2018年4月19日
いつもならもうすぐマスターズ選手権の時期ですが、今年は秋の開催となって、まだまだ時間があります。
さて、クライミングのコンペといってもマスターズの大会、参加者も20人もいれば御の字です。3年連続して参加してファイナルに残って実力以上の成績でもありました。
まあ~、コンペといっても半分はお年寄りクライマーの交流みたいなもので、それぞれ、「まだまだ頑張ってますね~」といった和やかなコンペなのです。もちろん出るからには勝負に徹して、ムーブを読み完登を目指して頑張ります。壁に取り付いている時間はすべてを忘れひたすら重力と戦いながら終了点を目指す、それ以外のことは何も浮かびません、精神的にも肉体的にも力を出し切った爽快感と充実感に満たされます。また、見ている人から励ましのコールが聞こえ、競技者と観客との一体感もコンペの良いところです。
高齢になっても限界にチャレンジできる機会があるなって思ってもいなかったので、主催者・フリークライミング協会の粋な計らいにとても感謝している次第です。
フリークライミングの魅力って聞かれるのですが、基本体の全てを使って目の前にある壁をよじ登る、下界の悩みやすべての煩悩を忘れ登ることだけに集中し、貴重な時間を過ごすことができる、そんな事なかなかないですよね、それがクライミングの魅力とも言えます。
その他に、クライミングのルートはそのルートを作る人(ルートセッター)の考えとか思いとか、こうして欲しいというコンセプトがあって、クライマーはそのルートをどのように登るか、人それぞれ違う登り方で登っています。
そのような自己表現の多才さも大事なことで、原作者がいて脚本があって、役者がそれを演ずるお芝居のような関係性をクライミングに感じます。極端な話黄色いホールドが登りたいルートなら、黄色いTシャツでトライするといった拘りとかも有りで、それはそれでクライミングを楽しむ一つの要素でもあります。
年をとっても楽しめるフリークライミング、皆さん機会がありましたら、チャレンジしてみませんか?
記:S田と