秋川水系・南秋川
2025年8月23日(土)
■ルート
会山行として沢山行募集のメールが流れてきて、飛びつくようにすぐさま申し込んだが、翌朝には定員のお知らせが流れて、めちゃくちゃ早いsold outだった。
今回行くのは矢沢・熊倉沢左俣の西沢。私の沢デビューが軍刀利沢だったからそのお隣の沢だ。
檜原村役場で集合して南郷BS付近から林道へ入っていく。
ゲート付近の駐車スペースに車を留めて装備を着装。よく見るとゲートの辺りもこんなに整っているから、ここからの入山者もそこそこ多いのだろう。既に先客もいたし、ハイカーと思しき集団も何度か追い越した。
装備を整えて阿部さんからのブリーフィングを終えたのちにアプローチ開始。
林道を進むこと20分くらいで入渓点だが、道は良いものの土砂の崩落が多い。
重機も置かれているので復旧工事は行われているのだろう。
ひたひたと歩いていると入渓点を過ぎて右俣の取り付きまで来てしまっていた。
気付いて左俣の入渓点まで引き返す。登り勾配から左下に下りる道が入口なので、ゲートから進んでくると見落としやすいのだろう。
熊倉沢自体は適度なアスレチック感で難しい壁があるわけでもなく、かといって平坦でもない、ちょうど良く楽しめる沢だったが、しばらく雨が降ってないせいか、沢も水が少なくて、後半は沢登りというか、涸れ沢をひたすら歩いていた。元々なのかどうなのか、後半以降の上部は水もなく濡れている程度。
脱渓点の手前にある8mの滝はトポ通りなら右岸を巻くところ、右岸も良くなさそうなので左岸から上がり、支点を構築して確保しながらの緊張感溢れる高巻きとなった。
難所という難所もなく、とても楽しめる沢だがとにかくツメが悪く長い。涸れていたから余計にそう感じるのかもしれないが、最後の滝を超えてからというもの、そこそこの斜度で崩れ落ちるふかふかの足元、バイルを細い木の根に打ち込みつつ、土に差し込んだ指で滑り落ちないように必死で這い上がっていく。最後のツメでどれだけ消耗しただろうか。
熊倉山の手前で尾根に上がり、尾根道にザックを置いて熊倉山のピークを踏みに行った。この辺のピークはどこも似たような眺望で、ピーク棒と何本かのベンチだけが頂上であることを主張していた。
下山は尾根道を下り、林道を経てゲートに戻る。
大変な思いもしたが、支点を作ったり、空身で登って荷物を引き揚げたりと大いに学びのある山行であった。
沢のシーズンも後半戦。
まだまだ取り組んでいく!
■メンバー L:A部、SL:M田、A島、S水(記)