福島県下郷町 中山 里山の麓の大高嶺薔薇

2018年5月23日

オオタカネバラ:本州(中部地方の北東部・東北地方)以北の主に日本海側高山に分布、花径4~5cm』と「山崎敬編 日本の高山植物 平凡社」とある。

このオオタカネバラが寒冷地の北海道でもなく、高山でもない、福島県南会津群下郷町の里山の中山(金塚山)856mの麓に咲いている。標高560m前後の中山風穴であり、国の天然記念物に指定されている。風穴といっても富士山麓のものは人間が入れるが、そのイメージとは異なり、石(火山に関連する柱状節理の砕けた石のようである)の間に、手を入れるのがやっと位の穴がたくさん空いている。そこから冷たい空気が吹き出ている。ネットの温度計では1~2℃となっている。

このバラは氷河期に日本列島を南下して分布を広げたが、温暖化に伴い冷たい空気の吹き出す中山風穴に残ったのであろう。 キバナイカリソウ、アイヅシモツケ、ベニバニイチヤクソウなども見られた。

例年はもっと遅く咲くようであるが、今年は異常に暑いので下郷町に問い合わせた。「今最盛期です」と調べて折り返し電話で教えて下さった。さらに熊避け鈴も持っていくようアドバイスもくれた。山中では熊を見かけたという情報を登山者から戴いた。発破のような音も聞こえたが多分熊対策では?と思う。下郷町役場に感謝します。

林道ではホタルカズラ等、中山稜線ではギンラン、サクラスミレなども見つけられた。

【参加者】K塚、T橋か、他1名

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