横浜・円海山~大丸山 地元の人も知らない円海山

山行実施日;2013年1月27日
参加メンバー;To.F、hama

今回は神奈川県の山「円海山、大丸山」を夫と二人で登った。私は横浜生まれの浜っ子。しかし、この山は全く知らなかったが、急に懐かしく、行ってみたくなり、出発。大船駅からバス。光明寺下車。ここまでは来たことがある。さて、バスを降りてから、目指す山は?ちょっと困った。住宅や団地が山の奥まで広がっている。みどりが丘の団地の奥に登山道があった。とても歩きやすい明るい登山道だ。「かながわ美林50選」という看板があった。「へえー美林ねー」と、回りをキョロキョロ。ちょっと登っただけで、急に高いところに登ったような気分にさせられるようなほど、見晴らしが良い。大きくりっぱな真っ白い富士山に「オー!」と、驚きの声をあげる夫。横浜はでかい富士山を持っているのだったと、改めて認識。なるほど、美林だ。子供のころ、図工の時間に風景画を描くと、必ず大きな富士山を描いたものです。そのでかい富士山を右に見ながら、「円海山」はどこか、探しながら進む。アップダウンの少ない山道。途中、山道が何本も別れていて、どっちに進んでよいかわからない。見晴らしの良い休憩所で、休んでいた人に「円海山」はどの山ですか?と、訪ねると、「さあ? このあたりの山全部を円海山と地元では、いってるわね。」という。地元の人も知らない「円海山」。急に不安になった。「いっしんどう広場」では大勢の人が休んでいた。相変わらず山の標識がないので、困ってしまって、弁当を食べている人達に「円海山はどちらの方向ですか」と聞いても、「さあ?」どの人も「知らない」と、首を横に振る。「えー、どうして皆知らないのかな、ここまで来て」と、独り言を言っていると、たった一人でまんじゅうを食べていた高齢の人が、「どこから来たの? えー!埼玉から!よく来たね。円海山を良く知っていたね。この辺の人は皆、知らないと思うよ。食事をしたら、連れていくから、ちょっと待っててくれ」と言われ、こちらも食事にした。

さて食事も終わって出発。その人はしっかりつけられた明るい登山道を外れるように、藪の中に進んで行く。柵があり、行き止まり。先ほどの広場から数分とかからない。こんな変な所へどうして連れてきたのだろう。と、不思議に思いながら、その柵のそばに近寄ると、つるがからまった展望台が出現。草ぼうぼう、私の背丈以上ある藪。お化け屋敷のような展望台で不気味だ。よく見ると、柵のところに「円海山153.3m」小さな札が取り付けられてあった。円海山の山頂標識だ。かっては広大な緑地帯だったであろうし、大勢の人々が展望台に登って楽しんだことでしょう、その場所がなぜ、こんなに藪深くなってしまったのだろう。NTTのアンテナ等が立っているせいだろうか。中に入れず、もったいない山だ。残念。

また、元の道に戻る。鎌倉方面に進み、階段を登りきると明るく開け、まず飛び込んできたのは、海。嬉しくなった。先ほどまで、せっかく来たのに、残念だな、と、思っていたからね。「大丸山156.8m」標識があった。「ああ、よかった」と、思わず、声にだしてしまった。この山は、横浜市最高峰。でも横浜ランドマークタワーより低いそうで、おもしろい。山頂からは東京湾、房総半島がすぐま近に見える。また、ぎっしり詰まった横浜の町並とビル群が良く見える。さすが、最高峰、たいしたものです。私の幼友達はこの町並のどこかに。皆どうしてるかなと、しばし、思い出していた。ここでも大勢の人々が休み、くつろいでいた。ここは大都市の中に残された貴重な自然ですね。横浜市の「円海山」と鎌倉の天園を結ぶ山道を「ビートルズトレイル」というそうです。

下山後はまたバスに乗り、「港南台駅」にでる。同級生はどうしたかな、中学時代の恩師の先生のお宅は確かこの近くだった、昔懐かしい人達を思い出した山でした。また、家に帰り、インターネットを開くと、円海山は神奈川の夜景ピューポイントナンバーワンと知る。どこから、円海山に入るのか。観光協会で聞いてぜひ、夜景も見てみたい。私にとって、この円海山はまだ終わっていない。     (hama記)

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