2023年10月22日
10/21さいたま市最高気温25℃、10/22(同)20℃。同日20時、奥日光0℃! 更に、白い物が舞ってきた。夜半もパラパラとテントを打つ音が続いていた。
明朝、金精トンネル手前の駐車場は強風が吹き、辺りは薄っすらと白い。見上げる山々は霧氷がきれいだ。きれいだけど…。
H高車を菅沼登山口にデポ後、トンネル口から出発する。金精山までの登山道は全て北面。滑りそうだ。チェーンスパイクを付ける程ではないが、特に岩場は難易度が上がる。慎重に、慎重に! 急登で高度を上げ、時間も経つにつれ、ガスが切れて薄っすらと景色が見えてきた。
霧氷の中、五色山までのアップダウンを繰り返すうちに太陽が出、青空の面積がドンドン広がってきた。風に吹かれて霧氷の破片が落ちてくる。背後の温泉ヶ岳を振り返り、中禅寺湖を見下ろしながら樹林帯を行く。五色山山頂に飛び出した途端、目の前に霧氷に包まれた白根山の溶岩ドームがドーンと迫ってきた。
白根山を右に見ながら前白根山へ。すれ違ったパーティーの方々、菅沼を5時に出たが吹雪だったそう。納得。私なら行かないなと思いつつ見下ろすと、エメラルドグリーンの五色沼が光っている。わー! きれい! 目を戻すと、真っ白だったはずの落葉松の霧氷の一部が溶け、金色と白色のグラデーションになっていた。
稜線を進むと前白根山の先にいくつかのピークが連なる白錫尾根が見えてきた。3つ目のあのピークに行くんだね。見えてきたね。白錫尾根分岐からバリルートに入るが、踏み跡がハッキリしている上にふっくら尾根なので安心だ。ただ、西側から強風が吹き付ける。それが常なのか高い樹々はない。が、腰近くの枯草も残っているので夏は藪漕ぎになるのかもしれない。
2385m峰を過ぎて、横風を受けながら白根隠山に到着! いつか行きたいと思っていた山だ! 来たよー。バンザーイ!
先に白檜山や錫ヶ岳が控えている。燧ケ岳・巻機山・北アルプス、そしてぐるぐるっと筑波山。眼前に見える白根山山頂には立つ人々が小さく見えている。混んでるだろうなあ。中禅寺湖を囲む社山や黒檜山・高山がジオラマのようだ。男体山には雪が無い。白根山が防いであげているのかな。
強風のため、長居はできない。分岐から今度は五色沼に下りる。数年前の冬、ここにテントを張って雪の白根山に行ったね。などと想い出話をしながら避難小屋を覗き込む。中は変わっていなかった。
五色沼に下ると沼のほとりから今日歩いた稜線が白く見える。反対側には白根山。ここは風もなくの~んびり。
五色沼から100m登り返し、弥陀ヶ池へ。振り返ると、白根山だ! お邪魔しました。ありがとうと最後のあいさつをして北面の雪の登山道を菅沼に向かった。
■メンバー L. H竜・H高・T中
■ルート 金精トンネルP7:15-金精山8:35-五色山10:00-白根隠山11:35-五色沼13:10-弥陀ヶ池13:45-菅沼登山口15:10