2019年1月27日
8時過ぎに八丁橋ゲートを出発。
時折氷が張っている日原林道を40分弱歩行すると、ツバノ尾根下降ポイントのカーブミラーがある地点に到達した。
ここから林道とお別れして下り出すが、非常に道が悪い。関東地方はここのところずっと雨が降っておらず、地面が乾きまくっている。斜面を上り下りする時に頼みになる樹木だけれども、結構太い幹が水分を得られないためにボキボキ折れまくるのには往生した。
日原川に最後下るときは、横に張られているトラロープ頼みでの下降である。
やっとのことで日原川に降り立つとそこはツバノ尾根名所の丸木橋徒渉。ただし、今回は水量が少なかったため、手前の一本橋の上を伝い歩くことは免れて左岸伝いにへつり、そこから倒木の山を越えていく。
ところが、最後に徒渉するところに掛かっている枝の周りが結氷しているのには参った・・・・
わずか1m50cm位だがこのツルツルの氷の上を歩いて越えるのには勇気がいる。スパイク長靴だった私は迷うことなくザブザブ川の中を渡り、同行のBさんのザックを受取り空身のBさんを補助してようやく徒渉した。
気を取り直して日陰名栗沢を徒渉し、ツバノ尾根の取付から登り出す。これまた斜度がきつく、地面は乾いていて崩れやすく、そして木の枝は掴む端からバキバキ折れる・・・
ようやくツバノ尾根の稜線末端にたどり着いてホッとする。ここからは斜度も緩い。
珍しい二重山稜だ。
風がきつい。おおむね北西、つまり日原川の渓谷沿いに吹いてくる。手元の温度計では0℃位しかなかった。特に赤テープ等はなかったが順調に脚を進めて11:30過ぎに高丸山に到着した。
富士山とそして南アルプスがよく見えました。
写真を撮ってから、急勾配の石尾根を下る。目の前には三頭山。
下ったところの平らなところで昼食休憩とする。予想したとおり、冷たい北西風は背後の高丸山が遮ってくれ、ほぼ無風状態でちょうどお昼時の陽光を受けて望外のポカポカ状態。ウィンドシェルターを想定して2人用テントを担いできたが、それよりかは富士山と南アルプスを見ながらの方がいいので銀マットだけ拡げてランチタイム。
本日は水炊きを作ってみた。ビリー缶の大鍋に結構山盛りだったが、二人で完食してしまった。
家でつくったら何てこと無い鍋だが、絶景を見ながら食べるのはんまい!
さて、大分休んでしまったので行動再開。日陰名栗山までの緩い登りを歩く。鷹ノ巣山、大岳山、御前山がよく見える。
ロープが貼られているヤケト尾根下降点に到達。
このヤケト尾根、結構くせ者だった・・・上部はだだっ広い尾根で何回かルートを失探したし、下部は逆に傾斜がきつい痩せ尾根を例によって頼りにならない樹木を頼みにズリズリ下る・・・・間違えて登り返しもやった。森屋さん編集の奥多摩詳細図を携行していたが実際には森屋地図の様には下れなかった。Bさんのスマートホンから、ヤマレコの「みんなのあしあと」を見ると尾根を外れて向かって右側を皆歩いているような箇所もあったが、よく分からなかったので尾根を忠実に下る。
最後はしっかりした道が出現し、尾根に向かって左側をトラバースしつつ下っていく。この辺も森屋地図とは違う。そうこうしているうちに尾根を乗り越え、向かって右側をジグザグに下っていくと日原川に掛かっている立派な吊り橋に出た。
あとはもう帰るのみ。結構いい時間になったが17時前に出発地点に帰着。色々な要素があって面白い1日でした。
コースタイム:八丁橋ゲート8:02ー8:40ツバノ尾根下降点ー9:08ツバノ尾根取付ー9:40ツバノ尾根稜線ー11:35高丸山11:43ー12:05昼食休憩13:20ー13:46ヤケト尾根下降点ー16:14日原川吊り橋ー16:38八丁橋ゲート
メンバー:H高、他1
記:H高