東秩父村;旧定峰峠~定峰峠~ 白石峠~堂平山~七重峠 奥武蔵の峠めぐり

2024年1月9日(火)

 3月になると、桃源郷として紹介される東秩父村だが、まだ春は遠く、冷えた空気に青空が清々しい。久々の山歩きにどれほど防寒をしてよいか迷いながら厚着ぎみで、経塚バス停の上にあるあじさいの道の駐車場を出発する。経塚バス停の脇からスギ林で暗くなっている林道を進むと、ハイキングコースの道標に導かれていく。歩き始めは落ち葉の重なりで焦点が合いにくく、クラクラしているがしだいに慣れてくる。スギ林や雑木の合間に松の木が混じり、新しくて小さく可愛い松ぼっくりや毛羽だったものも多くころがっていた。林の中でごそごそと動くものがあり、しばらくすると林道にしっぽの大きなリスが現れた。タイワンリスだ。あまり機敏ではなく、餌を探していたのだろう。尾根に出ると、対岸に笠山が尖っているのが見える。きょうの最終となる峠は、あの鞍部かと思うと意外と距離があると思えた。昨年は骨盤調整のためリハビリに通って、腰の調子もよいと感じていたが、暮れになって急に痛み出し、そのリハビリの若い先生から坐骨神経痛と言われ解してもらった。教えてもらった治療や筋トレをしてよくなったり悪化したりしながら、何とか新年を迎えることができ、日常的には問題はないのだが、骨盤が開いて姿勢は怪しく、姿勢が崩れてしまう。整えるためには軽い荷物を背負って坂道を歩くことがよいと考え、新年からはハイキングを習慣にしようと、今回が第1歩ということになる。途中で服を調整しながら1時間くらいで旧定峰峠に着く。秩父側を下れば、定峰神社とその先に1番札所の四萬部寺がある。峠には祠が祀られ、石の板で囲われていた。ひっそりとしているが今に至っても大事にされている。昔はここを行きかう人が多かったことだろう。

 旧定峰峠からの尾根道は広く穏やかで、途中に、「獅子岩」という表示がある岩があった。「獅子」にしては可愛い岩だが、身構えて顔を向けているようにもみられる。定峰峠は細々と売店も開いていた。トイレもあり、寒かったのでホット便座はありがたかった。売店の脇に見落としそうな山道があり、ぼちぼちと白石峠に向かう。その向こうには電波塔が見える。樹林の間からこぼれる日差しが弱く、汗をかくこともなく堂平山に到着する。素晴らしい見晴らしだ。雲取山から巻機山も見ることができた。朝車から美しく見た富士山は霞の中で見ることはなかったが、360度のパノラマとなっていた。

 笠山の登山口になっている七重峠まで来ればあとは下るだけである。ガードレールの脇から沢筋に下っていくと白石バス停への案内表示が見えてほっとする。地図を見るとそのままあじさいの道駐車場に向かう。きれいに周回できるようになっていた。しかし、あじさいの道から七重峠までの林道は舗装されているものの以前の台風の影響と思われるが、路肩が崩れたままで通行止めになっていた。帰りに、白石バス停の上にある鬼うどんに寄ってみたが、残念ながら火曜日定休ということで、またの機会となったのは残念だった。今回、静かな奥武蔵の峠をぶらりと歩き、以前の面影を垣間見ことができて楽しめた。

 一緒に、歩いてくださったお二人に感謝である。今年は、これからも身近な山をめぐり楽しみたいと思っている。

 

メンバー;S木、M谷、N

日程;北本市役所ー東秩父村あじさいの道駐車場~9:24経塚バス停~10:14旧定峰峠~12:08定峰峠~白石峠~剣ヶ峰~13:00室堂山~七重峠~14:43あじさいの道駐車場

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