とある妙義のバリエーション
2025 年 10 月 18 日(土)
ここ何週間かは天気に恵まれず、山に行く予定の時に限って予報が悪い。この日も本来であれば会山行の予定だったが予報は悪く中止となってしまった。せっかく空けたスケジュールということで、YKさんとITさんにお声掛けいただき、天気のもちそうな妙義山域のバリエーションに計画を変更した。
道の駅みょうぎを越え、パラグライダー場が見える少しその先の路肩に車を駐めて入山する。
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(取り付きは草木に覆われて不明瞭)
擁壁の隙間から入っていくが、もう最初から急登。踏み跡はあるが落ち葉や枝でふかふかの急斜面を登ると有名なトイ上の3段の壁に着く。1段目を登って行くと、
途中で横の2段目に乗り換え、さらに登って3段目に乗り換える。段を追うごとに傾斜は急になってくる。
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手も足もあって登りやすいが、こういう「持ってください」みたいな石こそ掴むとポロッと落ちそうで、騙されないように慎重に押さえながら登る。私の下にYKさんがいるので、とにかく落石には注意した。
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3段の壁を抜けて痩せ尾根を少し行くともうピークだ。
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東北方面の天気が悪いとは思えないほどの快晴で、切り立った頂上から眼下に望む市街地が遠くまでよく見える。
この先はITさんのルートファインディングを頼りに尾根をあっちこっちと進むが、踏み跡を辿ると行き止まりとなり、引き返しては正しい道を探す。みんな迷うから迷う道もしっかりとした踏み跡を残すのだろう。
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荒々しい妙義や荒船を左右に眺めながら進む。
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妙義のエリアは私が好きな山域の一つだ。
尾根伝いにしばらく行くと、ひときわ大きく聳える岩が見える。
この岩はスイスの登山家、ウォルター・ウェストンが初めてザイルを使って登った岩らしく、近代登山発祥の地ともされているそうだ。
今回は岩には取り付かなかったが、次回来るときはぜひとも頂上から岩までの縦走にチャレンジしたい。
8:00 に入山して 12:00 には山から下りたが、道路と擁壁で囲まれたこの山はバリエーションの色々なシチュエーションがコンパクトにまとまっていて、まるで箱庭のようで大変面白く、勉強になる山であった。
是非また再訪したいものである。
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(帰りは地元の美味しいお蕎麦屋さんに立ち寄りました)
■メンバー L:YK SL:IT、SM清水