2016年頭にあたって

2016年1月元旦

会員の皆様 新年あけましておめでとうございます。元旦からハイキングに行かれた人もおりましたが、皆様はどんな新年を迎えられたのでしょうか。今年も、元気で事故なく山に行けるよう、よろしくお願いします。昨年を振り返ると、毎週誰かは必ずと言ってよいほど山行がありました。ヒマラヤやアルプスやカナダ、そしてヨセミテやタイなどの海外登山、国内では南北アルプスをはじめ、北海道から九州まで、会員が足を伸ばしました。内容も、ハイキング、沢、岩、雪、藪尾根と総合山岳会にふさわしいものでした。大きな事故無くこれらがやれたことを全員で共に喜びあいたいと思います。さらに昨年後半から、50周年記念行事にも取り組みました。秩父市と協定を結び、10月3日、約30名の会員等で、武甲山の麓に桜、カエデ、コナラの苗木50本を植えました。今後、下草刈りなどの手入れはありますが、大きく育って、そこが、大宮労山の憩いの場になることを期待したいと思います。なお、経費の一部に充てるため、募金への協力を依頼しました。結果、13名から総額37,000円の協力を頂きました。ここに報告し、感謝いたします。

さて、今年の課題です。まず、50周年記念行事としての50の山をやり遂げましょう。登った山が増えつつありますが、まだ半数以上が残っています。さらに、指定のフォームに記録をまとめましょう。計画、実行、記録、これで山行の完成です。これらを纏めて、50周年の記念パーティを開きたいと思います。

会運営に協力ください。協力の方法は多様です。何らかの委員になるまたは手伝う、会報の原稿を書くまたは作成を手伝う、山行を企画する、行事に参加する等です。大宮労山のような自主的な組織にとって、次の役員や運営委員を育てていくのは最大の課題と言えます。そのためにも、できる協力をお願いします。

最後になります。私たち大宮勤労者山岳会が加盟している日本勤労者山岳連盟の趣意書(ハイキング委員会発行「ハイキングセカンドステップ」に全文があります)についてです。前文で、日本の近代登山の発展が、戦前において軍国主義の支配と侵略戦争の拡大で阻害されたことに触れ、3章海外登山の普及のところでは、「確固とした世界平和は、海外登山発展の基礎である。諸国民との相互理解、友好をさらに深めることが強く求められている」とあります。昨年、多くの憲法学者や法曹関係者が違憲と指摘した安全保障法が成立しました。この法律が、我々が目指す趣意書の方向と合致するのか、その検証も会員一人一人に課せられた課題だと思います。

今年も多くの山行があるでしょう。安全第一に知識や技術を高めつつ、活動を前に進めましょう。

大宮勤労者山岳会 会長 O野和夫

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