山行実施日;2014年5月2日~4日
参加メンバー;Ka.S、To.H、Ru.T、Sa.H
昨年、ちょうど同じ日に大日岳に登ったんだよなぁ。と想い出に浸る。今年は、一度は行ってみたいと思っていたバリエーションルートの白馬岳主稜に行ってきた。
2日(金)20時北本を出発。ゴールデンウィークで車は多いが順調に走る。長野ICで降り、24時間営業のスーパーでビールやつまみを買い中条道の駅でテントを張る。
3日(土)良い天気に恵まれ、道の駅からは鹿島槍、唐松岳の素晴らしい山並みが見える。共同装備を分け、荷物をまとめて猿倉へ。道中、満開の桜が見事。猿倉の駐車場にはスキーヤーや登山者で賑わっている。
日焼け止めを塗り、1時間強で白馬尻に着く。主稜にはすでに数パーティが取り付いている。8峰まではルートもまちまちである。どこを登るか相談をし、真ん中を直登することにした。トレースはバッチリ。後続のパーティも登ってきている。
あんなに良かった天気も怪しくなり、8峰で1パーティがテントを設営。私たちは先を進む。小さいピークをいくつか超え、2360m地点の5峰か6峰(はっきりわからない)でテントを張ることにした。狭い場所で、すでに張ってあるテントのすぐ上に張る。雨が降り出し、風も出てきた。テント設営にギリ間に合わず濡れてしまった。テントに潜り込み、体を温めるのと濡れを乾かすため靴も履いたまま暫くガスで暖をとる。
一息つきビールで乾杯。寒くてもビールはうまい!いろいろなツマミが出てきて、簡単な夕食にしたがその前に満腹感を味わえた。
明日は3時起床、5時出発と早いので早々にシュラフに潜リ込む。夜中、ハプニングがあったようだが私は夢の中。当の本人も夢の中!
4日(日)、今日も良い天気。でも、昨日の雨で雪はカチンカチンに凍っている。予定より少し遅くなったがテントを撤収し出発。
トレースはしっかりしているが、細いリッジのうえ、風もあり時折バランスを崩しそうになる。緊張しながら足元ばかりを見て歩くが、スーさんは歩きながら眠くなったと余裕である。
急な雪壁や岩場を通過し、2峰の雪壁を登り核心となる。すでに取り付いているパーティがあり、数パーティが順番待ちをしている。後から次々と上がってきたので狭い場所に人だらけ。
順番が来た。スーさんがリードで、H竜さんが確保をする。直上し、途中の岩でピッチを切る。その先が進まないので、ロープなしでルリちゃん、私、羽竜さんの順で上がってしまう。岩に打ってあるハーケンでセルフを取り、ルリちゃんの確保でスーさんが登る。トラバース気味に登り、最後は崩された雪庇を超えピークへ。
ロープをフィックスし、スリングで確保しながら2人は登って行く。私は最後に末端を結び登る。ルート上には順番を待ちきれずに上がって来た他のパーティが塞いで邪魔をしている。他にも、ガイドは先に登ってしまうし、単独の人も行っちゃうし、待っていた人も数珠つなぎに取り付いてしまうし、めちゃくちゃ。無事ピークに抜け出た時はほっとした。
頂上からの眺めは素晴らしい。今まで余裕がなかったので眺めていたかったが、風が強く写真を撮ってすぐに小屋まで降りた。
下りは、白馬雪渓をシリセードで降りる。ビニール袋やザックカバーなど利用し、子どもに返ったようにはしゃいでしまった。雪入れのビニール袋がよく滑る。お尻がビッショリになり、しもやけにでもなりそうだった。
白馬尻からは、右の尾根にトラバースして猿倉に下る。山菜採りをしながら、天ぷらにしてもう一泊なんて云う話もあったが、時間も早かったので、温泉に入り帰ることに。さすがに高速は渋滞していた。 (Sa.H記)