2015年11月23日
前日まで雨の予報だったが今 朝は降っていない。太陽こそで なかったが何とか持ってくれそ うな空模様だ。もっとも里山な ので、小雨でも行く予定ではい たのですが。七時に北上尾に集 合し、関越道に向かう。 大した渋滞もなく、秩父札所 三一番、観音院の駐車場に八時 四〇分ごろ着く。秩父のO栗さ ん、所沢のH谷川さんはすでに 待っていてくれていた。 今回の参加者七人で沢沿いの コースから牛首峠に向かう。小 さな沢だが沢床は滑滝で暑いと き歩くと気持ちよさそうだ。 二十分も歩くと沢から離れて尾 根に向かう。所々登山道が荒れ ていてわかりにくい。 この頃は大型化してきている 台風の影響もあって沢沿いなど は荒れている登山道も多い。尾 根に突き上げると急に開けて、 牛首峠に出る。朽ちた建物が残 っていた。古の峠道の往来の名 残りだったのか。 峠の北側は吉田町で、眼下に は里山ならではの、どこか懐か しく、優しい光景が広がってい た。牛首峠から観音山に向かっ て、紅葉の谷を眺めながらの気 持ちの良い尾根の下のトラバー ス歩きが続く。途中、山城のあ との日尾城址による。大きな石 碑などもあって、寄ってみたの は正解だった。山での道草も、 振り返ってみれば、いい思い出 になるので欠かせない。 一時間ほど歩くと、観音院か らの登山道と合流する。杉林の 中の、急な木の階段を登ると尾 根に着いた。眼下に合角ダム、 吉田の集落が一望できた。 山頂は、左に少し登ったとこ ろで、岩っぽく展望に優れてい た。六九八メートルの山頂には、 地味なプレートが、岩の上にポ ツンと置かれているだけだった。 西方面の手前には白岩山、奥に 二子山。 北には父不見山を主峰とする 群馬との境界の尾根が二子山ま でずっと横たわって、今度歩い てみたい願望にとらわれた。 下山は観音院コースで、下っ たところは、砂岩や泥岩が隆起 してできた岩の層で岩場もあっ た。西側などいたるところに磨 崖仏が沢山掘られていた。 観音院は派手さはないが歴史 を感じさせる静かなたたずまい の中にあった。爪彫りの磨崖仏 という小さい彫り物もあった。 弘法大師が掘ったという言い伝 えがあって、国指定天然記念に なっている。 一周三時間の短いコースであ ったが、展望に優れ、里山なら ではのいろいろの歴史、生活に 触れられたのも楽しく、いい思 い出になった。 帰りにコーヒーを飲んで、久 しぶりの山仲間と、おしゃべり を楽しんだり、柿のお土産を買 ったりでゆっくりすごすことが できた。 それでも家に五時ごろに帰れ た。里山は、日々忙しく過ごし ている山好きな私にとっては、 気軽に行ける癒し山だ。(記 K原塚)
参加者 O栗、福D、W辺 F原、T脇、H谷川、 K原塚