、S々木ま、O栗、 くまざさ:T橋、佐T、 北本:瀬T、橋T

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