奥武蔵の里山は静か 周助山、登戸から楢抜山へ

2018年1月14日

北上尾7時発、早く登山口に着きたいので、圏央道で時間短縮をする。8時過ぎに名栗の原市場着く。いつもながら奥武蔵の山では駐車場探しに苦労する。この季節地元の人に聞きようにも誰も見かけない。県道を行ったり来たりした後、 幸い一本入った県道の傍に公共の空き地を探して、駐車させてもらう。

身支度を整え、登山口へ向かう。少し戻って原市場中の信号を左折しすぐ右に入る。今回は4人で地図と資料を基に尾根、ピークなど確認しながら歩く。

少し農道を歩くと周助山の標識を見つける。尾根に向かって登るが目印のテープと標識が何か所もあった。周助山まで地元の観光協会で整備したようだ。

登山口から40分ぐらいで383メートルの周助山の山頂に着く。前回登った時はあっちこっちテープだらけでどこのピークが山頂か判らなかった。今回は余分なテープなどは撤去されて綺麗になっていた。名栗の里山は杉の西川材の産地で、薄暗く展望がない山がおおい。今日は暖かく風もないので助かる。

山頂からは登戸(ノボット)を当ててコンパスを振る。登山口で「今回はコンパスを振りながら、地形図をにらめっこして常に現在地を確認しながら歩こう」と話し合う。そして「みんなで地図読みの楽しさを味わおう。」を第一の目的にして歩く。

S水やさんW部さんも資料や地形図で、現在地をお互いに確認しながら歩いている。

今回はスマフォも大活躍、後ろを歩いてくれたI村さんが大切なポイントでルートが間違っていないか確認してくれた。又、スマフォの高度計はGPSなので正確に測れる。

首にコンパスをかけ、片手に地形図を持つ。ピークや峠、尾根の分かれているところなどは、必ず確かめるようにする。

ノボットからは西に尾根を取る。ピークを2つ過ぎる。1時間ほど歩くと林道の手前に新しい林道が工事中だった。林道を横切って次の尾根に向かう。ここから鉄塔下までは地形が複雑、右下に竹寺方面に行く、林道が走っているのでいい目当てになる。地形図での距離より長くかんじられた。

林道が見える場所から離れ西に向かうと今回で大きなピークである540m蜂はふみ跡に従って巻くと鉄塔が見えた。鉄塔のあるこの場所が今回で唯一の、日当たりの良い暖かな場所だった。腰を下ろしてお日様の温もりを感じながら昼食とする。

ここから仁田山峠に向かうが東電の作業道を下る。仁田山峠は南だが北西に下る道があった。

少し下って更に黄色の東電の標識をみながら進むと尾根が登っている。方角も違う。ここは間違っている。戻って左にトラバース道を見つけて入る。少し歩いたところで南に急に下っていた。ここが正しいルートだった。

高度二〇〇mも下ると仁田山峠に着く。

一二時三十分、林道から少し歩いたところに楢抜山に登る尾根へのプレートがあった。標高差一五〇メートルのピークに向かって登る。ピークは下をまくが急な岩交じりのトラバース道、ロープが張ってあった。今回で一番の悪路だった。

二つのピークの鞍部から西に大きな岩場が見える。この辺りから楢抜山一帯は今までと違って岩っぽく、雑木の間から名栗の鳥居観音や蕨山、棒の峰方面がのぞめた。

楢抜山の山頂はこのコースで唯一西側が開けて展望が望める。

553メートルの山頂は1時10分着で、ほぼ予定の時間だった。

2時までに楢抜山山頂に着いたので最初の予定どおりに尾根を下る。ここからが今回の地図読みの核心部、コースから外れないよう、地形図とにらめっこの歩きとなる。何か所か間違いやすいところもあるので資料を読みながらアップダウンのある尾根を下る。

五〇五mのピークからは別のルートに下る尾根のふみ跡もある。テープや目印はなかったが、石の上に倒れないようにバランスを取って石を載せてあるものもあって面白かった。

標高四五〇m位からはなんにも目印になるものはなかった。

杉の植林の尾根をほかの尾根に引き込まれないように歩く。意外と時間がかかる。ふみ跡も薄くなった。

最後のポイントは348m地点、ここから一五〇mをくだる。

後ろでI村さんがスマフォで確認してくれたので安心だ。東に尾根を下り最後の五〇mは赤テープに誘われ急な藪の中を下ると、素戔嗚神社に出た。時計は三時三〇分を指していた。みんなでホッとして神社にお参りをする。無事に予定のコースで歩けた事の喜びを味わう。

休憩時間、確認の時間を含め七時間の地図読み、越えたピークは一五個ぐらいだった。資料では四時間四〇分なので休憩時間、確認の時間、一か所間違ってロスした一〇分位を含めると、私の歩くペースでは丁度だった。

当然ながら、誰にも会わず静かな充実した山歩きが楽しめた。

今まで新ハイキングの雑誌の記事を参考に、色々な山登ってきた里山の地図読みの山や昭文社の地図にない山もたくさん載っていた。大好きな山の本だったが去年一杯で休刊になってしまった。会員向けの雑誌になって店頭で買えなくなって残念だ。

とりあえず購読を申し込んだが内容は縮小される様子だ。ネット中心で調べるのも心細いのでこれからどうしようかなと思案中です。どなたか良い知恵をお貸し下さい。

 

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