山行実施日;2009.07.31-08-05
参加メンバー;Te・I
北アルプスでの歩き残したコースを、山岳標高200位を拾いながらの山行として出かける。19年前に薬師~黒部五郎~鷲羽~水晶~槍~大天井~燕、さらに25年前には蝶~常念を歩いたが、今回は大天井岳~常念岳の間を歩くことと、西岳、赤沢山、赤石岳、東天井岳、横通岳、さらに大滝山を登る予定で計画する。
梅雨明けするはずで計画するも、梅雨は明けず天気はあまり良くない状態で出発する。夜行バスの寝不足状態で霧と時々の小雨状態のなか上高地から歩き始める。明神~徳沢~横尾~槍沢と進み大曲で水沢乗越へ向けて急坂を登る。乗越の少し手前辺りからかなり強い雨が降り始める。やっと乗越に12時半到着、前回は好天だったせいか思い出せない。さらに西岳への岩稜の登りも難なく歩いたような気がする。14時頃、西岳のテント場で小雨の中テントを張る。明日向かう赤沢山への入口を確認後、雨が上がったので西岳を登る。その後は雨音を聞きながらチビチビと宴会、濡れた衣服を乾かす。 翌日も雨は止まず停滞も考えるが、意を結してデジカメだけ持って赤沢山へ向かう。テント場をさらに南に進み、昨日確認した入口を下り始める。かすかな踏み跡を探しながら這松を掻き分けドンドン下る。さらに急な下りで大沢山への尾根から左側に逸れた沢の中で、スラブ場の岸壁で下りきれずトラロープの有るところまで登り返す。赤沢山への下りの尾根に取り付くために土混じりの岩稜を右にトラバースすると、赤布を見つけてホッとする。さらに急な這松を掻き分けながら下り、最低鞍部にたどり着く。赤沢山への登り返しも急で、狭い岩稜の尾根を慎重に登り、赤沢山の北端に登り着く。這松のなだらかな尾根を南に進み、三等三角点は有るが、山名標識も無い寂しい山頂だった。
テント場に戻り雨の中テントを撤収、濡れを乾かすために大天井の小屋へと進む事にする。大天井岳の途中にある赤岩岳も今回の予定だったが、登り口がどうしても解らず(探せず)諦める。大天井ヒュッテに投宿、予定外の出費となった。 夜半から天気は回復、天の川も綺麗に眺められた。早朝は牛首展望台に登り槍・穂高連峰の朝焼けを眺める。好天の中を常念小屋に向けて出発する。大天井岳からは基本的になだらかに下るだけで、常に常念岳を眺めながら歩く。登山道から少し離れた東天井岳の山頂を登って先に進む。カールを右手に見ながら左から廻り込むようにして下っていく。横通岳も稜線沿いに登って山頂、眼下に常念小屋を眺めながらさらに下る。テントを張って前常念岳へ向かう。常念岳の山頂直下まで登り、三股方面の岩稜の尾根に入る。約30分くだって一等三角点の前常念岳に到着する。生憎ガスで展望は得られなかった。テントに戻り小屋での生ビールを皮切りに宴会を開始する。
四日目も快晴の朝、今日は大滝山までの行程で、まず常念岳を登り返す。山頂は登山者でいっぱい、写真を撮って早々に蝶ヶ岳方面に下る。25年前に歩いたコース、ほとんど記憶にない。槍・穂高連峰を右手に見ながら少々疲れてきた状態での快適な稜線散歩だが、蝶槍の登りは少々疲れた。蝶ヶ岳に11時半着。昼食後、大滝山へ向かう。お花は今を盛りに咲き競っている。最低鞍部から登り返して小倉分岐を過ぎ少しで大滝小屋に13時半頃に到着する。小雨が降り出したが暫くで止み小屋の前にテントを張る。
五日目も予想に反して好天の朝を迎える。梅雨明けしたらしい。大滝山の山頂は小屋から5~6分の処で這松越しに槍・穂高連峰が望める。徳本峠への中村新道はほとんど樹林帯で展望は望めず、展望は大滝槍見台と明神見晴らし場所のみ、緩やかな上り下りの長いコースだが、疲れた体には堪える。やっと徳本峠に9時半頃着。峠の小屋は改築中で本年中に完成、営業は来年からとのこと。15年前の霞沢岳山行を思い出す。一気に下り上高地に12時着。お風呂に入りビールで一人乾杯、お疲れ様でした。