武甲山(秩父市奥橋立付近)
大宮労山創立50周年・記念植樹地 調査報告
2025年5月5日
山行部自然保護部門の活動として、武甲山西面にある植樹地の現状とルートの崩落状況について調査を実施しました。
ルート概要 浦山口登山口→植樹地→シラジクボ→一の鳥居
浦山口登山口まで車で入れると良いが、駐車できるスペースが狭いこと、落石の心配があることから、長時間の駐車は厳しいかもしれない。徒歩の場合、登山者用の駐車場から登山口まで林道歩き約45分。
今まで使用していた廃道の問題箇所3点
1、 道に穴が空いている
前回調査時には1m程の陥没だったのが、向かって右側は完全に土が流出して穴が広がっている。左側に土で埋め戻した形跡があったので、気を付けて通過すれば問題ない。
2、 渡渉2箇所
岩が苔で黒く滑っており、毎回必ずドボンする犠牲者が出る。今回は水量が多く、渡渉に使える石が水没、もしくは流されたのか見当たらなかったため、沢靴に履き替えて水の中を歩いて通過。
3、 トラバース道の崩壊
前回調査時は片足幅の道が残っていたが、今回は道が消失していた。土に足を乗せると崩れていくので、だましだまし歩く。斜面の底に土砂が堆積しているので、滑落しても大ケガにはならないと思われる。
植樹地の状況
植樹はよく生長しているものと枯れてしまったものとがある。どちらについても、防鹿帯の撤去を行いたい。また、植樹につるが巻き付いていたり、植樹以外の雑木が生えてきていたり、鹿よけネットが鹿によって噛みちぎられて侵入されている等、植樹地の手入れが必要な状況と言える。
別ルートの模索
植樹地からシラジクボに登る破線ルートが使用できるかどうかも調査。藪漕ぎはないが、所々踏み跡が不明瞭。ピンクテープが貼ってあるが、作業用のもので道の目印ではない様子。
シラジクボと長者屋敷ノ頭を結ぶ破線ルートとの分岐点には、目印(立ち入り禁止のロープ)があった。
シラジクボに向かう道は、やや荒れ気味で崩れている箇所もあった。シラジクボから持山寺跡を経て一の鳥居に降りる一般登山道もそれほど良くない。
一の鳥居駐車場および新設の河川敷駐車場については、ゴールデンウィーク中ということもあり、下山した14:30 頃の時点でも多くの車が残っており、路駐していた車も10台ほどあった。
所要時間
浦山口ルート 登り約1時間30分
(林道歩き約45分は含まない)
シラジクボルート 約2時間
(シラジクボまで登り約1時間
シラジクボから下り約1時間)
課題
浦山口ルート
・駐車スペースに難あり。駐車場から徒歩の場合、林道歩きが長い
・廃道部分の荒廃
・沢沿いの自然林なので歩くのが楽しい
シラジクボルート
・一の鳥居駐車場は人気があるため、車が多くて駐車できない可能性がある
・浦山口ルートより時間がかかる
・薄暗くて歩いても楽しくない
会山行として植樹地管理を実施する場合、どちらのルートを取っても、十分な作業時間を確保できるかどうかが問題。また、道の状態が良くないため、以前のように「どなたでも参加可能」とは言えない。人員確保も課題となる。
■メンバー TK
■ルート 土津園駐車場8:45→浦山口登山口9:30→廃道→植樹地11:00/11:30→破線ルート分岐点12:10→シラジクボ12:30→(武甲山山頂ピストン)→シラジクボ13:43→持山寺跡→一の鳥居14:35