2017年11月3~5日
当初北ア槍ヶ岳の予定だったが、4日土曜日の天気が今一、南アが比較的天気のポケットで塩見岳に転進した。予報降水確率が槍ヶ岳40%、塩見岳20%曇りだが、降らないと予測しての転進。自分としては北アルプスは華やかで南アルプスは静かで落ち着いた山群、塩見岳は夏と冬の2回しか登っていない。女性的な山の感覚。危険が少なく急峻な所が無い山だからと思う。
鳥倉林道は紅葉のピーク。唐松も黄色に色付き黄赤色のコントラストの林道だ。K池さんは子供たちのためと唐松ぼっくりを拾いながらの林道歩き。登山口からは唐松林の登りで、久々の冬用登山靴で半冬山装備を背負っての登り、重いなー、2時間半ほどで水場に到着。上流5mほどの所で小鳥が水を飲んでいるが逃げない。三伏峠に雪があり水作りと思っていたが、降りてくる人の情報で雪が無く沢の水も確認できないとのことでここより汲んでいくしかない。プラティパス(今まで使ったことのない言葉、Y城計画書に書かれていた)「水筒でいいじゃないか」と皆がY城を攻める。冬山では書かれていなくとも個人装備。しかしここで水筒に2.5、テルモス2本1.0、ボトル0.5、350のビール3本、その他酒、水ものだけで5.5L持ち上げる。69歳の老体に多くない? 他のメンバーはもっと持っているだろう。ここから三伏峠まで1時間半きつい。
三伏峠は2580m日本最高高度の峠とのこと。ここに6人用テントと3人用テント張る。早速宴会、グルメY城からはグルメ出るわ、料理長K池さん、このメンバーは家で食べるより豪華、ホットワインにリンゴ、体にアルコールがスムーズに入る。普段余り語らないS木さんの口も滑らか、新人らしからぬT中さん。なんだかんだで20時終了。明日は早い。
4時起床し6時出発。天気は予報通り曇り。どこにも雪が見当たらない。本谷山まで来ると下界は紅葉、塩見岳は雪がない。時折風がゴーと吹き樹林帯の木が揺れる。天気でくらす予報では山頂の風は最高27mと書かれていた。午後からは回復の予報。塩見小屋までは樹林帯なので風は感じない。山頂から降りてきた人のザックが風雪で白く凍っている。風は強く足場の岩は凍っているらしい。
岩場の登り
塩見小屋到着、冬季小屋と書かれていたが2畳ほどしかない。避難場所という感じ。各自防雪防風対策でアウターを着て出発、頂上近くになると足場の岩が滑る。
2か所ほど下山時注意必要か。西峰登り4m高い東峰を登る。雲が低くガスり何も見えないピークハント。
雪交じりの雨が風と共に吹き付け顔が痛い。登ったことに満足し降りる。シュリンゲで簡易ハーネス作り2か所ほど足場の悪い所でロープ確保して降りる。
塩見小屋でエネルギー補給。風雪は相変わらず。午後から回復との予測だが天気が遅れているのか。ここから樹林帯なので風は感じなくなる。帰りの本谷山は遠い。ふと水の心配始める。往復2.5時間の水補給は辛いよね。最初はだれが行くかの論議、しかし降りるにつれ体力が落ちる。リーダーが水の計算7L位以上ある。何とかと、しかし料理長のK池さんが足りないと、降りるにつれ補給は無理、料理長が何とかしよう。節約の話を論議。しかしテンバに着いたら福あり。テントに雪が積もっている。テントの雪を集めると10L以上の水が取れる雪が!
水の心配がなくなり再び宴会が。新人T中さんのおでん料理、明日は降りるだけ。西高東低の冬型となり夜は相当寒く寝れない人もいたらしい。
3日目朝は冷え込んでいる。三伏峠から青い空に少し白くなった塩見岳、北岳、甲斐駒、千丈、真っ白な北アルプスが見える。
三伏からの塩見
今日の塩見岳岩が氷でツルツルだろう。今日の方が難度は高くなる。昨日登ってよかったがみんなの意見。テント撤収し水物がなくなったザックは軽い。色々話ながらだらだらと下山する。鳥倉登山口近くになったら高尾山で有名な雪の華が咲いている。太陽の光を浴びてきらきらと! みんなが足を止め写真を!
鳥倉林道ではK池さんが唐松ぼっくり集めに熱中、なんだかんだで駐車場。帰りは3連休の帰りで高速の込み具合が心配。Y城車との行き違いでここでH竜車と別れ国道125号線から温泉に入り関越道周りで帰宅。
期日2017年11月3日~5日
メンバー:リーダーY城、S木、H川、K池、S田、T中た、H竜(7名)
コースタイム
3日:鳥倉駐車場11:20=鳥倉登山口12:15=水場14:50=三伏峠16:20テントP
4日:三伏峠6:00=本谷山7:15=塩見小屋9:10=塩見西峰10:50=東峰11:05=塩見小屋12:40=本谷山14:40=三伏峠16:00テントP
5日:三伏峠8:20=鳥倉登山口11:45=鳥倉駐車場12:40