八ヶ岳

厳冬期・赤岳

2025年12月28日(日)

今年の締めくくりの登山をどこにしようか、赤岳にテントを担いで行こうかと考えていたところ、同じくらいの時期に遭対・教育部のMKさんが「雪山ステップアップ山行」と称して企画していただいたものがあったので、雪の赤岳日帰りに体力的についていけるか心配だったが、勇気を振り絞ってお願いした。
当日は午前3時に出発、メンバーを拾って午前7時に美濃戸に到着、行動開始が7時半、下山は17時の計画だ。この日を楽しみに一週間前から天気予報を注視していたが、直前の25、26日あたりは天気が荒れて雪も多く降ったような記事を読んだので、道のコンディションについては少し心配だった。美濃戸口を越えて美濃戸まで村上さんの四駆車で駆け上がっていく。美濃戸口から美濃戸までの林道は雪が積もり、轍が深く掘れていて、私の車では到底入れず、悪路を駆け抜ける4WDが頼もしかった。美濃戸まで車で行けるのは本当にありがたい。片道1時間、往復で2時間の短縮になる。駐車場は満車だったが、かろうじて空いているスペースに車を捻じ込み、支度を整えて出発する。車の留め位置に時間が掛かってしまったので、30分遅れて8時に歩き出した。
心配していた雪の具合は新しい雪が少し被る程度で雪も少なく歩きやすい。ツボ足では氷で滑るのでチェーンスパイクを履き南沢ルートを進む。行者小屋まではのんびりとした道で、日差しが暖かく、時折見える八ヶ岳の山々に心が弾む。
計画通り、2時間ほどで行者小屋に到着。

その年にもよるが今年は年末年始の営業をしているみたいだ。カレーが美味しそうだが、先を急ぐのでさっさと装備を整える。小屋横の水場からは水がジャブジャブと流れ出ている。これだけあれば宿泊も困らないなとか、テントでまた来たいなとか、小屋泊りもいいなとか余計なことを考えながらアイゼンを履く。行者小屋前の温度計は-13℃。日差しは暖かいが、日陰ともなるとそれなりに冷える。
地蔵尾根に入り標高を上げていくと、徐々に傾斜が強くなりハシゴが出てくる。ハシゴ自体、登る分にはなんていう事ないが、向かいから下りてくる人を見ると、この傾斜を下る時にはさぞ肝が冷えそうだ。ハシゴを登り切り、すこし上ると地蔵の頭に出てもう稜線だ。

この日は快晴だったものの、晴れても八ヶ岳は風が強く厳しい時もあるので、ある程度覚悟はしていたが、まさかの微風。ほぼ無風と言っても過言ではないくらいに良い天気だ。
赤岳天望荘の脇で小休止して、山頂に向けて最後の上りをツメていく。赤岳の脇から見える富士山が本当に素晴らしい。


これほど素晴らしい富士山を見たことがあっただろうかと思えるくらいに美しい。
途中、風が出て雪煙が上がる赤岳も素晴らしい。赤岳頂上山荘へ着くと眼前に山頂が見える。風が強い山だと雪が横に伸びて「エビのしっぽ」などと呼ばれるが、ここは伸びすぎて「ペガサスの羽」くらいに立派に育っている。

山頂に着き写真を撮ってもらいあたりを見回す。雲一つない展望に平野部の隅々までよく見渡せる。

この山頂へ来るにも色々なルートがあるのだから、また違うルートで改めて来たいものだ。下山は文三郎を下るが、一般道なので斜度はあるものの下ることにそこまで不安はない。岩稜帯をアイゼンで歩くのは経験値が少ないので、先日、会のメンバーで行われたアイゼントレーニングに参加しておいて本当に良かったと思う。同行の村上さんや千葉さんは「ただ一緒に歩いているだけ」と仰るが、いてくれる事の心強さは計り知れない。下りながら阿弥陀岳の北稜や赤岳の主稜を望む。遠くに大同心と小同心も見える。


(赤岳主稜を望む)


(遠くに見える大同心と小同心)

今はまだ雪のバリエーションを出来るほどの知識も技術もないが、こちらも近いうちにしっかりと取り組みたいと考えている。赤岳主稜の分岐点を越えると傾斜も緩やかになりあとは気を抜かない程度に行者小屋に戻り装備を外して南沢の道を戻る。
南沢の下りは「こんなに歩いたかな?」と思うくらいに長く感じられたが、美濃戸に戻ったのは計画通りの17時だった。30分遅れて行動を開始して、途中途中で休憩して当初の計画通りの17時下山であれば、私個人としては初めての厳冬期の赤岳としては上々だったかなと思う。
メンバーに恵まれ、天気に恵まれて、2025年の締めくくりの山としては最高だった。2026年も色々な山へ挑戦し、楽しんでいきたいと思える素晴らしい山行でした。


(富士山が本当に素晴らしかった)

■メンバー L:MK、CB、KK、SM
■ルート  美濃戸8:00~行者小屋~<地蔵尾根>~赤岳12:30~<文三郎尾根>~行者小屋~美濃戸17:00

 

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