北アルプスの静かな沢を歩く
2024年8月12日〜14日
根子川入りソウカ沢を計画していたが直前に台風が発生し、慌ただしく転進先を決めた。
松本5時半のバスで上高地7時5分着。天気の良い3連休とだけあって(しかも山の日)すごい数の登山者だ。入渓は横尾の先にある出合から。歩くのは嫌いじゃないけどちょっと長い。入渓したのは11時を回っていた。
一ノ俣谷は以前は常念小屋に向かう登山道がついていたそうだが、今は完全に廃道になっていて沢登りの世界だ。
最初の(多分)二段ノ滝は右巻き、次に出てくる七段の滝(下からだと二段に見えるから奥に続くのか?もしくはこれが二段の滝か)はツルツルで悪そうなので右ルンゼから巻きに入る。すると自然に廃道に繋がり簡単に巻けた。道は断崖絶壁を通る。ロープあり。落ちたら谷底まで一直線だけどかつての道だけあってしっかりしている。
七段ノ滝(多分)
このあとも山田ノ滝、常念ノ滝と続いていく。昔はこんな滝を見ながら歩ける道だったんだと思いながらのんびり滝見。しばらくゴーロを歩いて、乗越しポイントを探す。沢型を見つけて登っていくと、中山尾根に出る。一番凹んだ辺りをウロウロすると色褪せた目印のスリングがあり、ここが中山乗越と分かる。沢型に入りニノ俣谷まで300mほど下っていく。途中から水がでる。
ニノ俣谷はとにかく広い河原だ。薪はふんだんにあり、かつてない程の大焚き火をした。昼間には数え切れない登山者がいた北アルプスの沢で静かに夜が更けていくのを楽しむ。軽量化しすぎて酒がすぐに尽きたのは失敗だった。
基本的に難しい滝はない
翌日は難所もなく大天井岳までひたすら標高を詰めるだけだった。深いV字谷のゴーロ歩き。途中、ロープを出したのは1回だけ。2220m辺りの三股の手前の8m滝を左の草付きから登るのに使った。50mで1ピッチ。
後半になると急登なのでちょっと疲れるけど広い谷なので気持ちがいい。標高2750mで登山道。この高度になると自分はいつも頭痛がする。大天荘〜常念小屋。途中から雨に振られカッパを着る。小屋で生ビールで乾杯。その後立て続けにウイスキーを2本空ける。酔っ払って横になってると、ここは寝るところではありませんと小屋番の方に起こされたので雨の降るなかテントに移って続きをやる。
巻道として使った昔の登山道
3日目も雨。カッパを着て一ノ沢登山口まで下りた。呼んでおいたタクシーで穂高駅に行き、電車で松本駅まで戻った。下界は猛暑。山から帰ったことを実感した。
稜線はあいにくのガス。このあと雨。
【メンバー】K崎(L)、C葉
【日程】11日17:30本庄〜美鈴湖泊
———–12日 松本駅5:30バス〜上高地7:05着7:30発〜入渓11:30〜幕16:00
———–13日 6:30幕地〜12:15登山道〜大天井〜常念小屋15:30
———–14日 常念小屋6:50〜一ノ沢登山口9:40