2019年9月23日
9月21日土曜日の「新人歓迎山行」は、お彼岸の三連休の初日の計画でしたが、一週間前から天気予報で盛んに「天気が悪い」「特に土曜日は長く雨が降る」というニュース。そして、あの千葉県の台風15号による被害状況もあり、安心安全を優先した念には念を入れる心構えの精神、大宮労山に感服しました。その節はご連絡ありがとうございました。
そして、翌日の22日、「9月23日(月)祝日だけど、空いてますか」と、H田よさんからお電話をいただきました。「はい!」と即答。「筑波山の下見をしたい」というので、23日「筑波山行き」が成立した。
東武野田線柏駅に8時16分着という約束を受けました。それで、大宮のお二人(H田よさんとW部さん)を迎えにあがりました。
柏駅東口の待ち合わせ場所はデッキの下になるため、とても捜しにくい位置です。だから事前に電話で「柏駅東武中央口を出て、右に歩いてくると、階段が右にあるから、その階段を下りて、背中の方を向く、振り返ること」を伝えていましたが、いざ、現場についてみると、中々、指示通りにはうまくいかなかった。人間を始め、全ての動物は前ばかり見て、後ろを振り向かないという習性があります。それは前に目がついていて、後ろに目がないからだそうです。(これはある学者の言葉です。)後ろを全然振り向いてくれないお二人を「ここです、ここです」と一生懸命手をふり、手招きしましたが、全く振り向かないお二人。遂に車から降りて小走りでお二人のところまで行き、車まで案内しました。
乗車後、柏崎市街を抜けて利根川を渡り茨城県へ。取手市乙交差点から国道294号に入り、筑西方面をめざす。道は空いていて80㎞ぐらい、すぐ車はスピードが出てしまう。水街道、常総を過ぎると、国道125号線と294号線の交差点、立体道に上がるとイオンが見えてきたらそこを右折。すると、目の前に筑波山のすそ野までがはっきりと見えてきます。ここまで来たら後、30分位で筑波高原キャンプ場に着きます。
その後、真壁町羽鳥から、筑波高原に入ると、坂道、山道カーブ、くねくね。「うわっ、この道、嫌だ!」とため息ついたり、車のハンドルをしっかり握りながら口で「よいしょ!」と掛け声をかけながら、まるで、車を持ち上げてるようだ。急坂を「ぎゅーお、ギュンギュン」とタイヤが苦しそうに泣いています。やっとユースホステル跡まで車で登り切りました。さぞかし車も疲れたことでしょう。
ここから、御幸ヶ原までは、コースタイム40分、深峰歩道登山口。筑波山最短距離コースです。我々は10時半に歩き始め、11時半に御幸ヶ原につきました。あっという間でした。これが表筑波道なら青息吐息。私にはもう無理。頂上に近づくにつれ、風の音が「ゴオーツ、ゴオーツ」と飛行機の爆音みたいに唸り響いて気味が悪い。H田よさんが「あの風の音は、上に鉄塔があって、それに反応するから、飛行機の爆音みたいになるのだ」と言った。
御幸ヶ原で休憩。水、せんべい、ヤクルト、みかんを食べながら、H田よさんから筑波山の歴史を聞いた。万葉の時代から、親しまれていたこと。万葉集の東歌に沢山筑波山が出てくる。筑波山の御幸ヶ原は若い男女の出会いの広場だったそうです。現在も大勢の人々が色々なコースから登ってきます。この日も台風の後だというのに、天気が良くないのに、大勢の家族連れでにぎわっていた。我々も休憩後、元気を出して出発。
路面、岩場の登山道は前日の雨風で濡れていて、木の葉っぱが岩場にへばりついて、ツルツル滑るので、気合を入れて女体山を目指しました。岩のゴロゴロ石、セキレイ石は非常に滑りやすい。直ぐ上が女体山という所まで進む。上から下りて来た人が「上は強風で、なんにも見えない、仕方ないから戻ってきた。」と聞いて、我々も登るのをやめて下山をすることにした。大パノラマ関東平野、霞ケ浦までの絶景はこの次のお楽しみ。
下山道は、筑波高原キャンプ場に下りる道で1.6㎞あります。キャンプ場について色々下見をした。ようやく天気も良くなり、下妻、真壁、桜川方面の景色を眺めながら昼食。帰り際にキャンプ場の管理人に使用料諸々を聞いてみたら、個人一人当たり400円。「うーん、高いなあ、ここはやめたほうがいいかも」の結論。キャンプ場から我々の車の駐車場まで、車道を30分歩く。途中、男女川があり、地図にはないが、この沢からも筑波山の山頂へ行くことができる。その沢をのぞき込むと、一人、登って行く人を見かけた。駐車場を14時40分出発。帰りは利根大橋の渋滞に引っかかり17時過ぎに柏駅到着。
W部さん、H田よさん、今日はありがとうございました。最後に万葉集を一句
「筑波嶺の峰より落つる男女川 恋ぞつもりて淵となりぬる」
【男女川の水源地―表登山道の水源地―にこの歌が書いてあります】
メンバー:H田よ(リーダー)、W部、H田と、T村
記:T村