李ヶ岳 思いがけない花との出会い

山行実施日;2009年6月20日

6月20日(土)じめじめ梅雨が続く日が続いていましたが、たまたまこの日は、晴れマークがでたので、初夏の花見に、(と、いっても、目的の花があるわけではない。なんとなく、なにかは咲いているだろう)と、榛名山の最高峰に登ろうと、四名で出発。しかし、天気はイマイチ。低い雲がたれこめ、今にも泣きそう。榛名湖畔を走るが、湖水も見えない。これでは、山頂に立っても展望は望めない。と、みんなの話。杖の神林道は未舗装や山崩れも数か所あり、車のお腹をすってしまいそうだったが、駐車場は広く舗装され、明るい。この林道は倉渕村まで続いているようだ。この日は掃部ヶ岳を予定していたが、楽ちんコースの杏ガ岳からやろうということになった。杖の神峠から山道入口はあまり人が登らないのでしょう。下草やササが生い茂り、濡れそうなので、スパッツをつけたり、雨具をつけたりして、身支度をととのえた。「この山はピークが3つあるよ」と教えてくれた。
ひたすら登る。ひとつ目のピークはすぐたどり着いた。その後、急降下、急斜面で木の根、大きな岩を回り込んだり、登ったり、下りたり、アップダウンを繰り返し、なかなかの山だと皆、感心していた。楽ちんコースと思っていたのに、フウフウ。そのうち、ザックの外ポケットに差し込んでいたペットボトルを藪の谷底におとしてしまった会員。「あっ貴重な水が、・・・」ペットボトルはガサガサと音をたてて、ころがり、下の方で木の根にひっかかっているのが上からよく見える。すると、山の達人二人がスルスルと下りて行き、拾ってきた。これからは外ポケットに、ペットボトルは入れないとその会員は盛んに反省していた。
自然林の中の暗い藪の道、目的は「花」だったが、なんの花もない、暗いつまんない山だなと思いながら、ダラダラとだるそうに歩いて行くと、前を歩いていた二人がガヤガヤしゃべっている。すると、一週間前、赤城山でみた「くさたちばな」が白い花をたくさんつけて咲いているのを、発見。そして、ユリ科の植物も道端にいっぱいつぼみをつけ、ある、ある、いっぱい。 なかには暗い林の中で一輪レモン色の花をつけ、キラキラ輝いている。前に進めば、進むほど道端にユリ科の植物とくさたちばながずらりと並んでいる。「うそー、どうしてこんなにあるの?」我々四人しかいない山の中が急に、にぎやかになった。一輪の花を囲んで、パチパチと記念撮影。7月の始めには、はなの饗宴となるでしょう。誰にも見られずに、ひっそりと、華やかに。想像しただけでも、ワクワクしちゃう。逢いたいなー。もう一度。山頂に向かって、ユキザサ、シモツケ、ナルコゆりと楽しい山の花が見られた。山頂到着は、標準タイム×1.5倍。天気が悪く、まったく展望はないが、明るい山頂だ。天気さえよければ、最高の山だろう。残念。今回は思いがけず、ユリ科の植物とくさたちばなの大群落に出会い、すごくうれしい。
このユリ科の植物はゆうすげなのか、キスゲなのか、いまもわからない。花博士がいたら、ぜひ教えて。
来年中旬、いっしょに登って確かめませんか。(Hama記)

参加メンバー;Hama(L)、Ky・T、To・S、Na・K

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