冠岩沢 県連登山祭典

2023年10月21日

埼玉県連登山祭典として計画されたうちの沢登り山行。総勢9名。知っている人はリーダーのU野さんと救助隊のK坂さん。あとの6名は初対面。沢登りにしては不安要素が極めて高い。

冠岩橋から先の林道は荒れていて車が入れない。ここに車をデポして20分程歩いて冠岩集落跡に到着。人が暮らしていた雰囲気が横溢していた。

集落から作業道をトラバースして堰堤を回り込み、沢床に降り立って遡行開始。

幾つもの小滝が連続するがどれも簡単に登れる。

左に枝沢が別れる710mの所、右岸に顕著な石灰岩が切り立っている。これを過ぎると8m3段だが、ここは右側を巻いた。

その次の15m2段滝はなかなか立派だ。ここは左壁を上がる。リーダーのU野さんがロープを引っ張り、途中の2カ所の既設ハーケンと立木でビレーを取り1段目の上の立木で支点を取る。後続はアッセンダーかフリクションノットでロープと自分を繋いで順次上がっていった。9人もいるとなかなか時間を要する。

1段目の次の2段目は左壁を微妙なバランスで上がり、沢をまたいで右側に移動して上がってクリア。

その先のトイ状8mは簡単に登れる。

小滝が連続する区間を過ぎると、25mスダレ状大滝。これはさすがに登れず、少し手前の左岸斜面を這い上がって支尾根に達し、落ち口を過ぎた当たりから左にトラバースする。そうすると落ち口直上に降り立つことが出来た。

この先も小滝が連続するがどれも簡単に登れる。

最後に出てきた7m赤滝。登れそうにも思えるが、安全を考えて左岸を巻いた。

この先はドンドン水流が細くなる。忠実に沢筋を詰めて行くと藪漕ぎ無しで大持山~鳥首峠間の稜線のコルに到達。

沢装備を解除して少しだけ登山道を歩く。紅葉が綺麗だ。

1,165mから冠岩沢左岸尾根(仮称)のバリ尾根を下る。特に問題となる箇所はなく、冠岩集落~鳥首峠間の登山道に出た。冠岩集落前でお地蔵さんが迎えてくれて沢旅は終了した。

今回、初めて遡行図を書いてみた。

歩いた軌跡

コースタイム:冠岩集落への林道分岐8:45-9:10冠岩集落跡-11:50 2段15m滝上-12:22 大滝上-13:07 赤滝上-13:47 稜線のコル14:00-14:15 冠岩沢左岸尾根下降開始-15:25 冠岩集落跡-15:37 冠岩集落への林道分岐

メンバー:リーダー他、他7名、H高

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