平成30年2月12日
雪入山は里山で山と渓谷社の分県登山ガイド茨城県の旧版には「山桜が綺麗で今後整備されれば新たな山桜の名所に成り得る」というようなことが書かれていた。麓付近のハイキングコースの紹介だったと記憶している。が、新ハイ「花のハイキング」では稜線のコースになり、山桜の時季の花見山行として紹介している。経験上であるが里山を迷わず歩くのは枝道も多く標識もないので迷わず歩くのは難しい。そのコースの詳細地図をネットで捜すと雪入ふれあいの里公園に置いてあるとのことであったのでまず事務所に立ち寄り地図を貰う。メンバーとその地図でコース詳細の意思統一を行う。
しかし、山桜はほぼ散ってしまい、ほんの少し稜線近くで咲いている程度でした。 リンドウや浦島草など予期せぬ花や展望も得られました。 異常気象により十日~二週間程度早く花や新緑は進んでいるようです。異常気象でなく温暖化と書くべきかも知れませんが、ある書籍には、昨今の気象状況は「暖かいだけでなく、異状な寒さ、豪雨/旱魃などをもたらすので温暖化と表現より『異常気象」の方が合っている」とあるので異常気象と表記しました。
主治医の先生に相談し計画したが、交通事故による足の痛さも想定内の痛さで済みました。参加戴いた皆さんに感謝致します。
【以下、とりとめもなく】
◆花の池
歩き出すと大きな池が幾つか出現する。「どうしてここに池が?」という疑問の声が聞こえるが誰も分からない。血の池地獄のような池もある。桜の花の「蕚(ガク)」が落ちたようである。
池ができた理由を、雪入ふれあいの里で確認すると、削岩した跡とのことであった。二階には花崗岩などの岩石も展示されている。そういえば、沢を下る時に大きな石があり、KKさんによれば花崗岩とのことであった。
◆野鳥たち
稜線には樹々の新緑に交り、山桜がほんの少しだが所々咲いている。新緑の葉に集る毛虫類を狙っているのかひっきりなしに鳥の囀りが耳に入り、長閑な稜線歩きとなる。雪入ふれあいの里に「雪入の野鳥達」の案内看板があったのが頷ける。しかしウグイスしか分からない、K塚さんもK端さんもガビチョウの声が聞こえると言うが判別出来ない。
◆クロモジの花
良い香りのする和菓子の楊枝の材料と以前教えて貰った。
◆八重桜のトンネル
◆展望
春霞の中、霞ヶ浦がうっすら見える。筑波山の双耳峰も良く見える。
◆蜂に注意‼の表示
スズメバチであろうか?立派な蜂の巣がぶら下がっている。
◆ミヤマセセリ
一見蛾のようですがセセリチョウ科の蝶で、春先に登山道で日なたぼっこをしているのを目にします。暖かいためか活発でした。
◆幹に立派な刺が‼
K端さんが調べると「烏山椒」のようでした。
◆雨蛙
青蛙 おのれもペンキ ぬりたてか 芥川龍之介
◆春の竜胆
竜胆が舗装された道脇に数株並んで咲いている。ハルリンドウかフデリンドウと思われる。ほとんど目にしないので嬉しい。
◆浦島草の群生
一見グロテスクなマムシグサの仲間でるが、特異な容姿のためか同じ仲間の雪餅草同様マニアに乱獲される。こんな車道脇によく取られずに群生していると思う。
写真では観にくいが浦島太郎の釣糸が地面まで届いている。何のためにこの釣糸があるか不明のようである。
【参加者】K塚、I田、K端、S々木、T橋か
記:T橋か