山行実施日;2011.10,17-19
参加メンバー;Hi.T、Ma.A、Ka.T、Ki.K
「関越道の山」のガイド本に載っている憧れの山、紅葉の時期がベストシーズンとあった。岩場への慣れと体力が必要とあったがこのチャンスを逃してはと、意を決めて参加した。夜中に谷川のトンネルを抜けると新潟側は雨模様、天気予報は回復の方向だったので、期待をして磐越道津川インターに向かう。2時前に林道終点の蝉平に着く。夜半時々テントに雨音、6時過ぎ起きるが幸運にも、雨はやんで空は明るくなってきて天気は回復の様子。予定どおり岩稜コースからのぼる。テント場7時45分に出発、ロープのかかっているいやらしい沢を何本か渡って、9時過ぎに湯沢の出合いに着く。標高360メートルの出合いから湯沢の大岸壁が望め、登山道はすぐにロープやワイヤーのつけられた急峻な岩場となる。ウマの背は岩にまたがってお尻をすりながら緊張して渡る。草つき、スラブは紅葉のつつじなどの潅木を頼りによじ登り、12時近くに主稜線の高頭(こうつむり)に着く。 稜線は1000メートルを少し越えたくらいだが、まるで2000メートル以上の高山の雰囲気だ。
高頭から湯沢の頭、御神楽岳と稜線を歩くが右も左もスラブや絶壁、岩峰はロープを頼りに巻く。15時に御神楽岳山頂に着く。高曇りで遠くの展望はいま一つだったが下の沢沿いに雪渓が残っていた。今日は本名御神楽の避難小屋に泊まる予定なので先を急ぐ。道は今までとうって変って、樹林帯の中の道だが、足取りは重くなって小屋までがとても遠く感じた。何度かアップダウンを繰り返し、日没と同時に小屋に着くがいつものように登山者は私たちだけだった。
次の日は6時半出発、昨日よりももっと良い天気、木々の間に光が差し込んで、赤や黄色の葉っぱが陽の光に照らされていた。前日に御神楽岳の山頂で室谷のコースを確かめ、登山口にタクシーを予約しておいたので気持ちに少しゆとりがある。
尾根にでると今まで見た事もないような見事な雲海で、一面の大海原に峰々が小島の様にポツンポツンと浮かんでいた。この雲海は二時間近くもかけて山頂から会津側に下って、泊まったからこそ見えたご褒美のようにも思えた。
本名御神楽の上では飯豊連邦,吾妻連邦、磐梯山、那須の山々下田山塊などが雲海に浮かび、360度の素晴らしい展望に恵まれた。
御神楽岳の頂上でも、昨日登った尾根を一望でき、岸壁、紅葉、湯沢の大スラブなど周りの景色をゆっくり楽しんだ、8時に新しくできた大森山の一般コースから、室谷に向かって下山を開始する。泥んこの道を下ること三時間半で登山口の林道に着く。林道が崖崩れだったので更に30分歩くと向かえのタクシーが待っていた。(Ki.K記)
極上の御神楽岳
四方のスラブの威圧感/圧倒感。スラブの灰白色と赤黄橙色に染まった葉や赤青の木の実の配色の妙。雲海に浮かぶ四方八方の山々と青空に浮かぶ鯖雲の爽快感。写真(バッテリー挿入忘れ!)は撮れなかったので、しっかり脳裡に保存してきました。下調べの時は『大丈夫かな・・・!?』と心配しました。そして、同行者にはナイフリッジ・沢等の通過のおりのバランスが悪さなど、いろいろと気を揉ませてしまいました。しかし、長く急な難コースを歩けた充実感もあります。満足度200パーセントの二日間でした。リーダー、発案者、同行者に深く感謝致します。(Ka.T記)
10月17日;20:40大宮代ゼミ前出発―21:20霞ヶ関駅前―関越道・新潟ジャンクションー-
磐越道津川インター1:00―広谷・蝉平林道終点(テント)
10月18日;7:45出発・・・9:00湯沢出合・・・12:00高頭・・・13:20湯沢の頭・・・15:00御神楽岳山頂・・・
17:00本名御神楽避難小屋(泊)
10月19日;6:30避難小屋発・・・8:00御神楽岳山頂・・・11:30室谷登山口