太刀岡山左岩稜 ほとんど歩きで 物足りなく???

2021年9月29~30日

刀岡山で二日間岩登りを楽しんできた。初日は小山ロックでフリークライミング。2日目は左岩稜でマルチピッチクライミング。この頃沢ばかり行っていたのでクライミングは2か月ぶりだ。乾いた岩に手をおくと、ざらりとした感触が伝わってきて少し懐かしい。

左岩稜のラインは麓からよく見える。鋏岩という天に向かってそそり立つような岩を目指して登る。取付きは駐車場から10分くらいと大変近い。菊地敏之の『マルチピッチルートスーパーガイド』によると、全9ピッチのうち最初の3ピッチがそつなくこなせる人は、あとはほとんど歩きで物足りなく、のんびりした山里を見下ろしながらの気楽なクライミングと書いてある。

稜線上部にある飛び出た岩が鋏岩

1P目5.9、2P目5.7、3P目5.8。3ピッチともクラックルート。クラックの経験はほとんどないが、足が大きいことが奏功したのか、足がクラックにすぽすぽとはまって割と安定して登れたと思う。2ピッチ目は凹角気味のクラックをまっすぐ登る短いルートだが、ここも足がうまい具合にはまってくれた。

1ピッチ目

3ピッチ目は簡単ではなかった。途中からフェイスの岩に移るために、靴先のように出っ張った岩に上がらなければいけないところ、つるりとした面に上がるラインを嫌って、岩の奥の狭い隙間に逃げ込んだ。両側を数mの高さの岩に挟まれているので、全身を折りたたんで両手両足でつっぱりながら少しずつ体を上げていくが、段々と態勢がきつくなり、ついには体が完全に岩にはまってしまった。絶妙にはまっているのですごく楽、だけど一歩も動けない。どうしていいか分からないけど、とりあえずもぞもぞしていると、僅かに肩が動き、そのままもぞもぞし続けていると少しずつだけど体が上がってきた。そういえば中根穂高の『クライミング道場』という本に尺取虫ムーヴなるものが紹介されていたことを思い出し、体をくねらせながら、あとはもぞもぞと尺取虫のように少しずつ這っていった(使えるところは相当限られるけど全く疲れなかった!)。

前半の3ピッチを終え、後はただの岩陵歩きと思っていたけど、そんなことは全然なかった。落ちる心配をするような岩でこそないものの、落ちれば下まで真っ逆さまの高度感抜群のクライミングが続く。下部がそつなくこなせなかった自分には気楽なクライミングとはいかないが、程よい刺激で気持ちよかった。

後半は3級から4級くらい

最終ピッチは鋏岩に直登する。5.9のスラブで、ちょっとバランスが悪いなと思ったけど無事に登りきり、定員2名くらいの鋏岩の先端部に立つことができた。飛び出た岩だからぐるりと景色が見渡せる。茅ヶ岳が目の前にきれいに見える。後ろには富士山も少し。そして遥か足元には駐車場と我々が乗ってきた車も。

最後のスラブを登るM谷さん

岩の反対側に15mの懸垂下降で下りて、目の前の登山道を40分ほど歩いて駐車場まで戻った。

アーモンドクラッシュチョコレートみたいなきのこ!

日時:2021年9月30日(水)・31日(木)

メンバー:M谷(L)、S木(SL)、T葉、

会員外1名

コース:30日フリークライミング@小山ロック、31日8:00登攀開始、14:20登攀終了

装備類:シングルロープ、カム、ナッツ(1P目のみ使用)

記:T葉