伊豆・大平山 富士に南アルプスの眺め 将来は桜の名所?

山行実施日;2011.03.06
参加メンバー;Yo.S、hama、Lantana

「もう登る山がなくなった」という声をよく聞くようになった。私もそうだ。2月27日(日)には湯河原の城山に登った。昨年末、クリスマスハイクで登った幕山から南西に見えていた山である。その城山の帰りに、次はどこに行こうかと昭文社の地図を見ていて見つけたのが大平山だ。伊豆の伊東駅の西側にある山だ。家に帰ってガイドブックを調べたがどれにも載っていない。昭文社の地図によるとコースタイムは約5時間だ。
ハイキングにしてはちょっと長い。危険個所でもあるのだろうか。埼玉から伊東までは遠い。伊東駅到着10時36分の列車しか使えない。少し日が長くなってきたとはいえ時間的に見てもきつい。でも決行することにした。車中での打ち合わせで、駅から登山口まで、また下山口から駅まではタクシーを使って時間の節約を図ることにした。

 3月6日、10時55分、丸山公園を出発。一つの山の北側斜面全体が公園になっている。林野庁と静岡県が整備して地元では《健康回復公園》と呼んでいるようだ。公園を登りつめたとこからが山道となる。道はしっかり踏み固められていて心配はないようだ。海に面した温暖地特有の林層で照葉樹が多い。そのうち高木で樹皮が縦に高いところまで剥げ落ちている木が多くなってきた。普通、樹皮が360度剥げてしまえば樹木は枯れてしまうが、これらの木は枯れてはいないようだ。葉は極端に細長い。落ち葉を一枚拾って帰った。三人とも不思議がるが名前は出てこない。

自宅に帰ってから調べたら「ユーカリの木」であった。オーストラリア原産で原産地では樹高が45~55㍍にもなり日本でも20~30mになる。そして公園樹、防風樹として使われるとあった。この日、この山では風が猛烈に強かった。防風樹として植栽されたのだろうか。疑問は解けない。
12時10分に大平山(577.7m)の頂上に到着した。桜の木が多いところだ。開けていて休憩をとるには好都合であるが風が強いので先に進む。
反対側から登ってきた数人のグループとあいさつを交わす。伊東駅前の観光案内所では係員が「大平山には大勢入っているようです」と言っていたがこの日ほかの登山者と出会ったのは彼らだけだった。
やがて展望台に出る。富士山のヴューポイントだ。富士山だけでない南アルプスも見える。富士山の上には吊るし雲が乗っている。さらにその東側には何重にもなった吊るし雲がある。天気が悪くなる兆しだ。
南側に向かって急坂を下る。板きれに「キャベツ坂」と書いてあった。いまいちその意味が不明だ。下った分だけ登り返すと地形図上の520mピークの手前だ。ここを左折して急坂を下ると四辻だ。説明板が立っている。昔は重要な交通路だったようだ。右へ行くと修善寺、左へ行くと伊東。
急坂を上ってしばらくだらだら道を行く。やがてトラロープが出てきてロープに左右を挟まれて歩くようになる。通過して振り返ると崩落個所だった。柏峠に着く。ここも昔は伊豆半島内部と伊東をつなぐ重要な道だったようだ。急坂が大変で地元の柏何某がトンネルを通じさせた、この峠の下をトンネルが通っていると説明があった。私の頭の中にはここにはトンネルはない。(後で観光案内所でもらった地図を見たら「柏トンネル跡(崩落のため立入禁止)」との説明があった。納得!
5分ほどで送電線鉄塔がある開けたところに出る。馬場の平だ(13時40分)。時間にゆとりがあれば一休みしていきたいところだが、通過。ここからはほとんど平らな道を歩く。しかし道の両脇にゴミが捨ててあり不愉快だ。ひとつの所帯が持てるほどいろんなゴミがある。林道が近いことを匂わせる。昭文社の地図で言う三叉路に出る。舗装道路に出会うが山道を選ぶ。カヤトの原に出る。伊東の町が望める。その原っぱ一面に桜の木が植えてある。将来、桜の名所にするつもりのようだ。だいぶ歩いて舗装道路に合流した。ここからは伊東の市街だ。なにか目印になるところがあればタクシーを呼ぼうと考えていたがなかなか見つからず、共同通信の保養所のところまで来てしまった。ここならタクシーにもわかるだろうと電話をかけようとした時、運よく帰りのタクシーがやってきて、これを捕まえ伊東駅に到着した。14時55分、4時間で歩いたことになる。これといった見所があるコースではないが、自然林が多くそれなりに楽しめたハイキングだった。新幹線を使えばもっとゆとりのあるハイキングが楽しめるだろう。昭文社の地図だけでは頼りない。また地形図は間違いだらけだ。伊東駅前の観光案内所で地図をもらうとよい。10000分の1の正確な地図だ。  (Yo.S記)