山行実施日;2014年11月2日~3日
参加メンバー;Ki.K、Mi.M、Ka.T、Ki.W、Is.S、hama、Ma.S、Hi.O
十一月二日(日曜日)
今回は長野県の菅平、上田インターから国道18号、143号線を30分走る青木村にある、子檀嶺岳に登る。
八人の参加で車二台。私はU村さんの車に乗車。口でナビをするからと、助手席に乗り、神経をとがらしていたのに、佐久、小諸あたりで、O栗さんの「もうここは私の庭みたいなものよ」の一言で、フッと集中の空気がぬけ、ハッと気がつくと更埴、長野の看板、ごめんなさい、わからなくなりました。
一台目はもう、上田インターで待ちくたびれたことでしょう。まず、リーダー、また、一台目の皆さまにお詫びします。なぜ、こんな間違いを起こしたか、反省の為に、11月9日にもう一度巻き戻しをしてみる。ここからは二度目の青木村を訪れたことを主に書いてみます。東部湯の丸からは菅平、上田の看板は三枚あった。しかし、おしゃべりに夢中で見えなかったのですね。大きな時間のロスをしてしまい、ごめんなさい。
ここからは青木村について書いてみます。上田インターからは、143号線に入ると道はまっすぐです。その昔、電車の線路だったから、まっすぐで走りやすいのだ、と、地元の人の話。
上田インターを30分走ると、世界が変わる。穏やかで、のどかな農村、日本の原風景がひろがり、ホッとする。青木村の、子檀嶺岳、夫神岳の登山口に檜の香りのする暖かい洋式ウオシュレットのきれいな水洗トイレ。今までいろいろな山へ行ったけど、こんな気持ちの良いおトイレは初めて。
子檀嶺岳にはまたまた檜の香りのするすごくきれいな登山者休憩所もあり、すごい、感動してしまった。
そして、この山の近くに国宝大法寺三重搭があるというので、訪ねてみた。大法寺三重搭は、「見返りの搭」ともいわれているほど、搭の姿があまりにも美しいので、思わず振り返るほどであるところから、そう言われているそうです。
また、「青木村郷土美術館」と喫茶店がすぐそばに。帰りに喫茶店に寄りコーヒーを。窓から外を見ると、畑の中に「シャツ 雑草に ぶっかけておく」と言う句碑が。青木村うまれの俳人、栗林一石路の句碑。農民を愛し、庶民を愛し、郷土を愛した俳人です。この句碑の意味がちょっとわからないが。
その後、地元の人から、青木村はどこの市とも合併しない、自主独立の村だと聞いた。
青木村に大変興味をもった。そして、村の中を走ると「義民の墓」の看板を見、この村は歴史があるに違いない、是非知りたい思いで、その後、また、青木村へ行き、青木村歴史文化資料館を訪れた。青木村役場、診療所、小学校、中学校などが集まる、村の中心地のすぐそばの高台に保育園、図書館、歴史資料館が並んでたっていた。まず図書館に入ると、檜の香りのする立派な図書館、その奥、長い木の香りのする廊下を渡り、歴史資料館があった。ここも素晴らしい建物でした。
江戸時代封建的な社会制度の中で、青木村では、己の死を覚悟の上で不正を正し圧制をはらいのけ、青木村の農民を守ろうと、起こった百姓一揆、明治時代、宝暦騒動を含め五回、この青木村から、指導者がでた。信州の世直しは青木村から「夕立ちと騒動は青木村から」と、言われたほど、全国でも珍しく、注目されているそうです。そして、一揆の首謀者は処刑されてしまったが、余分に取り立てられた年貢は百姓に返されたり、願い出た要求はほぼ通ったり減免になったそうです。
今、先人は「義民」として供養され、「義民」の功績後世に伝えるため、「義民太鼓」が作られ、「青木村義民太鼓保存会」で継承させ、今も小学生から高校生、大人まで活動し、封建時代の圧制に村をあげて立ち上がり、青木村の農民が最後の手段で生きる権利を主張し、仲間の死を乗り越え、けなげで逞しい農民の意地と根性を和太鼓を通じて後世に伝えている。ということを勉強しました。「義民の墓」は一か所に集めていない、何か所かに散らばっているそうで、時間がなく、墓参りをすることができなかった。
「美しい農村、山もきれい、トイレが立派」というと、資料館の館長さんが「村長さんに伝えます。きっと村長さんも喜びます」私の住所を見て「今の村長さんは青木村の生まれですが、その後埼玉県の大宮にいました。一人暮らしのお母さんの介護で村に帰り、村長になった人です。」と、聞き、びっくり。なんという偶然。
信州昆虫資料館は元ホテルだったそうです。オーナーは診療所の病院長さん。昆虫の数はびっくするほど。これでは克己さんも喜んだことでしょう。
そこで、私の住所を書くと、またまた村長さんの話になりました。おいしいコーヒーとお菓子をごちそうになりました。ここの会場でいろいろなイベントを行いますので、資料をお送りします。コンサートもします。という嬉しいお誘いをいただきました。
田沢温泉の富士屋ホテルはユースホステルもやっているそうです。トイレのない部屋になるそうです。宿の温泉は自由に入っていいそうです。共同浴場は二〇〇円。安い。
青木三山は子檀嶺岳、夫神岳、十観山。子檀嶺岳は台形の形で遠くからでも大変目立ちます。あの台形型の山の下で自由と権利を勝ち取る烽火をあげたのかと思うと胸が厚くなります。それは、重税に苦しむ今の私達と共通するものです。今度十観山に挑戦したい。
青木村の大ファンになりました。(hama記)
♪雨々ふれふれもっとふれ 私のいい人つれて来い
現在の私の心境そのものである。土日祝日及びその翌日の山行参加は厳しい。しかし、雨が降れば仕事は休みとなり、山行に参加し皆さんにお会い出来るのだが・・・複雑である。そんなこんなで例会、労山祭にも出席出来ず、多くの会員の方にはご無沙汰してしまい、新入会の方にはお会いする機会さえもない。幻の会員(他会では幽霊会員とも)になってしまっている。
今回、何とか参加できる見通しがたったので三連休直前に参加を申込んだ。
バンガローの中はもちろん、車移動時や歩いている時さえも楽しい話題などで会話が弾んだ。その上に雨には殆んど降られず、しかも紅葉の濡れ落ち葉を踏みながらその紅葉の撮影も出来た。お陰様で、もやもや/鬱憤/憂鬱等は吹き飛び、リフレッシュし、ここ毎日気持ち良く過ごせている。
皆さんに感謝、感謝です。 (Ka.T記)