絶景と濡れ落ち葉の妙高山 (濡れ落ち葉などと言って妙高山ごめんなさい)

2020年10月31日

先週、山行前日の脚の激痛で泣く泣く金鶏山を見送った。今回は、H竜さんが自分の膝と私の脚の確認のための山行を企画してくれた。紅葉狩りも含めて。

駐車場に前泊。夜から星が見えていたが朝は日の出とピッカーンの青空。今夜は満月とか。お天気最高。わーい!

燕温泉街を抜け、黄金の湯という無料の露天風呂の前を通過する。行く手には山頂部を雪化粧した大倉山が真っ青な空を背景にどっしりと鎮座している。目の前には枝に残ったブナの黄葉が誰かの頭のように寂しい。足元には濡れ落ち葉。色々な秋だなぁ。

(遠くに大倉山)

北地獄コースを行く。1,200mくらいから積雪あり。源泉の横を通り過ぎ、光明滝を見ながら急登を登る。私だけチェーンアイゼンを着ける。渡渉後、胸突き八丁という急登を登る。間も無く天狗平。五合目という立て看板があった。その後も何の特徴も無いが濡れ落葉がびっしりの登山道を行く。高度を上げると所々の木の間から風景が現れてきた。あ、富士山。その右は八ヶ岳だ。あっちの山はなんだろ。

岩場に出た。八合目。岩に取り付こうとした瞬間、頭のすぐ上で「バーン」という音がする?音の方を見ると目の前の木の根と草の間に握りこぶし大の石がハマっていた。わッ! 落石!木が無かったら私を直撃していたかも。怖〜い。

その先は岩場だが、立派な鎖がある。しかしチェーンとはいえ、アイゼンは登り辛い。

(青空と岩場と…)

南峰に出、北峰で休憩。目の前に火打山がどーん。山頂部では積雪は多い。

(山頂で。いつものT羽さんと違う!)

H竜さんが山座同定をしてくれる。真っ青な空をバックに真っ白な南から中央・北アルプスが私達を取り巻く。あれが槍で黒々としてるのが針ノ木だ。その右の方のは鹿島槍? 目を巡らすと、わッ! 日本海だ! 水平線だ! 水平線って大きいねー。平らだねー。

(山頂鞍部の日本岩)

いつもより長い休憩後に下山。目の前にカッコイイ山が鎮座している。あの山何? T羽さん、「岩菅山だ!」だの「焼額山だ!」だの知ってる山名を羅列する。こら、それ方角が違うから。勝手に引越しさせるな! そこに何故かいつもと全く違い静かだったH竜さんが「戸隠だよ」。あ、納得。一番左のギザギザが蟻ノ塔渡ね。その右が高妻乙妻。じゃこっちは黒姫?外輪山だ。でその向こうは飯綱であっちは斑尾かぁ。北信五山が勢揃いだね。スゴーイ。よく見える。

(左奥が黒姫山、右奥が戸隠山と高妻山)

さあ、再出発。あれ? この先行けない。崖っぷち。道間違えた。戻らなくちゃ。でも、間違えたおかげで北信五山に巡り会えたね

気温が上がったおかげで腐れ雪だ。グジュグジュのビジャビジャツのツルンツルン。

渡渉点まで戻り、尾根にコースを変える。登りに使った北地獄コースよりコースタイムは1時間長い。あまり歩かれていなさそう。少ない葉を大事に抱えるブナ林の中を行く。足元は粘土質の滑り易い土壌の上にまたまた濡れ落ち葉。滑る滑る。膝にくる。歩く人も濡れ落ち葉。

登山口の吊り橋に来ると観光客が多い。聞くと吊り橋の下の方に混浴の河原の湯という露天風呂があるとか。T羽さんの目が光る。まあまあまあ。飛ばすT羽さんが温泉セットを取りに行ってくれ、私達は登山口近くにある、男女別の黄金の湯に浸った。

山行翌日、H竜さんが写真を送ってくれた。メールを開くと、まず男湯に並んで座る二人の写真! ゲッ! 見たくない! 即削除!

メンバー:リーダーH竜・サブリーダーT羽・TN

コースタイム 

燕温泉P6:30-登山口7:00-天狗堂9:10-北峰11:00-(南峰~北峰)12:00-天狗堂13:30-麻平分岐15:30-河原の湯16:00-黄金の湯16:10-燕温泉P16:20

記:TN

 

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