2018年3月11日
(10日夜)「魔王」という芋焼酎の名前を聞いたのはもう10年以上も前、職場の仲間からだ。「甘い香りが何とも言えない」とのことだった。その後、酒屋や飲み屋で「魔王」を目にしたが、手の出る値段ではなかった。それを前夜のテントで飲めた。差し入れてくれたK池さんに感謝。「甘い香りが何とも言えない」その通りだった。それ以外にも、T中さん差し入れ「尾瀬の雪どけ」「越乃雪椿」の吟醸や沢山のつまみがあり、道の駅くるみの里に張られたテントは、さながら高級料理店となった。
(11日)朝食の予定、K藤さんはコンビニに直行、H竜さんはお湯を沸かさず行動食、K池さんはお湯を沸かしてと三者三様。結局K池さん流で朝食となった。
車で登山口のあずまや温泉駐車場に移動、そこから歩き出す。
すぐに牧場になり、縁を登っていく。雪に覆われた高原の所々から地面が顔を出している。雪解けが早いみたいだ。何カ所か, 北海道の牧場の写真のように5~6本の松や岳樺が空に向かって伸びている。それを眺めながら衣類の調節をした。晴れて風もない。見る方角が違うため、姿の異なる浅間山が大きい。濃くはないが、裾に雲を纏っている。
牧場が尽きて、樹林になった。クラストした雪に足が滑るので、アイゼンを付けた。広い尾根で登山者の踏み跡やスキーの滑降跡があり、めいめい勝手に上っていく。神社を過ぎると傾斜が増し、先行するA班が見えなくなった。中四阿から来る尾根と合流すると、傾斜が緩み、頂上が見渡せた。A班が登っている。平らな雪原に、小さな達磨が並んでいた。
細い尾根を一登りすると頂上だった。それほど広くはない。そこに固まって記念集合写真を撮った。
帰り、頂上を後にしようというのに、O知さんが「3分だけ」と言って残りたがっている。私が「感慨に耽りたいのだなー」と言ったら誰かが「煙草だよ」と云う。「何だ」とその時は思ったが、よく考えてみると、「感慨」と「煙草」はよく似合う。両方味わいたかったのだろう。生まれて初めて煙草を吸う人に共感を持った。でも、実際は、煙草に火が付かなかったみたい。
頂上を少し下って昼食にした。我が家の畑の野菜に食らいつくギャング、ヒヨドリみたいに、K池さんとS田さんが行動食をすごい勢いでパクついていた。
K池さんがこんなに長かったかなと云う位下りに飽きた頃駐車場が見えた。
記:O野
メンバー
(L)H竜
(A班)(SL)H川、H竜、K藤、T中た、U村
(B班)(SL)S田み、Y城、K池、O知、O野
(コースタイム)あずまや温泉駐車場7:30・・・山家神社里宮9:15・・・11:45頂上12:10・・・14:30あずまや温泉駐車場