奥秩父 笠取山・唐松尾山 分水嶺を歩きたい!

2021年10月24日

 笠取山の登山口の一つの作場平の駐車場には車があふれていた。緊急事態宣言も解除されたし、登山口から3時間余りで登れるので、人気があるのだろうか。テント装備を背負っての山は2回目、ソロでは少し不安だったが、M田さんが同行してくれたので安心だ。

笠取山の登山道はよく整備がされていて歩きやすい。笠取小屋に到着して受付帳に記入し,まずはテント設営。小屋は土曜日、素泊まりのみ営業だそうだ。二人でどうにかこうにか設営を終了したのは30分後。思ったより時間がかかってしまった。荷物を軽くし、登山再開。登山者で賑やかな笠取山の山頂へは息を切らせながら、急騰をジグザグにゆっくり登る。頂上からは富士山、大菩薩嶺、南アルプス、中央アルプスの山々が見える。

笠取山

山頂からは稜線を外れた笹原のトラバース道を進み、黒槐の頭から尾根に乗る。歩いているのは私達だけ。気持ちの良い尾根道で、アップダウンも気にならない。テント場に戻る時間が気になったけれど、どうにかリミットの15時前に唐松尾山到着できた。「やったぁー」山頂で記念の写真を撮り、日差しの温かい岩場で一休み。紅葉し始めた落葉樹と緑の針葉樹の尾根の波が美しい。 

水干

復路は多摩川源頭の水干(みずひ)を通り、日暮れ前にテント場に戻ることができた。ちいさなテントで二人、暖かい夕食とちょっぴりお酒も飲んで語らう。今後の山の希望や妄想チックな山行計画、日々老いる体力をいかに維持するか、日ごろの愚痴話をちょっぴりと。

 テント場には他にソロの男性のテントが二つ。夜になるとテントの周りの蛍光装置やペグの細引きが光っている。暗くてもテントの位置がわかるし、細引きで足を引っかけない工夫なのね。夜の寒さがとても心配だけれど、目的を達成して暖かな気持ちで眠りにつけた。明日は古礼山のバリ尾根の下り口の確認だ。

10月24日 作場平9:30~笠取小屋11:05/12:00~笠取山13:00~唐松尾山14:40~笠取小屋16:55  11.9km

二日目 古礼山へ

M田

朝目覚め外に出ると小雨がポツポツ、予報では午後から崩れるということだった、そして白いものもチラホラ・・・「う~~ん、どうする?」・・「ゆっくり準備しましょう」とMSさんの声。私は新しくて狭い一人用のテントでガスを使う自信がなく、外で湯を沸かし外で食事。

冬用シュラフのおかげか昨夜も思ったほど寒くはなく途中ダウンジャケットを脱いで就寝、MSさんは寒くて目が覚めたという??? 樹林の間がオレンジ色の帯状に輝いていた。「朝焼けね、ふもとは天気がいいのね」とまたまたMSさんの声、ちょっと不思議な気持ちで移りゆく様を食べながらずっと見ていた。そうしている間に空も明るくなり、心配した雨も上がった。

 今日は古礼山までピストン、以前GKさんのFBで笹に覆われた丸みを帯びた地形が記憶にあり行ってみたいなあと思っていた古礼山。奥秩父も久しぶりで、今回の山域は山全体が笹に覆われていてふんわりした感じで素敵、新緑は青々としてもっと素敵だろうなと思った。

 小屋から敷き詰められた木道をしばらく歩き雁峠へ、前面には笹に覆われた急登が見える。それを登ってしまうと多少のアップダウンがあるが、古礼山に到着、MSさんは地図を持って次回のバリの確認、「この尾根ね」と少し下ってみる。

いつ降ったのだろうか、途中所々雪が少し残っていた。昨日は樹林の中の歩みで遠くに富士山、南アルプス等が見えた、今日は曇りがちであったが、視界も開け、足元に見える山並みの紅葉にはちょっと早いが黄色茶色と緑が重なりあう彩りも趣があって良かった。ともかく気持ちの良い登山道で、開放感もあり、立ち枯れた木々と表面を覆う笹原の景観は絵画のよう、ゆっくりしたかったが、風が冷たく早々と下山。

 今回私は山で初めて自分一人でテントを設営、撤収をした。整備されたテン場でペグもよく効いた。一生懸命早く撤収しようとしたが、ふと振り返るとMSさんはベンチに腰かけて「お茶しているから」と。ガ~~ン。朝の準備も含めて遅い! 自分の課題…準備を早く、荷物の軽量化、忘れ物をしない?? これから山行を重ねるごとにますます増える? 課題、いや重ねるごとに解消せねば!!

 小屋から駐車場までは唐松が落ち、道幅も広く整備された道、脇を勢いよく流れる小川を見て、昨日見た分水嶺から地下水、中間水となって集まり、これから東京湾まで138kmの旅をするのか~と思ったら「頑張れ!」といつもと違った思いをもって眺めた。

 季節の違う時期にまた訪れてみたい山でした。

10月25日 笠取小屋6:40~雁峠7:00~古礼山8:30~雁峠9:45~笠取小屋10:05/10:40~駐車場11:50

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