ビバーク訓練
2025年11月8日(土)〜9日(日)
ビバークって寒くて怖そう…と不安に思っていたので、一度体験してみた方が良いのではと考え、訓練をリクエストしたところ開催してくださいました。
晴天に恵まれ、黒文字橋から歩き始めましたが、紅葉がとても綺麗でした。

最初のうちの15分ほどはルートを外して急登を歩いてしまいましたが、修正でき、その後は危険箇所もなく比較的なだらかな登り道(上り922m)を3時間10分ほど歩いて標高1782mの樺避小屋に到着しました。丸太組みの小屋はとても綺麗で掃除が行き届いていました。皆さん大事に使っているのですね。
小屋到着後すぐにストーブにくべるための薪作り。小枝を拾ったり、長い枝を切ったり。

そして水汲み。水場は小屋から5分ほど下ったところにあり、ちょろちょろと細く湧いていました。枯れていなくて、ほっ。10Lほど入れて戻ります。急坂だったのでこういう時は簡易ザックなどがあるといいですね。

太陽が西に傾き始め、薪ストーブ着火。しばらく扇いだり風を送って、安定して燃えるようになった頃、寝床を準備。
17時すぎにいよいよビバーク訓練開始。だいぶ冷え込んできました。5度くらいでしょうか。

各自ツエルトを張って、その中に潜り込みます。私はお尻の下にザックを敷いてその上に座って過ごしました。時々YKさんが「どうですか?」と見廻りに来てくださいました。
が、寒くてしんどい。着られるものは全部着込んで、ホッカイロもザックから取り出してお腹に入れたりしましたが、すぐには温まらず。特に足先がかなり冷たくなっていました(後でSMさんにお聞きしたところ、寒くなかったですよ、このくらいは耐えられます、とのこと。個人差が大きいです)。
狭くて自由にいろいろできないので、時々うとうと。ゆっくりとした時間が過ぎていきました。
やっと2時間が経過して無事に訓練終了。
ストーブで暖まった小屋がとてもありがたかったです!
鍋で全員の生還を祝いました(笑)。野菜、きのこ、高野豆腐、肉、魚をたんまりいただき、焼酎のお湯割で幸せなひととき。
翌朝は時々小雨降る中を2時間ほど歩いて下山。充実した楽しい2日間でした。
計画し、リーダーを務めてくださったYKさんに心より感謝です。またストーブのある小屋で泊まりたいですね!
3名の訓練についての感想は、以下です。
【良かった点】
T:ツェルトをテントの様に使うときの設営方法を再確認できたこと
S:ツェルトの張り方の知識はあったものの、実際に使う機会は無く、今回展開して確認できたことが良かった
K:ツエルト設営の経験は初めてだったが、ちゃんと立ってよかった。いつもの装備の範囲内でという指示だったのでペグは持っていかなかったが、木の枝がペグの代わりに使えるということを教えてもらった(石を使う予定であったが石は見つからなかった)。
ツエルトの中で蝋燭を灯すと暖かいよ、と教わったことがあったので、今回実験したら本当にすごく暖かかった。こんな小さな灯が…と驚いた。実験できてよかった
【反省点】
T:なし
S:日頃から練習して、もう少し早く張れるようにしたい
K:かなり寒かったので持参したホッカイロを使ったが気温が低すぎてあまり発熱しなかった。結城リーダーがアルミ箔シートを提供してくださったのでそれを身体に巻いて、なんとか凌げた。地面からの寒さを凌ぐためにもアルミシートがあった方が良かった
【今後に活かしたい点】
T:ラヂオを持っているとビバーク中の時間を紛らわすことができて良いということが分かった
S:思った以上に今のツェルトは良く出来ていて快適だった。危急時の身を守る行動以外にも計画的なツェルト泊も考えてやってみたい
K:ペグ4本、アルミ箔シートを携行したい
【疑問点】
T:ビバーク中足指が温まらず辛かったが良い方法はないものか…ホッカイロの手用を携行するのもいいかも
S:雨天の時に雨が下から入り込まない張り方もあったと思うので、次はそれを試してみたい
K:寒い時は寝て過ごした方がいいのか、起きていた方がいいのか…
【全体的な感想】
T:ツェルトは雨の中の休憩とか色々に使うことができるので、その使いかたをやってみるのも良いと感じた。避難小屋は水場が近くにあり、ストーブに焚火、鍋パーティができ、とても楽しい山行でした。
S:今回はビバーク訓練ということだったが、雁坂みちの樺小屋に泊まり、避難小屋泊も楽しめた山行だった。
ビバークというと遭難に近い響きがあるが、安全登山の為にも、いざという時の手段の一つとして選択出来る心構えでいたい
K:寒い中での貴重なビバーク体験でした。計画してくださったYKさんに感謝です。また、訓練後の鍋を囲んでの団欒はとても楽しかったです。皆さん、ありがとうございました!
以上
■メンバー L:YK、TY、SM、KS(記録) 計4名
■ルート 黒文字橋—雁道場—突出峠—樺避難小屋=訓練=小屋泊—突出峠—雁道場—黒文字橋(解散)

