参加メンバー;Ky.T・Te.I、Ki.K、Mi.M、Ry.K、Sa.H、Mi.S、To.T、Ta.T、G.S
六月の第二週目、梅雨がひと休みしている土日に野反湖周回ハイキングに参加した。
大宮から車で北関東渋川ICを下りてから、国道145~405を経て、野反湖キャンプ場を目指す。同行者は運転のKさん、リーダーのTさん、Mさん、Iさんである。車中では今までの山行や、海外山行の話題、これからの予定の打ち合わせ、山行のお誘いなど楽しいおしゃべりをする。車中から見える上州の山々についてのKさんの山行話しも楽しい。夕刻キャンプ場に到着する。私達のグループとは別のToさんTaさん北海道札幌の白幡さんも既に到着し、一緒にテントを設営する。労山の会員になって初めてのキャンプ泊。皆さんの手早さに圧倒されながら、見よう見まねで手伝う。先に出発し、既に山を越えて藪こぎもしてきたHさん、Ryさんも合流し、全員でテントの中で車座になり夕食の準備をする。夕食の準備といってもポトフの下ごしらえや買い物はKさんが家でしてきて下さる。私達はお酒やつまみなど簡単な準備をして、酒盛り開始。ポトフの野菜が煮える暖かな湯気と臭いがテント内に漂う。亡くなられた徳重さんの追悼するためにMさんが小さな祭壇を用意している。自宅で栽培したバラの花束、お線香、お好きだったお酒を捧げる。自己紹介の後、徳重さんとの山行の思い出、大宮労山のあれこれなどの話題で盛り上がる。時に語気が荒くなるお方もおられたり、皆で大笑いをしたりと静かな湖畔の夜は更けていく。「もうちょっと静かに」というご注意を受けるが、その後も声をひそめてのおしゃべりは続いた。明日のハイキングが心配な私は早めに隣のテントに行き、購入したばかりのシュラフに潜り込む。やや興奮気味のせいかなかなか寝付かれず、お隣の静かな寝息がうらやましい。購入したばかりのマットは薄くて、体が痛い。やっと眠りについたが、シュラフカバーを用意したのに大丈夫と思って使わなかったため、寒さで時々眼が覚めてしまう。それでも熟睡したのか、翌朝はすっきり目覚める事ができた。
翌朝も清々しい高原の天気である。テント用具など車に積み込んだ後、エビ山目指して登り始める。エビ山、弁天山、富士見峠、イカイワの頭、八間山までの周回コースは樹林が少なく展望のよいハイキングコースである。それぞれの山頂からの展望は変化し、眺められる山々も変化する。どこを見ても新緑の峰々である。八間山に登ると、見えなかった苗場山が見えてくる。谷筋には残雪が所々に見える。山頂湿原はお花がいっぱいであろう。いつか訪れたい山である。
初めてのキャンプ泊での自分なりの課題は泊りの際の必要な用具、行動食の準備、少し重めのザックを担う練習、足に負担をかけない歩き方などであった。反省点もあるがどうにか乗り越えることができた。ウグイス、カッコウ、ホトトギス、ハルゼミの鳴き声が澄んだ空に響き、疲れを癒してくれた。帰りがけに寄った屋根なしの小さな川端の露天風呂は忘れがたい。入湯料が500円と施設の割にお高め。
花は眺めるくらいであまり興味が薄かったが、Mさんの解説のお陰で、少し親しみがわいてきた。名前を知ると記憶をしやすいし、その名前の付け方に不思議を感じたりする。今回巡り合い記憶に残った花々は、エンレイソウ、イワナシ、アカモノ、ミヤマカタバミ、ナエバキスミレ、ムラサキヤシオ、ショウジョウバカマ、ネジリギラン、ニョイスミレ、ヒメイチゲ、コケモモ、シラタマノキ、ツバメオモト、シラネアオイ、チゴユリ、オオカメノキ
参加者の方々、天候に恵まれ、気持ちの良い、楽しい山行になった。
(Mi.S記)