2022/11/02
2022年11月 第一例会(学習会)報告
2022年11月02日 19:30~21:00
シーノ8階和室・zoomにて、参加者 シーノ:7名、zoom:16名
- 山行計画案内など
- 11/5~6:ビバーク訓練、担当:H高さん
- 11/13:装備点検@河原塚さん宅にて、詳細はY田(道)さんまで。
- 12/4:クリスマスハイク、担当:T川さん、Y城さん、山域・場所は検討中。下山後、鍋・ケーキ・嗜好品もありの予定、今後連絡予定。
- 学習会テーマ「ココヘリの最近の事情と使い方について」
担当:I瀬
- コロナ禍が収まるにつれて山での遭難が増加している。山行計画書を提出することは必須だが、遭難者捜索の際にはGPSアプリや捜索を助けるデバイスが有用である。
- 「ココヘリ」:会員制の捜索へリサービス(オーセンティックジャパン提供)⇒遭難時に命を守るだけでなく、保険などお金の負担を軽減できるサービスになっている。
- 「ココヘリ」は、最長16km先から捜索可能⇒レンジブーストアンテナの使用による。
- 「ココヘリ」と「ヒトココ」は違うの?⇒同じです。どちらもオーセンティックジャパンが提供するサービス。「ヒトココ」には親機と子機があり、親機が検出器/発信機であり、子機は発信機としてのみ使用できる。「ココヘリ」の会員証が、「ヒトココ」の子機に相当する。どちらも「ヒトココ」親機で検出する。
- ココヘリの基本的情報と案内:下記youtube を参照してみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=Pg2IWhZHCjI
- ココヘリの契約コースは3種類
- ココヘリ所有者の捜索所要時間:86%が3時間以内に発見。
- 全国の民間ヘリ会社と連携、全国34都道県(東日本の多く)の警察および消防が導入・適用済み(検討中も多数)。
【使い方・注意点】
- 適切な携行が必要。「発信機を持っていても捜索できなかった事例がある」⇒会員証(発信機)が体の下敷きになっており、電波が遮断されていた。そのため、ザックの雨蓋など身体が倒れても下敷きにならない場所に取れないように携行することが重要。
- 発信機は充電して、携行する。
- 「ヒトココ」発信機は電源スイッチあり。必ずONにする。「ココヘリ」会員証は電源なし。
- 親機の使い方も、学んでおく必要がある。
- 「ココヘリ」プレミアムの会員証(発信機)が発する電波:920MHz, Bluetooth(2.4GHz)は、水や障害物により電波が遮断されやすい。Bluetoothの電波は、携帯アプリ「LIFE BEACON」を使うことにより、スマホを親機代わりとして使用することができる(会員証の番号をアプリに登録する必要がある)。
※以前の会員証(労山仕様のもの?)は、SIMPLEプランと同様の仕様で、920MHzの電波のみを発信。LIFE BEACONは使えない。
- LIFE BEACONと雪崩ビーコンの比較⇒どちらも良いところがある。
例:雪崩ビーコンは発信する電波の特性から雪や体が発信機を覆っていても検出できるが、範囲は50m程度。スマホの電波と干渉あり。一方、LIFE BEACONは、検出範囲は200m程度だが、検出するのがBluetooth電波のため雪や体に覆われていると電波の減衰が大きい。スマホとの干渉はない。詳細は資料をご確認ください。⇒冬山では、「ココヘリ」と雪崩ビーコンの両方を持つことがおすすめ。
- オンライン山行計画書:コンパス(無料)にはココヘリIDを入力する箇所あり。捜索時に有用と考えている。
- 「ココヘリ」を契約すると、JROの捜索・救助費用補填や三井住友海上の個人賠償責任制度も付帯する。また、労山基金の捜索・救助費用が基金掛金の1000倍となるらしい☜ご確認ください。
- 他にも多くの情報があるので、youtube「ココヘリ」で検索してみてください。
- “もしも”や“まさか”の時のために、「ココヘリ」は有用なデバイスです。お持ちの会員は、必ず充電の上、正しく携行して山行へ出かけていただきたいと思います。
【質問・コメント】
- 「ヒトココ」「ココヘリ」子機の電池の寿命は? 満タン充電で2か月。子機・会員証の充電池は、スマホ電池のように寿命があると思うが不明。定期的に親機で検出してみると、子機が動作するかわかるので、良いかもしれない。
- 古い子機はプレミアムに更新できないか? 残念ながら、新たに契約する必要があるようです。その際、会員証番号・IDも変更になります。
- 親機の使い方はビーコンと同じように、訓練が必要では。 大宮労山には、2つの親機があります。H川さんとY城さんが所有しています。
- 雪山などでLIFE BEACONとビーコンを比較してみると良い(プレミアム契約の会員証でないと検出できないけど)。
- 捜索には山行計画書が必須。計画書により、捜索すべき山域の絞り込みができる。 加えて「ココヘリ」があるとより早く探してもらえる。
※計画書を山行管理に提出しないと、労山基金は支払われません、ご注意を。
- 「ココヘリ」「ヒトココ」の子機・会員証は水濡れOK。すくなくとも沢で泳いでも故障せず、問題なく使えている。
- 「ココヘリ」入会悩み中。
文責:I瀬